ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 7月10日(土) 堂本剛 薬師寺ライブ感想 その1

 
画像は7月10日、ライブが始まる直前の空です。こんな空の下行われた薬師寺ライブの感想を書いてみます。
 今回はぜひ感想を伝えたい友達が何人かいたので、がんばって早めに書いています。
なんだかもっともっと詰めればもっともっと思い出せるような感じもあるのですが、それよりも速さが大事な気がしての見切り発車です。
(言うほど早くないですが、これはあくまでも自分比ということで、笑)
もしも記憶違いや抜けているところがありましたら、遠慮なくご指摘いただければと思います。
今回は簡潔に…と思いましたが、やっぱりムリでした。
時間がある時にゆっくりパソコンから読んでいただくことをお勧めいたします。
それでも長いですから…ふたつに分けますが、それでも長いです。相当な覚悟を持って読んでくださるという方は続きを読むからどうぞ〜
前日は朝から雨が降っていたそうですが、この日は奈良に到着した頃から素晴らしい晴天でした。
暑くて水分補給が欠かせないくらいでしたが、ライブが始まるのを並んで待つ頃にはさほど暑くなかったと思います。
いよいよ開場という段になって、係員の方の注意が始まりました。
「これから入場が始まります。荷物検査は行いませんが、開演中の録音・携帯撮影などはくれぐれも行わないようにお願いいたします!」
すごいです。
気持ちがピシっと引き締まりつつ開場を待ちます。
今回のライブは、友達のご厚意によって行けることになったので、その気持ちだけでどんな席でも全然かまわなかったのですが、入ってみたら意外とよく見えそうな場所でした。
わたしたちがいた場所は金堂とほぼ並ぶ場所。例によってRIGHT側で左側に取材席がありました。どういうわけか昨年の薬師寺でも石舞台でも見事なまでにRIGHT席で見ています。
とはいえ、前回までのようにメンバー紹介まで一度も顔を見ることができない方はいなかったですし、座っていればほぼ全員の顔が見える場所で、昨年まったくもって想像だけの世界だったお堂の中の弥勒三尊像がちゃんと見えて大満足でした。
開演の前後は自由に写真を撮ってもいいのだそうで、ステージの目の前まで行ってみんなデジカメや携帯でステージを撮っていました。
  
ほぼ開演時間になってもなかなか入場の人の列が切れなくて、あれあれ?と思っているうちに気がつけば薬師寺の住職さんが前に立たれてお話が始まりました。
当たり前ですが、野外だから暗くはならないのでした(笑)

☆住職さんのお話〜登場まで
金堂と大講堂の間には昔龍の池があったのだそうです。龍神さまがいらっしゃる場所にお参りしたつよしさん。
平城京の中でもここ薬師寺はかなりのパワースポットなのだそうです。
『お守りの有効期限は一年です。』とのお言葉(笑)
奈良の枕詞は「あをによし」ですね。赤と青(買った方の画像を見ると緑みたいです!)堂本さんにもこの色を差し上げました。この色のお守りを持てば堂本さんとおそろいです。ふふふっ。
昨夜のライブのあと、ゴミがひとつも落ちていませんでした。ドウモトツヨシさんのファンはお行儀がいい…だそうです。そうでありましょうとも。

そして…

お寺の鐘がゴーン、ゴーンと鳴り響きます。鳴らしてるのは去年と同じようにつよしさんなのでしょうか。
お寺の鐘の音の倍音があちこち反響しつつ響き渡って音楽的だなぁと思ったり、会場の空気を浄化するような美しい音色だと思ったり。

静かにバンドメンバーがひとりずつ現れました。
建さん、豪太さん、ふさはらさん、シロクマ(かわ島)さん、サスケさん、名越さん、スティーブさん、十川さん…という順番だったかな。

最後につよしさんが登場。見える前から大歓声で「絶対に今出てきたな!」とわかる感じでした(わたしたちからはなかなか見えなかったですが、笑)
何よりも目を引くのは髪の毛。久しぶりに髪の毛の色が変わってます。下の方は黒髪のままですが、真ん中から上の方が金色に光っていてとってもキュート@@@@
衣装は目が悪いので上は黒っぽい?くらいしかわからなかったのですが、あとで聞いたところによると着物みたいに合わせになってたそうで、とってもオシャレだったそうです。
パンツがショッキングピンクで、久しぶりにつよしさんらしいスタイルを見た!…でもここ薬師寺よね!?そしてちょっと腰パン気味に見えたので、これはそういう意味?(どういう意味、笑)と思ったのですが、やっぱりそういう意味でした(ってだから、どういう意味かって話です。ぶっちゃけちゃうとその生き物みたいな腰が存分に強調される曲があるってことね!!と理解したというわけです、笑)
とはいえ、この瞬間、ここから数曲の間はそんな未来が待っているとはおくびにも出さない、それこそこの間日記でも触れた善財童子さまみたな無垢でまっすぐな瞳をしたつよしさんが、まるで管楽器みたいな豊かな声を響かせていました。

ここからはライブのセットリストに沿って書いていきます。

空 〜美しい我の空〜
イントロは十川さんのピアノだけで始まりました。レドソ〜♪とメモ。
みんな座ったままで静かに聞き始めました。
歌声は「今日も何かを疑って〜♪」のところからスタートです。
ひと声で心がふるふるしちゃって、顔を見ていたいのに思わず目を閉じて全身で歌声を感じたい気持ちになります。
前日は最初の方は声が出にくそうだったと聞きましたが、この日は最初から声がとても伸びていて、うっとり。やっぱりこの曲には奈良の広い空の下が似合います。
石舞台の時と同じように歌詞変えがあって、『桜の』のところがいろいろと変化してました。
こういう自由な感じは大好きです。その時々の気持ちがこめられていてとてもいいと思います。

「命の音楽(リズム)」
「涙が誘う」
「赤い愛なぞって」

どこまでも伸びていく声がよく晴れた空に吸い込まれていくような…そんな気がして、「空」という曲だけに、つよしさんと空を交互に見ながら聴いていましたよ。

そして去年もそうでしたが、この時間になると昼間の暑さがウソのように風が涼しくなってくるのです。素敵。

ソメイヨシノ
名越さんのイントロからスタート。
ここしばらくこの方のこんな音を待っていたような、この方のやさしい顔がステージにいてくださるのがとってもうれしいような、不思議な感じがしました。
名越さんはひらめき脳の右脳を刺激する、とっても刺激的なきらめく音色を出される方だと思います。つよしさんの歌声と名越さんのギターの音はすっごく相性がいいと思います。
途中からホーン隊も入ってきて、音に厚みが加わってとってもいい感じでした。
この曲は最近ピアノ一本で歌われることが多いですが、こうやって久しぶりにフルバンドで奏でられるのを聴くと、やっぱりこっちもいいなあと思います。
歌いこんでいるので、この曲は安定感が抜群です。わたしにとっても数々の思い出とともにある曲なので、いろいろな過去のシーンが頭の中に浮かんでは消え、歌声によりそわれているような、不思議な気持ちになりました。
風がさわやかに吹き渡っていましたよ。

・春涙
アレンジはほぼ原曲どおりだったと思います。
あと一週間しか生きられないと言われたペットの話をしてらっしゃいました。
仕事やなんかであまり見てやれなかったけれども、精いっぱい目を見て感謝を伝えたら1カ月半も生きてくれたのだそうです。
メロディーも歌詞も歌い方もとっても好きな曲です。この人の声は時として木管楽器みたいな響き…と思うことがあるのですが、今回もそう思いました。
「生きること 生きていること 迷わず明日へ 連れていこうよ」
やっぱりこの部分の歌詞が大好きです。

Love is the key
ギターチェンジ
イントロはホーン隊のユニゾンから始まって最初何の曲かわかりませんでした。
わたしメモでは移動ドで読んだ音符♪が走り書きしてあって
『レミっドっレっラーソっ! ラソラド〜 ラソラレ〜♪』×∞と書いてあるので、かなり長いことこのメロディーがちょっとずつアレンジを変えながら続いていたのだと思います。
すっごくシャープでカッコいいので、会場では自然と手拍子が起こってました。テンポは遅めです。
何の曲なんだかあまりわからない感じでしばらく混沌としてましたが、スティーブさんのリズムの刻み方と持っている丸い楽器(あれ、なんて言うんでしょう!?)が、いつもこの曲の時に持ってるのと一緒なんじゃ?と思っていて、半信半疑な感じで聞いていたら、途中からいつものリズムが現れてきて、やっぱりこの曲でした。

今回はメロディーやリズムににかなりアレンジが加えられてました。テンポはちょっと遅め。あえてだと思いますが、英語的な発音というよりは「らぶいずざきー」の全部の音(おん)をはっきりと発音していて、それが不思議なムードを醸し出していました。
「らぶいずざきぃー↑」と語尾だけ上がるのを何回かやっていてとっても目新しかったです。その語尾の部分だけをファルセットにして歌われると色気が倍増なのですけれども!ドキドキドキドキ。
何度も何度も歌詞を聞いているうちに、ものすご〜く色気がある歌い方に思えてきて、痺れました。
この曲はある時は切実に聞こえたり、ある時は楽しげに聞こえたり、いろいろな聞こえ方をします。わたしのその時の気持ちにもよるのかな?
この日のは最初ちょっとアンニュイで色っぽい感じでしたが、「Let it shine」のところからはやっぱりいつものレーザー光線みたいな鋭角直球ののよく響く声。このギャップがなんだかとっても新鮮でした。
そういえばこのあたりで、照明に気がつきました。薄暮くらいの感じだったのかな?
せっかく野外なんだし、昨年のDVDを見ると、この昼間から夜へ刻々と移り変わる景色がものすごく天然の、でも絶妙な舞台演出のようにも思えたので、今年もちゃんと意識的に感じなくては…と思っていたら、この辺からCCK、ブルーベリーとあまりにも熱狂しすぎて自分の上に空があることさえ忘れてました(笑)
この曲ではスモークが焚かれ、紫色の照明が当たってました。暗くてよく見えなかったお堂にも紫の光線が当たり、弥勒さまたちが浮かび上がるのを見るのもとても楽しかったです。
(その2に続く)