ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ピアノの中はどうなってんの!?

 
 今日は、下にも書いたとおり、ピアノの調律の日でした。1年間生徒とわたしで使い倒したピアノの音を調整してもらい、音がとってもよくなりました。うれしいです。特に一番左端の低音部が微妙にずれてしまいとっても気になっていたので、この辺りの音がちゃんと戻って快適になりました。
 さて、調律を楽しみにしているのはわたしだけではなく、生徒たちもわくわく待っています。なぜならその日だけはピアノの中身を見せてあげられることになっているから。日頃は重い蓋を全部閉じてその上からカバーをかけて、その上に譜面台を載せています。更に防音室は狭いので、どうかするとピアノの上には右にも左にも楽譜が乗っていたりします。なので「ピアノといえば、見えている場所がすべてだ」と誤解している子すらいます。その子たちにとっては、椅子に座って見える鍵盤の部分がすべてなのです。
 また、最近はピアノを持たず電子ピアノだけという家も多くて、ピアノはコンセントにコードを挿して、電気で動いていると勘違いしている子も多いので、その構造を教えてあげるにはちょうどいいのがこの調律の日なのです。
 というわけで、今日はピアノの中を大公開。興味津々な子たちが次々やってきました。昨年見せた子もまた来ていたりします。毎年ほぼ同じ話をするのですが、何度でも見たいし聞きたいらしいです(笑)というわけで、今日がレッスンではない子までいて、大賑わいです。
そのピアノの中身の画像はというと、こんな感じです。

椅子の上にのってのぞきこんでいる子どもたちの前で、ピアノの鍵盤を押すと、ハンマー(とんかち)が下からぽ〜んと上がるところがはっきりとわかります。「ピアノは弦楽器でもあるし、打楽器でもあるのよ」といくら説明しても理解してもらえないものが、一目瞭然、そういうことか・・・とわかるらしくて、「これじゃあちゃんと指に力を入れなきゃ、音がでないはずだよね」とか、「へぇ〜っ!!ペダルを押すと、ここが上がるんだ〜!」とか、子どもたちは目をキラキラさせながら見入ってくれます。
 というわけで、今日のレッスンはちょっと脱線気味だったのですが、なんといっても思い蓋を上げたピアノの音は、音色も多彩だし強弱もダイナミックについて、いつもより巧く聞こえるし、ピアノをダシにしていっぱい子どもたちと会話ができて、楽しい1日になりました。
 明日の生徒が「え〜?!今日だけの特典なの?!ずる〜い!!」というので、明日まではこのままにしておくことになりました。ということは、ピアノの回りに納まっていたものが出しっぱなしということで、部屋は微妙にぐちゃぐちゃですが、「これは生徒のせい」ということにしておこう・・・ウソです。わたしが片付けていないだけです(笑)