いつもたくさんの方々に反応していただき、本当にありがとうございます。
昨日の日記にもTwitterでいいねをくださったり、拍手をいただいたり、とても幸せに思ってます。
さて。
この日記は即興演奏講座を受講した真面目なレポのように始まるものの…
途中からは単なる「推し自慢」のようになってしまってます(笑)(笑)
なので、そこのところを十分にご了承の上、ちゃらちゃら~っと、お読みいただけたらと思います。
先月は申し込んであったピアノの「即興演奏の講座」が配信されて、家でじっくりと毎日のように勉強してました。
外出や大人数で密になることがむずかしい昨今、動画とテキストで家に居ながらにして受けたい音楽講座が受けられるようになったのはとてもありがたいです。
2月ほぼいっぱい、公開期間内ならいつでも何度でも観ることができるというのが、とにかくとてもありがたかったです。
この講座はとてもよかったので、ちゃんとテキストを貼り、自分の記録用に残しておきたいと思っていたのですが、ちょっと別次元からの感想も書きたいと思っていて。
講座の要旨に沿ったちゃんした感想を書いてから…なんて思っていると、いつの間にか、まっいっかと飛ばしてしまいがちになるので。
今回は順番を逆にして「つよしオタク」としてのレイン(笑)が書きたいことを先に書きます。
ちなみにこの講座は、どうやって曲を作るかを学ぶ講座ではなくて。
ピアノの先生が「いかに自分の生徒たちに即興演奏に親しんでもらうか。
臆せず即興演奏ができるような子どもたちを育てるか?」というテーマです。
即興演奏が上手な子をたくさん育てているピアノ教室というと、すぐにヤマハが思い浮かびます。
わたしの頃は、幼児のヤマハ音楽教室といえばオルガン教室だったので、うちの親は音楽とは縁のない世界で育ったこともあり、まずはそこに入れられました。
ところがです。
遊び弾き含め、鍵盤が大好きだったわたしは、小学校へ上がる前にすでにフォームが自己流のめちゃくちゃのまま固まってしまい、これではいけないと個人のピアノ教室に入り直し!となったのが一年生の時でした。
そこで常に定規を持っていた先生にふくらはぎを叩かれたり、泣かされたりしながらフォームを直され、当時の王道的ピアノ教育まっしぐら。
元々はテレビCMに勝手に伴奏をつけて弾いたり、アレンジしたりするのが大好きな子どもでしたが、そういうよけいなことをする暇があったら、ハノンを10回やりないさい…と言われ(笑)だんだんにそういうことはやらなくなりました。
今にして思うと残念な成り行きでしたが、そこまで極端な話ではなくても、クラシックから入ったピアノの先生は、即興演奏が得意と言う人はおそらく少ないと思います。
もちろん天才も少なからずいて、作曲家としても大活躍されている先生方もたくさんいらっしゃいますが。
わたしが習い始めた頃は、個人でピアノを教えている先生方は、初歩のピアノ教育の道筋で、生徒に即興演奏をさせてみる?という頭はなかったのだと思います。
そんな風に来ちゃったので、わたしはいまだにあまり即興が得意ではない先生です。
だからと言って今どき避けて通れるわけもなく(笑)
学生時代、和声や作曲の授業でドレミファソだけで明日までに曲を100曲作ってこいとか、幼児の歌や遊び歌を作る宿題とかもありましたし。
曲を作ってごらんと言われれば、セオリー通り、何も間違ってはいない曲を作ることはできるものの…
自分でも自覚がありますが、ちっともおもしろい曲ができなくて。
一言で言えば陳腐~という感じ。げらげら。
すでに頭でっかちで理屈は知り過ぎているのに、心のままに作ることができない!!
ああ、いかにも学ぶ順番を間違えたなあという気がしたもので。
そんなわたしが子どもたちに即興演奏のノウハウを教えるなんぞ、できるはずがない…と尻込みをしていたのですが、この時代、そうも言っていられないし。
そんなわたしのようなダメダメ先生に「喝っ!!!」という感じのこの講座(笑)
ドキドキしながら門をくぐってみたら…
「まずは子どもたちと即興演奏で遊びましょう!!」というスタンス。
温かい空気の講座のはじまりは、全然上段に構えたものではなかったし、やってみたら、とても楽しくて勉強になりました。
「生徒にどうやって即興を教えるか?」を学びながら、結局のところ、自分がとても楽しく即興演奏のやり方を学べたというわけです。
教本では、12のとびらが用意してあって、ひとつずつゆっくりと時間をかけて開けていきます。
即興へのいざない、最初のとびらは「オノマトペであそぼう」です。
たとえば「ぱたぱた」とか「ぽつぽつ」とか。
「ぺたぺた」とか「ごろごろ」とか。
「イライラ」とか「わくわく」とか。
さまざまなオノマトペにリズムやメロディーを乗せて、イメージを広げていきます。
ちなみにわたしは、三味線をつまびく音「ベンベン」とか。
雨粒が落ちる音「ぽったんぽったん」とか。
お得意の「だ~らだ~ら」とか(笑)
そんな言葉を思い浮かべて即興で遊んだのですが。
剛ファン的には早速「ひらひら」やら「くるくる」やらが浮かんでくるのは当然のことわりで(笑)
これらの曲がそうだった!!
まさしく「オノマトペ」でできてる!!
そしてオノマトペのイメージや語感がすごく効果的に曲になっていることにあらためて感動したりしてました。
まるでお手本のようだ!と勝手に悦に入るわたくし。
(わたしが作ったんじゃないけども、笑)
おもしろい!!!!
すでにその辺りで楽しくなってきましたよ。
講師の先生がおっしゃるには…
「最初は無伴奏でいいんです!」
「メロディーが思い浮かぶままに、少々長くなっても、意図する和音からメロディーが外れてしまっても、まずは先生は目くじらを立てず、どんどんやらせて褒めることが大事なんです。」
とおっしゃいます。
そこでまた「そっか!!」と膝を打つわたし。
もしやこれは…「作曲ずどーん!ずどーん!ずどーん!」じゃないの!?
(ずっと以前どんなもんヤの一コーナーとして、つよしさんが毎週のようにリスナーからのお題に沿って、即興で歌っていたコーナーのことです。
ROSSOコンで歌われた「ももっももっもも♪」の「桃」とか、名曲も生まれているのですよね!)
最初から楽譜に記録しようとか思わなくていいし、楽譜に書けなくてもいい。
今は、スマホに録音したりもできるから、まずは忘れないように、記録すること優先で、楽譜に書くことはだんだんに練習してけばいいのだ!!…とかね。
もう、この辺りから勉強イコール「剛さんの歴史を追う旅」のような気分になってきて、講座が楽しいのなんのって!!
しかも…初期の剛さんの即興との邂逅、足跡を辿りつつも、やがてほどなくこの人の才能が開花するのをもう、わたしは十分に知っちゃってますから(笑)
「大成功例」を心に思い浮かべながら、追いかけ追いかけ勉強する楽しみ♡♡
というわけです。
もしかしたらうちの教室から、第二の剛さんが現れたりして??なんてね(笑)(笑)
まだENDLICHERI☆ENDLICHERIを始める前から、すでにこういうことをいっぱいやってたんだなぁ、剛さんは。
さらに。
「五音音階」だけで曲を作ってみようという章があって。
簡単に言うと音階、ドレミファソラシドの中の、5つの音だけを抜き出したものが五音音階です。
既成の有名な五音音階を使ってもいいし、自分が好きな五音を使ってもいいのですが…
有名どころでは、たとえば音階の4番目の音と7番目の音を除いたヨナ抜きとか。
(ドレミソラ)
日本の音階、民謡とかわらべ歌の音階とか。
(ド♭ミファソ♭シ)
都節(みやこぶし)とか。
(ド♭レファソ♭ラ)
あえて和に寄った音階を並べてみると…
ほらっ、わりと剛さんが好きそうな音列ではないですか?
主に鍵盤を使って即興している時。
初期の剛さんは、ごくごく自然に五音音階を上手に組み合わせて弾いていた場面が多々ありました。
確か平安結祈の頃かなぁ?
堤さんと対談をした頃のどこかの発言で…
「鍵盤で即興をする時は、この音とこの音を触らなければ大丈夫」というやり方をすると言っていた記憶があって。
これがまさしく、めちゃくちゃ簡単に言ってしまえば、五音階的手法だったのかも。
すご~い!!!
かなり若い頃から、多分意図せずに!?剛さんがライブでやってた即興的手法だ!と思ったわけです。
先生がおっしゃるには、あらゆる音階は目盛りが違う「物差し」で。
どの物差しを使うかでまったく違う世界へといざなわれ、その中だけでも無限大の素晴らしい曲は作れるのだそう。
音数を絞ると、いきなりでも、鍵盤にそこまで慣れていなくても弾きやすいし、それに合わせて歌うのもまた容易になる。
そうやってだんだんに即興術、ひいては作曲術を鍛えていくのが道筋としてとても有効とおっしゃってました。
剛さんの凄いなぁと思うのは、それを誰かに教えられてやっているのではなくて。
自分で考え、工夫しながらそこに辿り着いて。
試行錯誤を繰り返しながら、自分のペースで進んでいると思われることで。
そもそもは自分で今鳴っている「響き」を聴いて、それに合う音を探すことが何より大事。
たとえ合わない音を出したなと思っても、自分で気づくのに任せ、先生が軌道修正を強制しない…という話も興味深かったのですが。
剛さんだって、今のようになるまでには、不協和音を出してしまったり、自分でも納得がいかない瞬間もきっとあったに違いないけれど。
何よりも失敗を恐れない強さがあること。
ここに関しては、本当に剛さんってスゴイなぁといつも思ってます。
たとえ理解が完璧ではなくても、やり方がよくわからなくても。
プロ中のプロに囲まれたその現場で、たとえ見よう見まねでも、まずはステージでやってみようと思い。
それを臆せず実行してしまう、その強さ。
ここがわたしが何十年もずっと彼に強く惹かれ続けているポイントのひとつなんじゃないかなと思うのです。
そして、周りのベテランの超一流のミュージシャン、バンドマンたちもまた、余計な口を出したりせず。
型にはまらない、才能の塊のような彼を、なるべく既成概念の型にはめないように見守り、育ててくださっていたようにも思いました。
拓郎さん然り、達郎さん然り。
十川さんをはじめ、ソロワークで一緒にやってくださっているバンメンさんたち然り。
途中、ひとつの和音だけを使って、アルペジオ(ばらばら)にして、即興で遊ぶというのもあって。
和音をほぐしていって、順番を入れ替えたり、登ったり降りたりして楽しむこと…というのもいつも彼がライブで自然と楽しそうにやっていることだし。
この辺のスキルを駆使して作られた味わい深い曲、なんかあったぞ??と探したら「RAIN」とか「時空」が浮かびました。
ね?ね?そうですよね???
剛さんが重ねてきたやり方が、あまりにも即興演奏の達人になるべくしてなるための進度として、理想的過ぎてびっくりです。
もちろん、ずっと勉強していくと、即興から作曲への勉強の途上で、和声や対位法とか理論を学ぶことにも意義があるという章が出て来て。
それはそう。もちろんそうなのですが…
とてもおもしろく感じたのは…
和声や対位法(音楽以外のわかりやすい用語でいえば、文法とか、さまざまな物差しとか、そういうこと…かな?)は、曲を書くためにあるのではなくて、曲を書けるようになった人が、より視野を広げようとするときに、はじめて役に立つものです。
という講師の先生の言葉でした。
まずはあふれるように出てきたものを曲にできるようになることが先。
最初は作りたいという意欲とか、熱意ありき。
「水が湧いているところに水道を作るのが正しいやり方ですよね?」
と講師の先生。
まさしく!!まさしくこれは、剛さんが重ねてきたことなのだ!!
まるで彼のことを言っているようではないですか!
(ファンの戯言と言うなら言え!!!という感じ、笑)
(わたしが失敗するに至ったポイントでもあるけど、哀笑)
そして。
できたてを発表することは素晴らしい。
その場で音楽が生まれて。
その場に立ち会えたことを、先生は生徒と共に喜び合いましょう!!!
もちろんこれは生徒と先生の話なのですが。
ああ、わたしは剛さんのライブで、プロの世界の超ハイレベルのこういう瞬間に、すでに幾度となく立ち会わせてもらってきたんだなぁと思ったわけです。
考えてみたら、ライブに参加するたびに、剛さんや一流の皆さま方の即興演奏を聴かせてもらって来ていて、それがいかに貴重な経験で勉強だったかが今ならわかります。
そして。
多分生徒ともそういう時間を作っていければ、きっともっと共に楽しく即興のレッスンもまたできるだろうと思ったのです。
まあ、そう簡単にいくかどうかはわかりませんが…
まずはわたし自身が12の扉をひとつずつ、実際にゆっくり時間をかけて開けてみて。
うまくいきそうなら、生徒たちとのレッスンに生かして行こうと思っていて。
日々、推しを思い浮かべながら講座と格闘したことで、存分にモチベーションは上がったので(笑)
あとはがんばるだけという感じです。
おりしも、とっととわたしを置き去りにして(笑)すでにはるかかなた、遠くまで行ってしまった人(もちろん剛さんのこと)は、ここのところのLFで、毎日のように「せっせ、せっせと」曲作りをしていると語っていて。
ソロファン界隈にとっても、春遠からじという感じ。
今年はどんな作品たちが生まれるのでしょうね~
わ~い!わ~い!!想像するだけですでに楽しみでなりません。
とはいうものの。
実を言うとまだまだわたし的「LOVE FADERS」との蜜月は続いていて。
なんだか新しいもの!新しいもの!と求めてしまうには、ちょっともったいないような気もしていて…
とても複雑な乙女心(おば…ぺしっ!!)
もちろん今年のアルバムもとてもとても楽しみです。
「NARALIAN」の後で「LOVE FADERS」がきたときも、まったく想像の範疇を超えていて、そうきたか!!!と超おもしろかったのですが、今回もまたまったく違う世界へといざなわれるのでありましょう。
新しいものが出たからと言って、前のアルバムの素敵さが薄れるわけでもないですし。
新しい扉がまたひとつ開くだけ…(若干言い聞かせてます、笑)
新譜を手にする日もきっと遠からず。
自分も少しずつ即興演奏に親しみつつ、実は今、別の講座も受けていて。
これまた目からウロコが落ちまくり。
そしてまったく関係ないですが、昨年までのバッハから真逆に振れて、今年はショパンばかり弾いてます。
自分の50年ものの既成概念の破壊と、新しい概念の構築も。
(シヴァ神か!?はたまた常田氏か!?な超大げさな物言い!!笑)
彼の新しい作品をまっさらな気持ちで聴く日も…
心の底から楽しみにしています。