ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 佐賀のがばいばあちゃん

佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)

佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)

 以前にドラマをやっていた時は見逃してしまったのですが、気になっていました。購入したのはだいぶ前だったのですが、なかなか読む機会がなく、危うく「積んどく」になりかけていたのですが、このたび読み始めたら、ほぼ1時間足らずで読み終えてしまいました。一気に読まずにはいられない本でした。すごく面白くて温かい気持ちが残り、読後感はさわやかです。
 「がばいばあちゃん」というのは、すごいばあちゃんという意味らしいですが、本当にすごいです。極貧にも決して負けない強さと聡明な知恵を持って、決してしあわせとは言えない事態に追い込まれている孫をぐいぐい引っ張っていきます。
 「やさしい人でありたいと思ったら、強い人でなくてはならない」のだなあということを、ゲラゲラ笑いながら徹底的に教えてもらった気がします。そんなことを言っても、「島田洋七氏の育った時代は、旧きよき時代だったからこんなにうまく行ったのよ」という声も聞こえて来るようですが、本当にそうなのだろうかと思います。この本を読んでみると、いつの時代であろうが場所がどこであろうが、まだまだやれることはあるような気になってきます。押し付けがましくなく、励まされます。やっぱり女は「強く正しくたくましくでしょ!!」と胸を張って言ったら・・・「これ以上どうなるの!?」とオットが恐れをなして逃げ出すかも(笑)
PS:ただ今この本の続編でもある「しあわせのトランク」を読んでいます。これは島田氏が独立し、お嫁さんをGETするところから始まる話なのですが、ここにも「なんとかなるさ」のがばいばあちゃんの精神が生きていて、とっても前向きを誘ってくれる本のようです。