ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 金八先生スペシャル

 これは12月30日に放映されたスペシャルです。なんせわたしとオトートは東京ドームの人になっていたので、この日のドラマはオンタイムでもちろん見れず。(実は裏番組だった大奥もまだ、ハードディスクの中です)今更な気もしますが、やっと見れたので自分用の覚書として書いておきます。
 さて、前シリーズの最後はとても後味が悪かったので、最後まで見た気がせずに悶々としていました。薬物中毒になったシュウが、少年院に送られてしまい、卒業式にも出られなかったという最後は、ドラマの中の「現実」ではあっても、理屈で考えれば正当だろうと頭ではわかっていても、「ドラマの結末」として考えるに、どうしても納得がいきませんでした。
 今回のスペシャルはその引っかかっていた部分を解決してくれたようで、とても満足しました。シュウはほぼ1年遅れで無事に中学を卒業することができたし、薬物との決別するための出口もうっすら見えてきた気がします。見通しは決して明るいと言えないのかもしれないけれど、これからもくじけそうになるたびに、仲間の誰かが、地域の誰かが、先生の誰かが、きっと彼を支えてゆくことでしょう。なにより、あの恐ろしい出来事を共有した人たちにとっては、自分の痛みとして強く強く心に残っているわけで、彼をずっと支え続けていくでしょうし、まわりに薬物にかかわりそうになった人がいたら、きっと見逃しはしないことでしょう。
 もしかしたら、苦しかった連ドラの半年は、スペシャルに向かうための序章に過ぎなかったのかも?とさえ思います。後味は悪かったですが、この半年間を見続けた人たちの心には、ドラマの中の人たちと同じように「薬物はもう懲り懲りだ」という気持ちが満ちていることでしょう。そう考えると無駄ではなかった、と思いたいところですが、それにしても重かったです。次回作が作られるなら、やっぱりもう少し明るいテーマであってほしいというのが本音、逃げ出さず最後まで見た自分をほめてやりたいくらいです(笑)