ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 神はサイコロを振らない 

 わたしの中で今期一番期待をしていたドラマだったのですが、期待を裏切らずとても面白かったです。なにしろ役者陣が豪華で、芸達者な人ばかりなので、最後までテンポ良く見ることができたと思います。1話でとても心に残ったキャラクターは、大好きな主演の小林聡美さんとともさかさんはもちろん、大杉蓮さんのトンデモ教授、遺族会会長役の尾美としのりさん。珍しく冷静で冷徹な感じの岸辺一徳氏もなんだか新鮮な役でした。山本太郎くんってこんなにカッコイイ人だったっけ?とも思いました。彼のイメージはというと、「うるるん滞在記」でおしりを出していた姿がまぶたの裏に張り付いていて、どうしてもそこから抜け出せない我が家なのです・・・ごめんね!山本くん(笑)
 オトートは顔ぶれを見て「すいか」と「anego」みたいだと言い、わたしは一昨年とてもはまって読んだ「黄泉がえり」(映画じゃなくて、原作の方です)と似ている感じになるのかなあ?と思いました。期限付きの帰宅であるらしいことなんかがそう思わせたのです。あのお話のエッセンスに近いお話であれば、それはそれでうれしいようでもあります。裏切ってほしいような気もしますが・・・。そこいら辺は続けて見ているうちに印象が変わってゆくでしょう。
 10年前のまま飛行機が帰ってくるなんて、奇想天外といえばもちろんそうなのですが、その部分はあまり気になりません。彼らが帰ってきて、みんなの時計がまた動き出しました。あっという間に10年後に降り立った人たちの心も、残されて10年間を過ごした人たちの心も、どちらも立場は違えどある意味、止まっていたのだと思います。双方が時を経て向かい合ったことで、どんな風にお互いの気持ちを、人生を変えてゆくのか、とても楽しみにしています。