ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

「きぼりの兵隊さん」

うぜーよちゃんとのレッスン中の出来事です。この歌を歌っていたらとても不機嫌になったうぜーよちゃん。「なんでこんな歌を歌わせるの?」とムッとしています。わけがわからず、「何でいやなの?」と聞くと「きぼりの兵隊さんってわるい人でしょ?」と言います。???「悪い人じゃないと思うよ」というと意外な顔をして首をかしげています。「だまって立ってる」っていう歌詞が怖いとも言います。「兵隊さんはね、雨の日も風の日もじっと門の前に立って、王様を守ったり、町を守ったりしてるんだよ。えらいねえ」なんて言ってみたものの反応が悪くて、なんでだろうと思っていたらわかりました。
『きぼりの変態さん』だと思ったんですって。「変態おやじが黙って保育園の前なんかにたたずんでいる姿」を想像していたらしいのです。なんだそりゃ!そんな勘違いをするなんて、想像もできないではありませんか(笑)
彼女はわたしのひとことひとことにものすごく敏感で、おでこに皺を寄せてものすごく考えこんだりします。前の週に言ったことを突然「あれはどういう意味?」と言い出したり、「やっとわかった」と何週もたってから言われたりもします。子供に向かう時のひとことってつくづく重いなあ。
「変態」じゃなくて「兵隊」だよと誤解を解いたら納得して大笑い。笑うだけ笑ったあと、勘違いだとわかった途端、おおはりきりで歌い踊るうぜーよちゃんが抱きしめたくなるほどかわいかった出来事でした。