ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 スキマスイッチ TOUR2012 “musium” 1月19日

友人のbonyarihitsuji嬢が誘ってくださって、ショコラ嬢と3人で行ってきました。
最初に言っておきますが、この感想はスキマスイッチの楽曲に関しては完全お茶の間程度のド素人な感想ですので、よもやレポではありません。
いずれにしてもふぇるまーたはいつもこういうスタンスなのですが(笑)それをご了承いただいた上で素人感想なんだな!というご理解のもと、お読みいただけたらと思います。
わたしはまったく予習する余裕がなかったので、この日がツアー初日だということも知らず、ニューアルバムもまだ聴いておらず。
今思えばなんで予習しなかったかなぁと後悔。どの曲だかちゃんとわかって感想も書きたかったです。残念!でも聴かずに見てもとても楽しいライブでしたよ。
アルバムは確か家に2枚くらいありましたが、アネかオトートが買ったものです。
でも曲は好き。たとえば「奏」とか「ボクノート」とか「螺旋」とか「全力少年」とか「ふれて未来を」とか「ガラナ」とか…好きな曲はたくさんあります。
そして、彼らがどんなライブをするのかも全く知らず。どんな編成でどんなセットでどんな音を鳴らすのか…とてもとても楽しみにしていました。
会場に入ると、思ったよりもずっとファン層が若い感じでした。主なファン層は大学生くらい?なんだか健全な感じの男女がいっぱい(笑)
もちろんいろいろな層のファンがいましたが、全体として若いエネルギーに満ちていました(笑)
ステージには幕がかかっていて、musiumの文字が浮かび上がるように。

開演時間の18時半から少し経ってから、突然客電が落ちて足音が聴こえてきました。
そして扉が「ギィーーーーっ」と重く開く音。
なんだか演劇がスタートするかのような雰囲気です。

初日なので、所々でイントロが始まると「おぉ〜っ!!」と期待や驚きの入り混じったファンの方々のどよめきが聴こえておもしろかったです。
予想していた曲なのか、まったく予想を裏切られたのか、初心者のわたしにはわかりませんが、1曲1曲の会場の反応がとっても新鮮で、そんなところも楽しめました。

1曲目はまずはピアノのイントロがあって、幕に光が当たると、二人のシルエットが浮かび上がります。
そして、途中から幕が落ちてみなさんが登場…という感じだったかと。
舞台のセットに大きなふくろうがいて、それがとても印象的だったのですが、帰ってから(行く前にすればよかった、笑)amazonでポチろうと思って開いたら、ああこれジャケットだったんだ!!と気がつきました(笑)

このふくろうの目の色が変わったり、ふたつの瞳に青空が映し出されたり、とっても不思議で素敵な演出でした。
照明やセットは最初控えめな感じで始まって、徐々に色が増しカラフルに豪華になっていった感じです。
大橋さんの声は生の方が断然素敵で、とってもいい声なのはもちろん、ピッチも確かだし、何と言ってもとっても惹きつけられる声をされていて、最初の数曲ですっかり虜になりました。
ピアノの常田くん(以下、bonyarihitsuji嬢に習ってシンタくんと書きます、笑)はセンターのグランドピアノの前に座っていて、ステキな衣装と印象的なハット姿でしたが、途中で双眼鏡が回ってきて(笑)足元見てごらん!?と言われのぞいたら、なんと裸足!!
これはなかなかの衝撃でした(笑)
エレクトーンなら靴の音や感覚を嫌うのもわかる?ような気もしますが(わたしはエレクトーンも裸足じゃない方がいいですけど、笑)グランドピアノに裸足ってとっても斬新!!(あれっ!?コミック、ピアノの森のカイくんもそうでしたっけ?、笑)
なんだかお人柄が伺われて思わずニコニコしちゃいました(笑)
わたしは鍵盤が大好きなので、鍵盤の方をセンターで見ながらライブを見れるというのが楽しくて幸せで…
そしてシンタくんのピアノはとても好きな音でした。

曲名はよくわからなかったのですが、ファンの皆さんとスキマスイッチさんとの間で、暗黙の了解で、曲によって手拍子の仕方とか違いがああるみたいで、曲の途中で手拍子が16ビートになったり、8ビートに戻ったり、いろいろと変化があって、真似してするのがとっても楽しかったです。
そして、会場の雰囲気がとってもフレンドリーで健全!温かくて素敵でした。

途中短めに一度MCが入って、ツアー初日でとっても緊張しているというお話。
シンタくんはあまり緊張したことがないそうですが、そんなシンタくんでさえ、緊張していると言ってました(笑)
わたしたちは、まわりの人がみんな立っているので、一緒になって立って見ていたのですが、「座りたい人は座って 立ちたい人は立って、後ろの座ってる人に気も使ってゆっくり楽しんでって下さい。」とやさしい言葉を掛けてもらったので、大盛り上がりの辺りは立って、バラードなどは遠慮なく座って見せていただきました(笑)

家でよく聴いていた「きみがいいなら」。ああやっぱり生歌っていいな〜と思いました。

ものすごく素敵だなぁと思ったのが「螺旋」で、いつもと違うアレンジだったそうで、なるほど我が家にある数少ないCDに入っているバージョンとも全然違いました。
あとのMCで「この曲はいっぱい練習した。始まってしばらく何の曲かわからなかったでしょ?そういう感じを狙った」的な話を。大橋くんは早く歌詞の部分を歌って驚かせたくてうずうずしていたんですって(笑)
「いっぱい練習した」とステージで堂々と言える感じがとっても新鮮に思えました。
そういえばスキマスイッチのステージは、わりときっちりしていて、安定感抜群。安心して浸れました。
ad libitum…即興的な音楽も大好きですが、普段はクラシックをやっているので、こういうきっちりして隙がない感じも大好きです。

ニューヨークバージョンとか言ってたかな。
ジャジーでものすごくカッコイイ。シンタくんのピアノが都会的で洗練された音でした。

そしてこの曲のあとだったと思いますが、結構長いMCタイムがありました。
印象的だったMCを羅列すると…

・おふたり、そしてバンドの皆さんの衣装の話
皆さんの衣装は、ちゃんと衣装さんが作ったものだそう。
シンタくんの衣装、パンツはパジャマみたいとか言われてました。パジャマの上にジャケット風(笑)でもかわいかったです。
とはいえ、何度も言いますが裸足でした(笑)最後、立ちあがって挨拶していた時、なんだかふふふ…と笑ってしまいました(笑)

・このおふたりと、わたしがいつもライブで見ている某ふたり組とは、決定的に違う部分があって、妙にスキマスイッチさんたちが明るく見えたのですが、なんでだろう?と思いながら聞いていて、途中で気がつきました。
それはふたりとも、特にシンタくんがハハハハっ!!って声を出して笑っているシーンが多いのです。
あの笑い声は見ている人をしあわせにするなぁと思いました。
いえいえ、KinKiにも開放的に笑ってと思っているわけではありません。
KinKiさんのうふふふ、うひゃひゃひゃな含み笑い的な感じも大好きです(笑)


・シンタくんはよく川口でアルバイトしていたそう。
彼はその昔エアコンの取り付けバイトをしていたそうですが、彼が働いていた場所や、友達の出身校がもろ地元、うちの生徒も行っている高校の名前がポンと出てきたりして興奮しました(笑)
もしやうちのエアコン、彼が取り付けに来ていたりして(笑)

・大橋くんはコンサートスタッフをやっていたそうですが、重労働の割に時給はシンタくんのエアコン取り付けの方が何倍もよかったそうです。
当時痛めつけられたバイトの上司が一度スキマスイッチの舞台監督だったことがあったそうで、相手は覚えていなかったみたいですが、わざわざぎりぎりまで黙っていて「覚えてますよ!○○さん!!」と言い捨ててステージに上がったことがあるのだそうです(笑)


・大橋氏、なんと当日、会場まで電車で来たそうです。
みんながどんな風に来るのか見たい、知りたかったそう。電車賃が確か440円…だったっけな?(細かい数字は違うかも)
東京から来たから・・・と言ったら客席から「どこから〜!?」と絶妙なタイミングで。「あぶないあぶない!うっかり答えてしまうところだった!」と大橋くん。
「家に来るとかやめてくださいよ!!」と念を押してました。そりゃあそうでしょうとも。
でも最寄駅までのタクシー代は700円ちょいくらいだったかな?とにかく電車賃よりずっと高くて、なんだかなぁな感じだったそう。
ほとんど電車に乗らなくて、電車賃がいくらだか、路線図を見てもよくわからず、相当苦労したそうです。

・ふたりとも、川口のお客さんは自分たちを乗せるのがとっても上手!初日が川口でよかった!と何度も何度も言ってました。
彼らこそ、お客さんを気持ちよく乗せるのがとっても上手だなぁと思いました(笑)

バンド紹介とかもありつつ…ものすごいハイレベルなバックだと思っていたら、見たことがある方がおふたり!!
一人目はベースの種子田健さん。この方はつよしさんソロでもお馴染みですよね。
もうおひとりはドラムの村石雅行さん。このお名前に見覚えがあるとずっと思っていて、家に帰って検索してみてわかりました。
12月の堂本兄弟でドラムを叩いてらっしゃる方でした。建さんちの掲示板で見たんだったか、キクチさんちだったか。
我ながらびっくり。なんとなく目の端っこに残っていたらしいです(笑)

ライブ後半戦は畳みかけるようにものすごくテンポよく楽曲が次から次へと繰り出され、、知っている曲じゃなくてもものすごく心を鷲掴みにされました。
ひとことで言うなら、曲も本当に多彩だし、ジャンルも「これ」とはっきりとは絞れない感じ。
ああ、もしやだから「musium」というタイトルなのでしょうか!!

後半戦で素人のわたしでも知っていた曲は、「君の話」「全力少年」「ガラナ」「惑星タイマー」あたり、どれもテレビで見たのよりはるかにステキで、ドキドキしながら聴いてました。

わたしでも知っているような曲はお客さんにマイクが向けられることも多かったですが、一緒に歌うのはかなり骨!
歌ってみてわかったのですが、彼らの曲って簡単そうに歌われているけれどもものすごくむずかしいです。
多分大橋くんがこともなげに歌うから、むずかしいことが伝わらないのかも(笑)

次回参加することがあったら、もっとあちこちちゃんと一緒に歌えるようになっていたい…そんなことを思うくらいだから自分、相当気にいったな!!と自分で自分に自己ツッコミ。またきっと行くに違いないと思いましたのことよ(笑)

どの曲だったか、大橋くんのフェイクとシンタくんのピアノの対決みたいなシーンもあって、見応えたっぷり。
シンタくんのピアノの音、すっごく好きだったのでまた聴きたいです。

アンコール前の最後の曲は、「大丈夫。また会えるさ。」的な歌詞が入っていて、ああ、きっとこれが最後の曲と素人目にもわかる感じでしたが、とても感動的でした。

アンコールではみなさんグッズのTシャツでご登場。
ちょろっとはさまったMCでは、
「本編で完全燃焼したからアンコールはいらないくらい」とか、大橋くんが歌いすぎじゃない?と客席に問いかけるシーンもありました。
ほんと、ものすごく満足感が高かったのは、たくさんの曲を畳みかけるように歌ってくれたからじゃないかと思ったのですが、声は最後まで全然枯れないし、ピッチも確かでとっても聴きやすいライブでした。

一方シンタくんは「みんなほめすぎ!」と言ってました(笑)

アンコールの1曲目は、意外にもインスト曲で、大橋くんがエレキギターを持って…
へぇ〜新鮮!と思いながら見ていたら、お約束の曲なのか、会場冷やかすようにひゅ〜ひゅ〜とか言ってて笑いました。
何度もひゅ〜ひゅ〜言われて、最後には「うるさい!!」と大橋くん。
これもきっとお約束なのかな!?(笑)和気あいあいとしたとっても素敵な光景でした。
ものすご〜く惹きつけられましたが、一方でこのファンとミュージシャンがものすごく思い合っている感じがとってもうらやましく思えたり。
いえいえ、アンタにもそういう場所があるでしょ!!ええええ、もちろんそうなんですけれども(笑)

全体としてスキマスイッチとファンのとってもフレンドリーな関係性とか、ざっくばらんな感じがとってもステキだなあと思いました。

曲に関してはほんとに多彩だなぁと思いました。
今までどちらかと言えば、スキマスイッチ節?とも言えるような、そういう色、ラインがはっきりとあるイメージだったのですが、そうでもなかったです。
彼らが歌えばスキマスイッチらしさになる…というのは確かにありましたが、曲自体なんでもアリな感じで、まだまだたくさんの引き出しがありそうにも思えました。

大橋くんの歌声はどこにいても強烈な個性を発揮しているように思って見てましたが、それはシンタくんのピアノにも言えることでした。
彼の洗練されたシャープなピアノの音…時としてかなり冷静だったりもして、なんて言うのかな、彼の音もとっても多彩に感じたのですが、いずれにしても、この方の音もかなり好きだということに気がつきました。
特に最近わりと同年代のピアノ弾きの方の音を聴くことが多かったので、エネルギッシュで勢いのあるピアノがとっても新鮮に感じられました。また彼の音も聴きたいです。

ちなみに…
セットリストはこちらあたりをご参考にどうぞ。