ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 Grateful Rebirth 後編 (&ちょっとだけCD到着!)

今日、朝9時20分に「薔薇と太陽」のCDセットが全部揃って到着しました。わ〜い!!

こんなに早く到着するとは思わなかったので、一気にテンションが上がって、とっとと家事を終えて、とりあえず音源をかけつつ、週末のふたつの音楽特番の編集作業を。

そして、午後になってから、ゆっくりDVDの特典映像だけ見ましたよ。

初回盤Bの方は、ほぼ想像通りの仕上がりで(笑)らしいといえばめっちゃらしい、着ぐるみ&コスプレ?系ロングコント仕様(笑)・・・でした。やっぱりな!

これをずっと半笑いで見てから、初回盤Aの方に取り掛かったのですが、こちらはPVもメイキングも、ほんと素晴らしくって・・・
萌えどころ、しゃべりたいことなど、山ほど出てきましたが・・・

今日はフラゲ日で、まだ手にしてらっしゃらない方もたくさんいらっしゃることと思われますので、今日のところは自粛して、前の日記の続きを書きます。

とりあえず、Grateful Rebirth関連のエントリーはこれで最後です。

明日からは旅日記の続きと、KinKiさん語りにシフト予定です。
さて。

ここからは1曲ずつ、思ったことを具体的に書いていきます。

どういう順番にしようか迷ったのですが、便宜上、曲数の多い、通常盤の順番どおりにして、最後に「I've found my voice」を入れました。


☆Believe in intuition・・・

アフリカっぽいリズムに複雑に絡みつくベースラインがなんてカッコイイ!と思っていたら、ベースがSOKUSAIさんでした。
ベースの音にものすご〜く耳が捕まります。

イントロの歪(ひずみ)があるような音がすごくいいです。

つよしさんのほかには、ギターが山口隆志さんで、十川さんがキーボードとプログラミングで参加されてます。

「直感を信じろ!」というタイトルの歌詞が何度も出てきます。


わたしは元々はアナログな人間で、しかも、アンプラグドの音楽をずっとやってきているので、こういうプログラミング系の曲だったり、機械で加工した声だったり、音だったりはわりと苦手だと思っていたのですが、そうでもなかった・・・つまらない先入観は捨てなければ・・・と徹底的に思わさせられました(笑)

またしても「わたしまけましたわ」です(大好きな回文です、笑)

かなり後半になってからの、16分音符の階段を一段抜かしで駆け上がったり駆け下りたりするような、アルペジオのところが好き過ぎて、ゾクゾクします。

急に色彩が生まれて、虹のような広がりを見せる音列。

なんてドラマチック!

何度聴いてもこの辺りで痺れます。

この後のベースの音がまた大好きな感じ。

「intuition」の語感や歌声の強さと・・・
間を縫うように、縦横無尽に跳ね回る自由な「Be re born・・・」の対比も楽しいです。

初めて聴いたときは、正直そこまで印象が強い曲とは思ってなかったのですが、聴くほどに夢中になります。

最後の方のバケツを叩いたような音色が好き。
ああ、この曲、好きだ〜っ!!


☆T&U 
ものすご〜くファンキーで、サウンドは「洋」な感じなのに、詞の中に「和」の心みたいなものがたくさん隠れていて、とてもおもしろいです。つよしさん、若いのに、とっても粋人だなぁと思わされます。


この曲はベースがKenKenで、それだけでもSOKUSAIさんとはまったく雰囲気が変わっておもしろいです。
もうちょっと開けている、拓けている?イメージ。

「美にならん美をね、描かずに描こう」ここの部分のことを、BARFOUTさんは「禅的フレーズ」という表現をしていましたが、つよしさんが言っていた「音のないところにも音がある 色のないものにも色がある」なんて、まさしくそんな感じではないかしら。

続けてインタビューでのつよしさんは、「あなたがそう思うならそうですよ。ピアノ開けて何分も弾かないみたいなパフォーマンスもあり?(笑)」なんてことも言ってましたが、そういうの、クラシックでもあります。

ジョンケージという人の「4分33秒」という曲です。

譜面には、1楽章。2楽章。3楽章とだけ、書いてあるんですって。

ケージの偶然性の音楽には鈴木大拙の禅などの東洋思想の影響があり、「音を音自身として解放する」「結果をあるがままに受け入れる」という態度がある。

ね、ね、考え方がとっても似てるでしょ?

この曲「T&U」がどんなに好きかは、Mステの時に結構語った気がするから、しつこく触れるのはやめておきますが、ライブで聴いた時よりも、CDになってからの方がさらに洗練されて、とても素敵になったと思います。

ライブでは、「T(つよし)」と「U(YOUであなた)」のコール&レスポンスが無条件に楽しい曲でもありました。
またライブで聴けたらいいなぁ。


☆「Paint it,fill it with love」

この曲も1曲目と同じ理由で、第一印象はあまり残らない?なんて思った曲だったのに・・・

全曲リピートを始めて1週間以上経ったあとで、突然ビビビっ!ときて(笑)
いやいやいや。これ、いいでしょ!なんで残らないなんて思ったの?バカなの?わたし!!・・・ってなって(笑)

そのうちどうしても外せなくなって・・・シャッフルを解いて何度も1曲リピートするという罠にはまっちゃった1曲です(笑)

ギターマガジンで「ワンコードで延々ひっぱるグルーヴィーなダンスチューン」と書いてあったのは、この曲ですよね?
コードはたったひとつ「ラドミ(Am)」だけ。

1曲だけつよしさんがギターを弾いてる曲で「指が死にそうになりながら、ひたすらシンプルな単音リフを弾いてる。僕のギターには何も起こらない。」とこれまたギターマガジンに書いてありましたが、ずっと鳴ってる「ラ ラソラソラソ ラ ラソラソラソ〜」これかな?

この音に絡むスネアの音がとても好き。

「愛で塗つぶしてしまえばいい・・・」
「塗り潰せ すべて愛で」
「眼が惑わせるすべて 愛で塗り潰してしまえばいい・・・」
「凛と香る妙な赤で」

この歌詞にゾクゾクします。でもすっごく共感。

最近理不尽なことが多すぎて。

強者のための世界、持つ者が持たざる者を食い物にして、ますます力をつけ、弱い者を隅っこへと追いやっていく社会・・・

欺瞞にあふれ、見えている世界と本当に広がっている世界に大きな隔たりを感じ・・・

怒りがふつふつとこみ上げてくるとき、そんな瞬間にこの曲が浮かびます。

「愛で塗つぶしてしまえばいい!!!」

「力で!」じゃないよ!「お金で!」じゃないのはもちろんだ!!「愛で!!」・・・だよ、「愛で!」

「愛はパワーだよ!」(それは『to Heart 〜恋して死にたい〜』の透子ちゃん!笑)

ああ、ほんとうに。
ストレートで本当に大事なこと。

つよしさんの声は強さと色気を両方兼ね備えてる。ファルセットの部分を聴くたびやーらーれーたーっ!!と、思わずのけぞってしまうわたし(笑)

kaoruさんとLynちゃんのコーラスもストレートに強く飛んできて、かと思うと時に色っぽくてめっちゃカッコイイのですが、わたしが秀逸だと思うのは、間奏のルイスのペット。

このフレーズ、ちょっと退廃的で、廃墟の中で鈍く光る美しいなにか・・・みたいな音。

十川さんのキーボードの効果的に配された音も好き。

あまり聴きこんでいない頃は「Believe in intuition」と近いイメージを抱いていたのですが、よく聴いてみるとぜ〜んぜん違います。
あちらは人的には少数精鋭で作られているけれど、こちらはがっつり「いつものメンバー」が絡んでます。

プログラミングとキーボードが十川さん、ドラムがDuttchさん。
ギターはつよしさんと竹内くん、山口さん。
トランペットがルイスで、サックスのかわ島さん。
前出のコーラスさんたちと、スティーヴ。

ほぼフルメンバーと言ってもいいくらい。

ラストの一滴!?(笑)まで、味わい尽くしたいと思わされる1曲なのです。



☆ある世界 
な〜んて美しい曲なんだろうと、何度聴いてもうっとり。
これは初めてラジオでかかった時から、ラジオ仕様の短いバージョンで、すでにリピートが止まらなくなった1曲でありました。

単純に、つよしさんが選び出したメロディーラインがとても好き。
そして、この曲に充てた声質がベストマッチな気がして・・・ゾクゾク。
いい意味で、この曲に関してはほとんど歌声にクセがなくて、とってもニュートラル。
個性的だと感じられる表現をしている時、唯一無二で、どこにいても聞き分けられる声質が前面に出ているときも大好きなのですが、ファンとしては、一般的なイメージとはちょっと違うかもだけど、こういう風にナチュラルな表現もとっても上手い人なの!って世間に向けて自慢したくなる歌声です(笑)

さて中身。

ひとが求め続ける自由って外にあると思ってた
だけれども本当の自由って心にある世界だね

最初の2行だけでどーんとさらわれます。

誰もが生まれ落ちた瞬間は無垢だったはず。
日々の繰り返しで、その無垢を失っていかないで!というメッセージは、今の世の中、みんなが思い出さなくてはいけないメッセージのような気がして・・・

とても個人的な話になりますが、先月と今月の天川旅行で出会ってきた方々のことを思い出すにつけても、この曲の「芯」ってそういうことなんじゃないの?と思うエピソードが多かったせいか・・・

とにかく奈良滞在中によく聴いてました。
いつも水音が響き、どこで出会っても、人があたりまえのようにやさしい天川に、この曲はベストマッチでした。

BARFOUTだったかな?

スライストーン マナーのチープなリズム・ボックスが「誰でも無垢になればまぶしく咲ける」という素晴らしいフレーズを補強する

と書いてあって、え?なんだっけ?とラストのページを見たら、この曲も参加メンバーは少なくて、ベースのSOKUSAIさん、SWINGOさん、タイガーさんとオリビアさんと、サウンドプロデュース&クリスタルエンジニアーがつよしさん・・・とありました。

人が太鼓で刻んだリズムじゃないんだ!!

そういうことか!!

「素人はこれだから!!」「そんなことも気付かなかったの?」と思われる方もいらっしゃるかもですが、ど素人なので、お許しください(笑)

でも・・・もっともっと知りたいし、知らないことを恥じたり、恐れたりせずにもっと近づきたいです。

スライストーンマナーというのは、スライストーンがよくやっていたような(手法)・・・スライっぽい・・・ってことなのかな。
なんとなく腑に落ちました!!

この曲は、今回のジャケットと一番雰囲気がマッチしている曲な気がして・・・
実は今回はジャケットも、今までの歴代のソロアルバムの中で、かなり好きな部類に入るもので・・・

ジャケ写の中の景色や、モノクロームとオレンジの淡い光。レコード全盛期の、モータウンとか、そっち方面の雰囲気をも彷彿とさせる感じだし。

アルフィーと同い年のオットが、置いてあったジャケットのロゴや字体を見て、自分世代には、ものすご〜く懐かしいもの・・・と見入っていたことを思い出しました。

そういえば、オマケのDVDのメイキング部分もよかったですよね〜
触れ始めたらキリがないので、こちらはいずれまた。
とりあえず、これを書き終わったら、しばらくは「薔薇と太陽」祭りへと突入してしまうことになると思うので、書けてもその後・・・かなあ。

そういえば、この曲では「Sound Produce&Crystal Engineer=堂本剛」って書いてあります。

おぉ、とうとうそんなエンジニアにも・・・!!と思ったので、特筆しておきます。


☆偉魂

「偉魂(えらそうる)呷って(あおって)」と、英語のように聞かせる作詞革命!と書かれていたのは、多分BARFOUTだったかな?
この曲にも「Sound Produce&Crystal Engineer=堂本剛」が入ってます。

クリスタルに電気を通す手法は健在!!
そういえばまだ、社会化見学のDVDは未見でした。
早く見なくては!!

この曲に参加してくださってるのは、十川さんとDUTTCHさんと、渉くん。
竹内くんと山口さんがギターで、ルイス、SASUKEさん、かわ島くんのホーン隊。
そして、コーラスがタイガーさんとLynちゃんです。

「この曲は、左右で異なるカッティングのアプローチが次々と展開していておもしろいですね!」とギターマガジンに書いてあって、気になって聴き込んでみたら・・・ほんとだ!すごい!
一度気になり出したら、もう止まらない!!
特に渉くんのベースの音と、DUTTCHさんの音かな。
ギターもかっこよく入ってくるし、ホーン隊のカットインもかっ飛んでいて。

あっちのリズムとこっちのリズム、いろんな音がまったく喧嘩せずに、意外と複雑に鳴っていて、とてもおもしろい1曲でありました。

「スタジオで『シンライン』を弾きながら思いついたのが最初で。」と書いてあって。

これはギターマガジンで見た文章なのですが、「シンライン」ってなんだ?と引っ掛かり、そうなると調べずにはいられなくて、検索する・・・みたいな旅をするから、さらになかなか進まないという・・・

で、シンラインですが、調べてみたら「フェンダー・テレキャスター・シンライン」というのが出てきて「フェンダーの創設者、レオ・フェンダーが1968年に開発したエレクトリックギター。」と出てきました。

そっか個性のある(特徴的な?なのかな?)エレキを弾いていて、思い付いたということですね。

「そこにブラスのラインがイメージできたので、メイシオ(パーカーsax)っぽくやりましょうよ。みたいな感じで。」
この部分もギターマガジンですけど、あっ!メイシオが出てきた!と膝を打ちました。

Mステ「T&U」の時に「FUNKYな瞑想 FUNKYな命魂」のところで、メイシオと掛けてるんじゃないかな?と教えてくださってた方がいたことはふぇるまーたでも触れましたが・・・

曲は違うものの、メイシオさん!出てきたよ!
製作中にメイシオさんが話題に出てきたくらいだから、やっぱりT&Uで「メイシオ」を想像させるように、狙って歌った可能性は十分にありかと!!

わたしは、この曲を聴くと、渉くんのベースの音がほんとに好きだなぁと思い、3回に2回はベースの音ばかりを追ってしまいます。

この曲も「Break a〜」と同じく、え?そんなのを曲にしたの?という1曲かと。

最初の発想としてはエアソウルの入った「地下足袋」を履く王様のブランチの「あきえちゃん」との約束が歌になったわけで。

つよしさん流に言えば「最初は脳みそを使って」創り始めたのかもしれないけど、とっかかりはどうあれ、そんな段階は軽く超えてるでしょ!?と思いました。

ブランチで初オンエアーの際は、そのカッコよさにぶっ飛んだ1曲でありました。

大好き。

多分理屈じゃないんだなぁと思います。

なにより疾走感があって、すごい勢いで背中を押されます。
言うなれば・・・ドームの回転ドアのごとく(たとえがヘン、笑)強力に押されます(笑)(笑)(笑)

好きだなぁ、ほんとに。

エアソウルの入った地下足袋で地の果てまででもかっとんで行けそうです(笑)

ああ、行きたいよ!つよしさん、未知の音楽世界へもっともっと連れてって!

という1曲でありました。(なんのこっちゃ!〆が雑、笑)




☆Break a bone funk     
 「じゃっ じゃっ じゃっ じゃっ」という行進曲風のリズムが妙に新鮮!
新しい感じ!
力強さと遊び心の両方が入ってる。

「折られてしまう前に自ら折るんだ 社会睨んで Break a bone funk!!!」
「破壊は誕生よ? 腑に突き落とすんだ きみを・・・」

この部分がとてもとても好きです。
強いメッセージ。

とても竹内氏が骨を折ったことでできた曲とは思えない深い歌に仕上がってる(笑)

そしてなんといってもここ!

この世に誕生した意味 改めるのさ FUNKYな初心

ここから漂ってくるのは、潔さ・・・かな?とっても好き。


音楽と人のインタビューで

何もブレーキをかけない、幼稚園児が喜ぶようなことをテーマに曲を作って、歌詞を少し変えただけでいい歌になる可能性だってあると思う。
たとえば・・・「あなたのことを考えただけでみんな笑顔になる」ということをコードAとかGでポップに歌うとおもしろい?

西の方のアホなノリも合うと思うし。

はじまりは幼稚園レベルの、本当にくだらないテーマのものを、どこまでドラマティックに昇華できるかに賭けてる・・・そんな曲を書きたいですね〜

それをジャニーズから出す強烈さ!

とりあえず、やってみるか!
(要約です。)

みたいなことを言っていたのですが、この曲を聴いてみると「もうやってるじゃない!!」と思うわけです。

最初のアプローチは気の毒な話で、笑い話に昇華しようとしたのがスタートかもしれないけど。

出来上がったこの曲は、本当にドラマティックだし、なんだかとっても最もらしいし。

説教くさくもないからとっても聴きやすいけど、ふと我に返るととっても刺さる・・・みたいな。

好きだなぁ、こういう感じ・・・遊び心の中に実はピリっと辛くてとっても大事なメッセージが隠れてる。

でもやっぱり無条件に楽しくて、ライブ会場では「ひゃーっ!!」となって、大いに盛り上がれる。
そして家に帰ってふとんに入ってから「実にそうだよなあ」と膝を打つ。

「誰にでもなれる、憑依体質とも言える表現者の彼」も大好きなわたしですが、一方で「彼そのもの」「勇気を持ってさらけ出す彼」も大好きなのです。

どちらが本当ということもなくて、どちらも本当なのだと思うのです。

一粒で何度もおいしい人だなぁとしみじみと。

ちなみにこの曲の参加は、十川さん、DUTTCHさん、渉くん。
竹内くん、山口さん。KAORUちゃん、Lynちゃん、SWINGOさん、スティーヴさんです。



☆「Be grateful」

この曲も初めてラジオで聴いた日から、夜中まで延々リピートが止まらず、夢中になった1曲です。

「Be grateful」という2語を、こんなに色っぽく歌える人をわたしは知らない・・・はず(笑)
コーラスさんたちと声が重なると、さらにしっとりと美しい。

まるでピロートークなの?というようなささやくようなトーンにも聴こえ、さらに滴り落ちる色気が・・・

でも、歌っている歌詞の中身はとても真摯で、人というものが本来誰でも持っているはずの・・・美しい「心根」のようなものが感じられます。

生まれるということ、出逢うということは、すでにして別れのはじまりに立ったということで。

それでも人は出会い別れ、そこに感謝だけを置いて、前へ前へと進んでいく。

美しい歌だなぁ。

自然の摂理のかくも残酷で美しいこと。

「待ち合わせた場所に着く あなたへと・・・あたしへと愛を奏でよう」

という歌詞がとても好きです。

スローファンクの魅力をいかんなく感じられる1曲です。

参加されているのは、DUTTCHさん、SOKUSAIさん、山口さん。
ルイスとトロンボーンが佐野さんで、かわ島くん。
kaoruちゃん、Lynちゃんとスティーヴです。

今回のアルバムでも、前のアルバムで散々食いついた「SOKUSAIさん」が3曲ベースを弾いてらっしゃいます。

この曲と「Believe〜」と「ある世界」です。

共通するイメージとして、とても色気が前面に出ている曲たちだという気がします。

つよしさんの歌声も色気や湿り気のようなものをたくさん含んでいて、どちらかと言えば昼間に聴きたい曲というよりも、薄暮から夜中にかけて聴きたくなるような曲たちです。

「人類の此処」もそんな曲のひとつだったなぁとあらためて。

そしてSOKUSAIさんの音は、主張しすぎず、エッジが効きすぎずだけれど、穏やかに身体を濡らす雨のようなしっとりとしたやさしい音。
でありながら、意外とマルカートでいい音だなぁとうっとり。

この曲は佐野さんがトロンボーンです。
SASUKEさんとの個性の違いはどんなところなんだろう?
イメージではもうちょっとソフトで内省的な感じ?
とても興味を持ちましたが、今のところ、まだ掴みきれてはいないかも。

この方の音にもたくさん触れてみたいなぁ。
そして「この曲にはこの方」という、つよしさんの「その心」を探してみたい気持ちにもなりました。
(意外とスケジュールの都合!だったりしたら、それはそれでおもしろいけど、笑)

途中「言葉には咲けないいまを・・・」からのドラマチックな曲の展開が、ちょっと意外でとても好きです。

そしてまたおだやかな最初と同じ旋律へと戻っていく・・・

なんだかどの曲も好きとしか言っていないのですが、この曲もほんと名曲だと思うのです。

もっと年を取って、最期を意識したとき・・・この曲のことを思い出したいです。
こんな気持ちでいられるように・・・これからの人生を真摯に過ごしたいです。


☆「I've found my voice」
この曲は六本木のライブで、とてもとても心を捉えられた曲です。
一度聴いただけで虜(とりこ)になりました。

この曲に関しては、なによりも飛んでくるのが歌声で・・・

まずは、圧倒的なつよしさんの歌声の表現力にやられ、歌詞の中身にやられます。

中身は、自立を決意して、あえて安心、安全?なマジョリティーからははぐれて自分の道を歩き出す決意を表明した歌・・・とでも言うのかな?

こんな時代だからこそ・・・

この歌がとてもとても沁み入るのだと思います。

これだけの日を跨いで来たのだから」とちょっとテイストは似ている感じもありますが、この曲の方が、さらに強く未来を見据えている感じかも。

旅立つことは孤独。
旅立たれてしまった方も寂しいし、群集からはぐれていく作業はとても勇気がいることだけれど。

それでももう自分で決めたことだから。

わたしはまっすぐに前を向いて歩いていくよ!とでも言うような曲。

本当の意味で、大人の歌だなぁと思います。

ライブで聴いたときにも、ものすご〜く熱弁をふるったので、あえて重複することを書きすぎないように、ここをリンクしておきます。

あの時も散々書いたけど、今のつよしさんの強さは「なにがなんでも、強がってでもひとりきり」を選ぶ強さではないような気がするのです。

ほんとうに必要が生じたら、いつだってちゃんと助けを求めることができる仲間や場所があって。
その人たちとちゃんと友好関係は保っていながらも、その上でそこに依存することなく、しっかりとわが道をゆく。

それこそが大人としての本質的なあり方のような気がします。

CDバージョンはライブの時に聴いたのよりもさらに洗練されて、耳にするほどに自然に「わたしも大丈夫」と思えるから不思議です。

特に好きな歌詞は

抱き寄せた安らぎを解いた手で触れる孤独こそが色彩(いろ)だから

ここの表現はとても綺麗だなぁと大好きだったのですが、CDが発売になった直後、MISIAさんとコラボバージョンが星空のラジオで流れてからというもの「異性をはじめて抱いた日のぬくもりを」のところのユニゾンもドキっ!としていることはナイショ(言ってるけど、笑)

いやいやいや。

そういう話じゃなくて。

星空のラジオはとってもよかったのですが、ラジオのコラボバージョンのこの歌があまりにもインパクトがあって素敵だったので、しばらくの間、CDバージョンから遠ざかってしまったのは、ちょっと残念だったかも?と今になってみればそう振り返ってます(笑)

あのコラボバージョンは、発売になって1年くらいして、落ち着いた頃に聴ける・・・くらいでもよかったかも?

同じ人が半分歌ってるわけで、まったく別の人が歌っているわけではないから、なんら問題はないわけですが・・・今にして思えば、ちょっとCDバージョンが不憫でした(笑)CDバージョンもとても素敵なのですし。

とはいえ、ラジオバージョンも気が済むまで聴いたので、今はふつうにCDバージョンに戻ってます。

で、前半の感想でも触れたとおり、この曲が限定盤にしか入っていないのがとにもかくにも残念で。

そういえば、もう1曲、星空のラジオでMISIAさんと歌った「赤い鼓動のHeart」も限定仕様でした。
(あちらもとっておきの美しいバラードで、つよしさんのいい声をこれでもかと堪能できるし、歌詞は深いしで大好きです。)

この曲に関しては、バンドの総合力というよりは、圧倒的につよしさんの声の美しい音色や、その表現力、存在感にやられている気がします。

バンドメンバーは、十川さん、DUTTCHさん。
森多聞くん、山口さんで、タンバリンとして、スティーヴの名前がありました。

多聞くんはこの曲で唯一、今回のアルバムに参加しているのですよね。
メンバーの中でも一番若いくらい?の多聞くんだから、もっと勢いのあるタイプの曲なのかな?と思いきや・・・

そんなところもおもしろいと思いました。

さて。

(わたし的には)かなり駆け足で振り返ってみました。

ミニアルバムとはいえ、曲数もあって、充実した内容で、十分に満足でした。

それはともかくとして、ほんとKYな時期に、KYな更新になったことを心からおわびいたします。

どうしてもこれを書き終えてから、KinKiさん20周年に向いたかったのです。

最後まで一緒に追いかけてくださった方、拍手や拍手コメントや、メールで応援してくださったみなさま方には、心からの感謝を!

もちろんこのCDも、これからだって変わらずたくさん聞くと思いますが、とりあえず、ソロアルバム語りは一段落ということで。

長々失礼しました〜