ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

夏の近況報告。

とにかく日記に未発信案件が多すぎて(笑)

もはやどこから書いていいかわからない状況に陥ってます。

この夏はエンタメを堪能しつつも、なぜか謎なくらいレッスンにも夢中になり。

そろそろ店じまいかな?と思っていたくせに。

気がつけば新しい音楽講座に申し込み、勉強まで始めてしまいました。

あれれっ!?なぜに!?

予想外の展開過ぎて、自分で自分の行動や心境を笑ってます(笑)

そのきっかけを作ってくれたのは自分でもびっくりですが、吉田拓郎さんその人です。

昨年、拓郎さんが最後のアルバムに着手するというニュースが出て以来、たくさんの番組や発信を追い始め。

だんだんにその全貌がわかってくるに連れ、彼がKinKi Kidsやともえちゃん、後輩たちに注ぐ分け隔てのない温かいまなざしに、とてもとても感化されました。

誰にでも同じように接する…のではなくて。

常にその相手に合う接し方、愛情の掛け方をしていて。

びっくりするほど大御所にも関わらず、後輩たちの目線まで降りてきて、出し惜しみすることなく、その愛情を常に本人たちに伝え、メディアでも発信する。

あふれんばかりの愛情をかけられた後輩たちは、拓郎さんの愛を糧にして。礎にして。

光一さんも剛さんもともえちゃんも、自由にのびのびと自分の内面に向かって行って。

さらに近年、それぞれが自分の真価を存分に発揮し始めている気がします。

そういう先輩の存在がいかに後輩たちをさらに輝かせ。

その存在に認められ、大切に思ってもらっていることが、彼ら自身の自信ややる気に繋がっていくのか。

それを実感したはじまりは、元旦のピアノ一本のライブでした。
あの時から、KinKi Kidsは謎の!?(笑)前向きオーラを前面に出していて。

師を挟んで彼らの関係性までもが自然と原点に戻ったように見え。

KinKi Kidsというグループとしても光一さん剛さん個人としても、自信に満ちた無敵なオーラを放ってました。

おやっ!?今年の彼らは今までと何かが違うかも?!

これは凄いことが待っていそうだぞ!

という予感に震えつつ(笑)

ただただ目の前のライブを存分に楽しんでいたことを昨日のことのように思い出します。

そしてその通り…というか想像のはるか上をゆく魅惑の夏がやってきて。

YouTubeでの発信も、魅惑のテレビ番組たちも、東京でのイベントの2日間もCMも…

すべてを存分に堪能したことはTwitterなどでもたびたび触れてはいましたが…

一方でやっぱり彼らの周りで支えて来られた先輩方の愛情もまた、さまざまな場面で見え隠れしていて。

ジャニーさんや達郎さんご夫妻、松本隆さんや織田哲郎さんなど、人生の諸先輩方の存在やその発する言葉たちにもとても感銘を受けました。

そろそろ「育てる」という仕事も終わりの始まりくらいの域に入ってきたなと思っていたわたしには、学ぶことがたくさんたくさんあって。

ずっと探し続けていた、理想の「次世代への渡し方」の輪郭がやっと見つかったような気がしてました。

一方でKinKi Kidsもまた、近年事務所の後輩たちなど、次世代に積極的に関わり始めていて。

25周年を通してさらにそれがはっきりしてきたように見えました。

先輩からもらってきたものを今度は下の世代へと渡してゆく。

それぞれが後輩にとってのジャニーさんになったり拓郎さんになったりしつつ。

さらにはっきり次世代への橋渡しに意欲的になったような気もしました。

おもしろいなあと思ったのは、ふたりが時として、お互いの中にジャニーさんや拓郎さんを見ているのだと気づいたことで。

そりゃあこの関係性が無敵ではないはずがない!!と心底思わされました。

わたしもまた、ラジオやLOVELOVE、拓郎さんのアルバム、Amaging Love関連のさまざまな発信やイベントのレポなども追うたびに。

作品そのものの素晴らしさと共に、周りで支えて来られた方々の素敵さにも心を奪われて。

ああ、なんて素敵なんだろう!?という感動と共に、自分だったらどうする?もセットで考えさせられて、いっそう仕事にも熱が入ったような気がします。

コロナ禍でもあるし、不意に生徒やご家族に感染者が複数出て予定変更が増えたりもして。

ラッキーにも今のところ我が家は家族も含め、元気にはしておりますが…

一方で仕事や私生活の中でも完全に緊張が解ける瞬間が少なくて。

がんばった成果なのかなんなのか、なぜか小さな生徒がどんどん増えて(笑)

今現在、10年前くらいの勢いで一週間がレッスンでパンパンに詰まってます。

ほとんど休みなく働いているので、夜になるとあっという間に秒で寝てしまい(笑)

すごい量のインプットをしたわりに、アウトプットがほとんどできず、かなりの欲求不満状態です(笑)

KinKi Kidsの25周年には絶対に触れたいところだし、拓郎さん、達郎さんご夫妻の音楽なども存分に楽しんでいて、これを書くならここからだし、こっちにも触れたいし…と枝葉はどんどん増え、さらに未発信のものが増えて行ったことはとても不本意です(笑)

できることならば、ひとつずつ整理して行けたらとあきらめず思ってはいます。

平安さんのことも、とりあえずTwitterに書こうと思ったのですが、どうにもあのツールでは言葉の数が足りなくて。

メモ書き風にでもいいからとりあえず、どうしても今の感情を残しておきたかったので、諸々すっ飛ばして次の日記で短く第一声を上げます。

2022 猛暑の奈良旅 番外編 予想外の出来事とマジックタイム

旅の続きを時系列で書くつもりだったのですが、予定変更。

少しだけKinKi Kidsや剛さん絡みの旅日記を書きます。

もういい加減ファン歴も長いので(笑)

いつもなら、旅をするときは旅に集中したくて。

KinKiとか剛さん(私たちの旅は大概奈良なのでね、笑)のことをずっと考えてる…

なんてことは、今さらナイ!ナイ!と思っていたのですが(笑)

なぜか今回は予定変更案件が向こうから次々とやってきて

「いいか!?忘れるんじゃないぞ!?」

と何度も確認されるかのような旅となりました。

このパターンは新しいです(笑)

忘れてなんていないってば!!(笑)(笑)(笑)

そもそも25周年のなんやかんやがスタートする前に奈良に行って

家に帰った後祭りが始まる…はずで(笑)

じっくりとテレビや大阪のライブレポを堪能しよう…と思っていたのが。

突然旅の日程の中に「金スマ」が飛び込んできたのは出かける直前のことでした。

でもその時点ではちょっと予定がずれた?くらいの感じだったのが(笑)

次から次へといろいろな展開がやってきて。

まるで聖地巡礼の旅?という感じになってしまいました(笑)(笑)

決して意図したものではなかったのが、面白いです。

しかもこれ、オットとの旅で友との旅でもないのに…です(笑)

まずは旅の3日目。

たまたま今回天理に行く計画があって。

我が家はまだ足を踏み入れたことがない石上神宮に行くことにしてました。

この日は最高気温予想が38度。

参道までの道が猛暑ですでにとんでもなく長く感じていて。

もっとじっくりお参りしたかったのですが

闇雲に時をつくる鶏たちにもせきたてられて(笑)

早々に引き上げることとなりました。

(その話はまた後日)

その後あまりの暑さに、急遽無駄に動き回らずエアコンがある場所で。

観光もできちゃうところはないかしら?と地図を見ていたら

石上神宮」から「なら芸術文化村」がすごく近いことに気づいたというわけです。

かの地はとても広くて、しかも屋内だからエアコンが効いているはず…ということで。

まっしぐらにそこへと向かうことになりました。

しかも、本当にたまたま修復工房見学ツアーの募集が始まるタイミングで現地に到着。

ツアーそのものがど真ん中の内容でおもしろかったこと。

まるでGYAOさんで剛さんが行ったところをなぞるかのような展開になり。

成り行きに笑うわたしたち夫婦(笑)

でも後から思えばこんなのは序の口で…

「これがはじまり」と言っていいくらい、さまざま待ち受けていたのですが

もちろんこの時点ではそんな事になろうとは…

つゆほどにも思ってませんでした(笑)

なので、その後もおみやげを買いまくったり。

箸墓古墳を訪ねたり。

精力的に動き回り…

あとはホテルでのんびりするだけ…

の、はずだったわけですが。

事実は小説よりも奇なり(…というよりうちの夫婦が揃いも揃って不注意なだけ、笑)

ちょっとした行き違いから、全く行くつもりじゃなかった地域のホテルまで延々とドライブすることになったのでありました。

それはものすご~く単純な勘違いから始まりました。

旅を決めた際、ネットで3泊めの宿を取ってくれたのがオット。

「ここがいいよ」と橿原ロイヤルを勧めたのがわたし。

今回4日目は葛城古道を行くつもりだったので。

それなら橿原駅からほど近い、橿原ロイヤルが便利だと思ったのでした。

ところがところが…オットが予約を取っていたのは奈良ロイヤルだったの。

わたしは両方のホテルに泊まったことがあって

どちらの情報も熟知しているのですが、オットはその違いが全くわかっておらず。

何度も確認するタイミングはあったのに、なぜか今回はお互いに確認せず(笑)

橿原ロイヤルのフロントまで行ってから

「ここではないですよ!!」と指摘されたというわけです。

どうよこの事態!!!

Oh! my god!!!(笑)(笑)(笑)

オットとわたしはすでに疲れ果てて、その上すごく恥ずかしかったので(笑)

お互いに対してすごくすごく怒ってて(笑)

でも疲れすぎて喧嘩する元気すらなくて(笑)

ほとんど黙りこくったまま渋滞の24号線を止まり停まり走ること1時間。

むなしくご陽気に流れるSpotifyParliament(笑)

いつもなら楽しくてノリノリになるはずの音楽も、まるでお通夜(笑)

怒りの導火線に火がつく寸前…

友だちとの旅ならば、なんとか持ち直すべく楽しい話題を振る努力もすると思うのですが

あいにくオットとのふたり旅となので、どちらも黙りこくったまま。

やっとやっと宿に到着して。

お互いふてくされたまま、ホテルの部屋のカーテンを「シャーッ!」と開けたら…

遠くの方に「朱雀門」!?

…だよね?あれ!!

その隣に修復中のテント!!

ということは、間違いない!!平城宮跡!!!それだ!!!

「ええっ!?なんで??」

「ここから見えるんだっけ?」

となって(笑)

急に機関銃のごとく喋り出したわたしたち夫婦(笑)(笑)(笑)

前回わたしがここに泊まったのは石舞台の公演後。

真っ暗になってから到着だったので

周りの景色のことなんて全く気付いてなかったのでありました。

こういうところだったのか!!!

しかもちょうど、到着した時間がどんぴしゃマジックタイムだったという…

これも言うなれば大渋滞のお蔭(笑)(笑)

意図したってこれほどの偶然ってなかなかないと思うのです。

わたしたちのSuper miracle jouney!!!

はじまってくシナジー~♪

(いろいろ間違ってる、笑)

その時の興奮をつぶやいたのがこれ↓

そしてすっかりオットとわたしも機嫌を直し(笑)

コンビニへ軽い夕飯と翌朝の朝ごはんの買い出しへ。

(幸いにも食事なしの素泊まりで、翌朝もどうにでもな展開、笑)

お酒だっていっぱい買っても冷やしておけるのだ!!

ホテルの部屋に冷蔵庫があるって素晴らしい!!!

(ひとつ前の日記と言ってることが全然違う二枚舌、笑)

ついでに・・・疲れと興奮からロング缶とか飲んじゃったので

ホテルの部屋にトイレがあることも素晴らしい!!となりましたのことよ(笑)

翌日の日程については…

平城宮跡を見たことで気を良くしたわたしたち夫婦。

元々の計画に戻るべく、またロングドライブをして。

葛城古道の方へと戻って行こうと前向き発言も出始めたわけですが(笑)

「ここまで来て平城宮跡に寄らないという選択はある?」

という話になるのは当然の成り行きというもので(笑)

ほらほらまた、GYAOの奈良の回の記憶が私達の脳裏に(笑)

これは行くっきゃないよね?と思いつつ。

「でもさ、猛暑よ?」とわたし。

「早朝ならいけるんじゃない?」とオット。

「でもさ、そこからまた葛城古道まで戻るんだよ?」とわたし。

土曜日の早朝なら、そこまで道も混まないのでは?とオット。

「俺は余裕で起きるけど、オマエが起きられればってことだな!」

最後はオットのこの言葉で締めくくられて。

そうなんですよ?そうなんですけどね…

と、しばし躊躇したものの。

まっ迷うまでもなく。

千載一遇のチャンス。

その後、オットは想定通り、ビールを飲み過ぎて金スマの途中で当然のように寝落ち(笑)

一人でゆっくりKinKi Kidsに浸りたかったわたしには超好都合(笑)

ということで…

その晩の金スマは、当然ながらわたしにとっても特別の意味を持つ夜になり。

きっと後々、この日のことを何度も思い出すのだろうなぁと思いました。

KinKi Kids forever!!中居先輩大好き♡

夜中なので、さまざまな感傷に存分に浸り放題。

(若干オットのいびきがうるさかったけど、笑)

金スマの興奮でなかなか寝付けなかったというのに

翌朝5時には起きて、平城宮跡へ早朝散歩に出発!!!

ここはGYAOの映像の痕跡を追いたいのみならず。

わたしにとっても友人たちとの数々の思い出の場所でもあって。

ここまで偶然が重なるとさすがに降参(笑)

そもそもファン歴も25年近くなり。

オタク活動と日常の境目はさらに薄くなってるし。

最近はオットも主にソロ界隈に片足突っ込んでて(笑)

オットから話題を振られることもあるくらいで。

線を引くというのはムリな話だったのですが…

ここまで聖地巡礼みたいなことになるとは思わなかったのことでござるよ(笑)

となれば、今さらなわけですし

KinKi Kids大好き♡

剛さん最高♡

叫び出したい気分のまま旅をして帰ってきました(笑)(笑)(笑)

そのわりに、KinKiの番組について、Twitterでちょろっと触れたきり、あまり感想が書けてないのですが。

久しぶりにじっくりと書きたい気持ちになってます。

そうそう。今週こそが本番です。

特に明日あさって、起きてられるかしらん、わたし。

ピアノの方も夏休みに入るし、週末にはお試しレッスンが2人。

いろんな意味で仕事的にも今後の行方を決める夏になりそうな予感もビンビンしてて。

久しぶりに教材やら楽典やら、勉強したいことがいっぱい!!

そして東京ドーム公演もあるから生KinKiさんも待っているわけで。

オンとオフ、さまざまに重なる夏ですが…

全部楽しみ尽くしていきたいと思います。

この日記に出てきた「なら芸術文化村」について、平城宮跡については別途詳しく触れたいと思っています。

ちなみにこの画像は翌早朝、ホテルを出る前に撮りました。

「その口唇が裂けて 吐き出す愛の詩~♪」

この歌の「ここ」もまた不意に出て来ました…懐かしいPINK。

かつて、東京の早朝の空とここの空を重ね合わせたと剛さんが言ってましたよね。

こんなところにもまた偶然のお恵み。

何より朝のやさしい色合いの中で浮かび上がる平城宮跡の景色が神々しくて。

純粋に心を打たれてしまいました。

今回の旅では、テーマのように折に触れて脳裏に浮かぶ句があって。

それは西行法師のこの句です。

何事の おわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる

主に旧い神社仏閣でこの句が浮かんでいたのですが。

そういう場所に限らず。

どんなところにもどんな瞬間にも神は宿っているかも?と思わされた瞬間でした。

(間違った引用かもだけれど…)

画像は奈良ロイヤルの駐車場に向かう際に出会ったせんと先輩!!

ずいぶん前、京都駅からいなくなってさびしかったのですが、久々に会えました。

(あっ、そんなことなかった。奈良まほろば館でも!笑)

ラストに、ホテルの窓から見た平城宮跡マジックタイムをお裾分けします。

「Amazing LOVE」を聴くたびテレビで見るたび、きっと思い出すと思います。

インスタに時系列でまとめてみました。

 
 
 
 
 
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2022 猛暑の奈良旅 その4 懐かしい暮らしと匂い

今回洞川で二泊した宿は、初めて宿泊したところでした。

前の日記でも触れましたが、小学生の宿泊学習の時期と重なってしまい。

泊まったことがある宿は平日にもかかわらず、軒並みすでに予約でいっぱい。

こんなことも初めてのことでした。

いつもの宿と勝手が違うことも多々ありましたが

ひと足先に「盛夏」の気候になった天川を経験したのも初めてだったし。

ひと味違う経験がたくさんできて、とてもおもしろかったです。

何より驚いたのがこの宿には宿帳のようなものがなかったことで(笑)

予約の時に電話をした時に、住所や電話番号は口頭で伝えたとは思うのですが…

チェックインの時に何か記入させられることもなく。

駐車場に車を停めてコロコロてくてく歩いて来たら

いきなりお部屋へと案内されました。

えっ!?チェックインは?大丈夫?と心配になりましたが(笑)

結果的に何の問題もなく大丈夫でした(笑)

そんなところがさすが天川という感じ。

何年か前に旅館街を歩いていたら

「外へ出る時は家に鍵をかけましょう!」というポスターや。

「鍵かけ運動」とでかでかと書かれていたりしたのを見て驚いたことを思い出します。

マジか!と思ったのですが、本当にここの方々はおおらかで。

知るほどにさもありなん…と思います。

お部屋は急な階段を昇った2階にあります。

そんなところもいかにも行者さんたちが大峯山に挑む際に泊まる宿という感じ。

そういう宿に泊まっているのだと意識することはとても大切な気がしました。

鍵のついた襖を開けると広い広い二間続きの畳のお部屋が現れます。

ひと間が広いのなんのって。

多分半分だけで家族四人が楽に泊まれると思います。

二間の間の襖を取っ払えば、林間学校の一クラスの女子全員分の布団が敷けそうです。

備品も最小限で、衣文かけになる天然の木が渡してあるのと。

テレビと扇風機と床に座る高さのテーブルだけ。

(テレビは結果的にほとんど見なかったです。

山へ行くとそんな気分にならなくなるから不思議です。静けさが宝物と感じます。)

トイレや洗面所は大浴場の前にあって。

一旦部屋を出て廊下を抜け、フロントと反対側に急な階段を降ります。

廊下にはたくさんのサインが掲げてあって。

ほとんどは達筆過ぎてどなたのものかわからなかったのですが

山村紅葉さんのサインが判読できました。

夜中にトイレに行くのがちょっと怖いなぁとか、いろいろと心配もしてましたが。

結果的にこれも大したことではなく。

そもそも山へ行くといつもそうなのですが、眠りが深くてぐっすり朝まで(笑)

何の問題もありませんでした。

当然ながら部屋に冷蔵庫もないので、何かを冷やしておくことはできず。

たとえばどうしてもビールや冷たいお茶が欲しければ外へ出て自動販売機で。

その時に飲みきれる分だけを買う…

そもそも村のお水は水道水でもとても美味しいし。

湯沸かしやお茶セットは常備してあるので、熱いお茶は飲めるわけで。

ああ、そうよね。昔はそれが普通だった…

暑いからと言って冷たい飲み物をがぶ飲みしたりもしなかったなぁなんて。

そして、とんでもない猛暑にも関わらずエアコンはないので。

最初とんでもなく暑く感じて、どうなることかと思っていたものの。

夕方になるといつの間にか涼しい風が吹き始め。

温泉街のそぞろ歩きに適した、とても気持ちが良い陽気になります。

あちこちの店先で地元のおばあちゃんたちが集い、笑いさざめく話し声。

急な坂道を果敢に立ち漕ぎで登ってゆくちびっこの自転車。

どの家も窓が開いていて、あちこちから家族団らんのにぎやかな声が聞こえてきます。

それはそれで人のぬくもりをたくさん感じるし、とても郷愁を誘われました。

とはいうものの昼間は33~34度くらいにはなっていて。

昼間山道をあちこち歩きまわると、あまりにもびしょびしょべたべたで。

出先で温泉に入り、汗だらけの服を再度着るのはちょっと…なんて思ったのですが。

意外や意外、それでも入浴後はすっきりさっぱりして。

そういえば昔、本当に暑い時は行水とかしたなぁなんて…

暑い!エアコン!冷えた飲み物!アイスクリーム…

と言った暮らしとは縁遠い暮らしぶりでしたけど(笑)

途中から不便も含め昔を懐かしみ、楽しむモードになっていて。

それはそれでとてもhappyでした。

そうそう、もう一つ。

とても大切だった宿の備品があって、それは蚊取り線香とマッチです。

家庭用の蚊取り線香の半分くらいの大きさのものがひと箱おいてありました。

木枠の懐かしい窓には一応網戸もついていますが。

部屋に入った時、網戸の内側にもすでにいっぱい虫がいて。

オットやわたしは(刺されることを除けば)あまり気にしないタイプですが、

アネやオトートがいたら大騒ぎだったよね?という感じ(笑)

そんな私達でさえ、殺虫剤や虫よけを持って来なかったことを一瞬後悔しましたが

ずっと蚊取り線香を焚いていたら、まったく刺されることもなく(笑)

ブーンと羽音が気になるくらい虫が近くに寄ってくることもなく。

快適に過ごせたことをここに記しておきます(笑)

(その代償としてちょっと煙にいぶされたけど、まあイヤではなかったです、笑)

ただし、小さな蚊取り線香は3時間くらいで燃え尽きるので(笑)

今回のことで、ちょっと頼りない湿気たマッチを擦る能力が格段に上がったかも(笑)

お風呂は24時間いつでも何度でも入れる温泉が二つあって。

「貸し切り」の札を置けば中から鍵をかけて、家族で安心してのんびりと使えます。

そして特筆すべきはご飯です。

旅館と言えばご飯がいつも多すぎて、かといって残すのもなんだか申し訳なくて。

特に夕飯を無理やり残さず食べて、胃がおかしくなったり不調になりがちでした。

なので、今回はオットが少し量を加減して欲しいとお願いしてくれました。

この事を旅館の名物オーナーさんがよく覚えていてくださって。

今回適量の美味しい食事を、細やかに用意して迎えてくださいました。

名水を使った湯豆腐やイワナのお刺身。鮎の塩焼き。

野菜だけのサクサクの天ぷらや山の滋味深い炊き合わせ。

珍味の数々は絶品で。

何よりごろごろ水で炊いたご飯のおいしいこと。

普段、夜は野菜とおかずちょっとという食事が多いのですが

ここではご飯があまりに甘くおいしくて、毎晩ご飯も少しいただきました。

にも関わらず、翌朝全く胃がもたれることもなく。

快適に過ごせたことを何よりとても感謝しています。

我が家的には洞川に行くと必ず天河神社の朝拝に行くので。

朝は5時台に起きて、神社往復後、8時くらいに朝食にしていただくのですが。

下記の朝食がまた絶品でした。

朝もまた湯豆腐があって。

ほんの少しずつ並んだ佃煮や奈良漬けなど漬物類。

納豆や焼きのり。お野菜の炊き合わせ。

それにババロアとヨーグルトとフルーツ。

どれも量が程よくて、ほんの一口ずつ食べられる贅沢よ!

「あまりたくさん食べられない」と言った癖に(笑)(笑)

いつも旅に出ると朝食でご飯を4膳くらい食べちゃうオットにつられて。

わたしもご飯を2膳食べちゃうくらい、至福の時間だったのでありました(笑)

ご飯の時や通りすがりにちょこちょこお話したお宿のオーナーさんが

お話がとても楽しくて、ひょうひょうとしてらして。

ユーモラスにわたしたちの興味を惹くお話をしては、しゅるしゅると煙に巻く…

言うなれば天狗のようなイメージのお方だったのでありました(笑)

とてもユニークで素敵な方でしたよ。

帰り際、宿代の清算をしたあと、ノーラベルのごろごろ水をたくさんいただいて。

旅のお供にどうぞ!と言っていただけたのもとてもうれしかったです。

何よりのご馳走で、その後の旅に大いに役に立ちました。

お宿のお庭の画像などはインスタに上げたので、貼り付けます。

一枚目、窓枠と窓枠の間に置かれた蚊取り線香が見えるかしら?

これは朝食を食べたお部屋からパチリ。

裏庭は急な斜面になっていて、ほとんど山の続きという感じ。

緑がとても目に優しかったです。

夜ご飯の時は温泉街に面したお部屋で外を見ながら食べたのですが

どちらも窓を開け放って、とても開放的な気分でいただきました。

蚊取り線香に守られている感が半端なかったです。

 
 
 
 
 
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2022 猛暑の奈良旅 その3 再会と洞川散歩

この日記は前の日記からの続きです。
壺阪寺は、いつも我が家が天川村へ向かう際の道の途中にあります。
壷阪寺を出た後は、まっすぐに天川村へと車を走らせて。
明るいうちにかの村へ到着しました。
長い長い新川合トンネルを越えると天川村への入り口、川合の交差点が現れます。
そこからさらに30分弱かけてゆっくりと山道を上ると洞川温泉街です。

県道を走っているとやがて大きな黒い門が現れます。

前回歩いて通った際、高い高い門のてっぺんの裏にスズメバチの巣を発見して。

村の方にもお伝えしたので、なくなってるかなぁとゆっくり走って確認したら。

半年のうちにもうひとつ巣が増えていてびっくりです(笑)

あまりにも高い門なので、人に影響はないかも?と思っているのかもだし。

駆除しようと思ったとしても届かないのかもよ?

なんてひとしきり話題にしながら通り過ぎました。

そして、懐かしの洞川温泉街の角を曲がる頃には…

車内BGMは洋楽FUNKから剛FUNKへとチェンジをご所望のオット(笑)

洞川や天河神社への道へ入るとパブロフの犬よろしく剛さんの歌声が聴きたくなるそうです。

この日、まずツイートしたのがこれ。

今回、6月の終わりの洞川は小学生の林間学校のメッカになっていて。

あちらの宿、こちらの宿から小さい子の声がしたり。

温泉街を体育着の子どもたちが列をなして歩いていたりします。

私達がいつも泊るお宿も、翌日から小学生を多数迎える準備でてんてこ舞い。

残念ながら今回は泊まれなかったので、空いている宿を探したら。

なんと定宿の真向かい宿に泊まることになったという…

わたしはちょっとフクザツな気持ちで若干沈んでいたのですが。

オットはまったく意に介さず(笑)

今回はじめて泊まった宿との出会いもなかなかに強烈だったので(笑)

それはまたこのエントリーではなく、別途語るとして(笑)

今回焦点を当てるのは、これまでの旅で出会ってきた方々とのお話です。

さて。

今回の宿でチェックインを済ませた後、さあ行くぞ!とオット。

一体どこへ?と思ったら…

今出てきた向かいの宿に、ひとり東京で買ったおみやげを持って勝手に入っていって。

とっくに顔見知りになっている宿のおじいちゃんと談笑しているではないですか!!!

こういうところがとんでもなく人見知りで、誰と言わず心を開くのに時間がかかるわたしと。

誰に対してもフラットで、分け隔てなく社交的なオットの全然違う所です。

気難しそうな職人さんや飲食業の方々とも、旅でたまたま出会った方々とも。

初対面からちっとも身構えず、心やすく話す天才だなぁといつも感心してしまいます。

一方で後々お礼状や年賀状でだんだんに仲良くなって、じっくりと関係を深めていくのはわたしの方が苦にしない方なので。

なんだかんだ言って夫婦の役割分担ができている感じになっています。

そもそも今回泊まらない宿におみやげを買っていくのもどうなのよ?

とも思ったのですが…

内心ヒヤヒヤしつつ見守っていたら、定宿のおじいちゃんとおばあちゃんが揃って出てらして。

「奥さんも一緒なの?よう来たね!」ととびきりの笑顔で声を掛けてくださいました。

「まあ、おみやげなんてもらっていいの?うれしい!!」

と、子どものような笑顔で頬を染めて喜んでくださるではないですか!!

うれしいなぁ♡

ちなみにここでお渡ししたのは「ごまたまご」

「で、どこに泊ってるの?ああ、お向かいさんね!」

何の遠慮も屈託もなく談笑しているオットとおばあちゃんを見ている多幸感。

わたしだけだったら、今回この宿に泊まれない時点で、なんだか申し訳なくて。

きっと声を掛けられなかったと思います。

そんなこんなで、大好きな定宿の方々のお顔も見れたしお喋りもできて。

オットにはとても感謝しました(笑)

そして、その足で例の絵たちを譲ってくださった喫茶ルナさんへも行ってご挨拶。

ここのおばあちゃんともすっかり親戚付き合いのような気持ちでいて。

わたしたちの顔を見た途端、ルナのおばあちゃんもまたとても喜んでくださって。

お互い元気に再会できる喜びでにこにこ。

もう夕方だし、また明日ゆっくりお茶を飲みに行きますね~と言って。

逢えてよかったね!しあわせだねぇ~と言いながら、お宿へと戻りました。

ちなみに…

翌日、面不動茶屋までトロッコを使わず歩いて上り。

さらに山越えの遊歩道を通って龍泉寺まで降りたら、猛暑でぐったりしてしまい。

お約束の喫茶ルナさんへ辿り着いた時はへとへと(笑)

おばあちゃんと談笑した後、お昼を注文して。

食べている途中でハッと気がついたこと。

気づくのが遅かったので、食べかけですが…

オットもわたしも同じものを注文していて。

それは「ミックスジュース」と「ホットケーキ」。

「えんどりけ~り~♪♪」と意識したわけではありません。

もちろんただの偶然!!!

本当はゴロゴロ水のコーヒーを飲むところ、元気ゲージが限りなくゼロだったので(笑)

今回は甘くて酸っぱいジュースにしようということになったのでした。

おぉ!天川まで来て、これをセットで頼むわたしたち。すごくない?

と大喜びのわたしたちだったのでありました(笑)

帰り際にルナのおばあちゃんから「ちょっと待って。これも、持って帰り~」とたくさんおみやげをいただきました。

そして宿へと戻る道すがら、定宿のおばあちゃんもまた、向こうから走って来られて。

「今、向いの宿の方におみやげを届けようと思ってたんよ。ここで逢えてよかった!」

と、またたくさんのおみやげをいただいてしまいました。

葛粉でしょ。

陀羅尼助羊羹でしょ。

厚焼きのおかき。

梵字が書いてあるオットとわたしの干支の神さまステッカー。

山盛りです。

あちこちにかえって気を遣わせてしまうこととなり、とても申し訳なかったのですが…

仲良くなった方々と、どんどん親戚付き合いのようになってきて。

幸せでいて欲しい方々が増えるにつれ。

埼玉に帰ってきてからも、不意にこの方々の顔が浮かびます。

きっと今日もいつものように、穏やかな日常を送ってらっしゃるのだろうと容易に想像できる気がします。

そう思うとわたしもまた「この身体~まだ行けるさ♪」という気持ちになるから不思議です。

オットもわたしも転勤族でこれと言って田舎がないので、こういうつながりが本当にうれしい今日この頃です。

さて。

最後に洞川散歩の時に撮ったインスタの画像を置いておきます。

画像の右側中央をクリックしていくと8枚の画像が次々と出てきます。

6枚目の鳶(トンビ)は、洞川へ行くと必ず高いところを旋回している姿を見ます。

「ぴんよろ~っ♪」と大きな声で鳴き交わしています。

よく生徒と一緒に歌うとんびの歌が思い出されます。

なんだかすでに顔馴染み気分?(笑)で、たまたまいないと寂しい気さえしています。

今回、たまたまかなり近いところを通って空高く昇って行きました。

画像に撮ろうと思ってからアクションが遅くって、あまり大きく見えないのが残念。

インスタではホタルやせせらぎの動画も公開しています。

ご興味がある方は直接飛んでご覧くださいね。

(どうもインスタのリールは日記には貼れないようです。

イマイチ仕様についていけてないわたしですみませぬ)

次は、こんなに長く天川に通ってきて、まだあった新たな出会いの話を書きます。

その出会いが転がって転がって、なぜか最終日に葛城で繋がっていく不思議。

今回はじっくりと時間をかけて語りたいです。

 
 
 
 
 
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2022 猛暑の奈良旅 その2 壷阪寺はテーマパーク!?

今回、大和八木を出て天川に上がる前、壷阪寺に行くことを決めていました。

笑い飯哲夫のおもしろ社寺めぐり」というBSよしもとの番組と出会ったことがきっかけでした。

bsy.co.jp

こんな素敵な番組があることを知らずにいて。

10年以上前、ふぇるまーたで仲良くなった関西のお友達、sayuさんに教えていただきました。

(いつもありがとうございます!)

正直、我が家のテレビでBSよしもとが映ることも知らずにいて(笑)

哲夫さんも名前をかろうじて知っていたくらい。

そんなオットと私ですが…

見始めたら哲夫さんの神社仏閣に対する見識の深さにすっかり虜になって毎週録画。

とても楽しみにしています。

旅に出る少し前に壷阪寺を特集していて、その後天川の日もあって。

我が家のためにあるんじゃないか?くらいのテンションで、思わず壷阪寺も行ってみようということになったというわけです(笑)

さて。

その昔、旅のガイドブックをパラパラとめくっていたら、高尾山薬王院に触れて「まるで仏教のテーマパークのような場所」と書いてあるのを読んだことがあります。

今回行った壷阪寺もまさに仏教というテーマに沿ったテーマパークさながら。

とても広々としていて、多種多様に見どころ満載でした。

むしろ満載過ぎてとてもまとめきれない…と、まずはWikipediaを検索したら…

壷阪寺というのは通称で、南法華寺というのが正式な名称だとはじめて知りました。

ja.wikipedia.org

なんと703年に創建されたとされるのだそうで、その歴史にびっくりします。

平安時代に京都の清水寺が「北法華寺」と呼ばれていて

それに対してこの壷阪寺は「南法華寺」と呼ばれていたのだそう。

本尊の十一面千手観世音菩薩は眼病封じの観音様として親しまれ眼病に霊験があるといわれ、お里・沢市の夫婦愛をうたった人形浄瑠璃『壺坂霊験記』の舞台として有名となった。

1961年(昭和36年)には日本で最初の養護盲老人ホーム「慈母園」が建てられている。他にも国の内外で福祉事業を展開している。

1964年(昭和39年)から(先代住職が行ってきた)インドでのハンセン病患者救済活動への尽力に対する返礼として、インド政府から提供された古石を使用して1983年(昭和58年)3月に完成した「天竺渡来 大観音像」は、高さ約20m、総重量1,200トンの壮大なものである。

その他、インド渡来のものとしては、「天竺渡来 佛伝図レリーフ」、「天竺渡来 大石堂」などがある。

敷地の中に盲養護老人ホームが併設されていたり。

インドのハンセン病救済に尽力した歴史が大講堂に掲げられていたり。

福祉事業にとても力を入れているお寺なのだとわかります。

ああだから、ご本尊が「観音さま」なのだなぁと、なんだかとても納得です。

個人的にエキゾチックなお顔の石仏が数多くあったところにも心惹かれました。

インドとの交流が盛んなこともあり、他のお寺ではなかなか見ることができないお像がたくさんありました。

チケットを買う時、たまたま今なら「壷阪寺入山 本尊お身拭い特別拝観の共通券がある」と聞いたので、せっかくならとそちらにしました。

仁王様はかなり長きに渡りここを守って来られたのだなあという風情。

腕から先が朽ちているようだったり、痛みが激しいところもありましたが

いかにもお寺をお守りされているという強くて怖いお顔、とても迫力がありました。

ご本尊は十一面千手観世音菩薩さま。

「祈った後で撮影タイムを設けますから。」とお坊さん。

そして本当に「はい、どうぞ」とにこにこと撮影の時間を作ってくださったので撮らせていただいた一枚がこのツイートの画像です。

そして手拭いはこんな風に袋に入れてお持ち帰りさせていただきました。
この観音様はとても素晴らしかったですが、他にも本堂内はぐるっと仏像や宝物の宝庫。

博物館の展示?というくらいたくさんあって、一つ一つとても興味深かったです。

本堂を出ると、三重の塔や石仏の数々が見えて、一つ一つ巡っていきます。

ちょっと見づらいですが、三重の塔のすぐそばに長い長い石の壁画があって。

お釈迦様が生まれる前から入滅されるまでが石仏に表されています。

これがインドから贈られたという大釈迦如来石像(壺阪大仏)↑

これは大涅槃石像↑

こちらは長い階段を上がったところにある大観音石像↑

圧倒されたり感動したりしつつ、よく歩いてあっという間に時間が経ちました。

ちなみに当日こんな風にツイートしてました。

まだまだ紫陽花が残る小路を抜けて歩くのも楽しかったです…猛暑でしたけど、笑。

そして、この絶景!!

奈良一望のこの景色がどんなに見たかったか。

(というか…いつだって見たいと思いつつ暮らしてます、笑)

思えば2008年、清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで、剛さんの奈良のライブに参加したことがきっかけで奈良に通い始めたのでした。

修学旅行以来の奈良。

かの地は最初「推してる人が好きな場所」

どうしてそんなに彼がかの地に惹かれるのか知りたい…という認識だったのが…

大事な友とたくさん出会い、集い、語り合った場所でもあり。

奈良の方々と出会い、ふれあい、癒しや刺激をいただいた場所でもあり。

旅のたびに多数の仏像や神社仏閣を回りはじめ。

風土や歴史にも興味を持ち。

どんどん奈良そのものへと興味が広がってゆき。

行くほどに強烈に奈良に魅せられてはや14年です。

思えば遠くへ来たもんだ!!!

巡り合えた幸せを噛みしめつつ、いよいよ次は山へと上がります。

ついでに発掘した2008年の初奈良旅から帰ってきた時の日記を貼っておきます。

今も続く友人たちとの触れ合いや、さまざまに奈良に抱いた気持ちを思い出します。

ずーっとずっと心の友で、わたしにとっては師匠的存在。

さまざまな心の在り方を教えてもらった旅友、ショコラ嬢はお元気かしら。

ここ数年、お互いの家族や仕事の都合で行動できる時間帯がすれ違っていて。

最近全然逢えていないけれど。

いつかまたじっくり逢いたいし、一緒に旅もできたらいいなぁと夢見てます。

fermata.hatenadiary.jp

2022 猛暑の奈良旅 その1 

6月に入ってから、不意に思い立って奈良行きを決めました。

6月29日~7月2日まで。

3泊4日の旅です。

そもそも春が過ぎた頃からオットがソワソワし始めて。

「今年はいつ奈良に行く??」とずっと言っていて。

わたしは最近月曜から土曜までびっちりピアノだし。

小さい子たちのレッスンは、やっと順調に回り始めた子たちがいっぱい。

せっかくのいい状態を自分でぶち壊すのはイヤなので(笑)

しばらくムリ!とずっと断っていました。

なぜかスケジュールが空くわけないと思い込んでいて。

ある日、生徒に振替の相談を受けて、6月と7月のカレンダーを見ていたら…

6月は水曜日と木曜日が5回、7月は金曜日と土曜日が5回あるではないですか!

誰にも迷惑を掛けず、水曜日から土曜日までお休みできる滅多にないチャンスです。

しかも今のところどの日にも振替が入っておらず、それまた奇跡のよう。

きっともたもたしているとまた行き損なうよね!?

これからKinKiのライブや玉置さんのライブやサマソニもあるんだよね?とオット。

気づけば秋になっちゃうよ?

そりゃそうなんだけどさ。

梅雨時だし、旅先では毎日雨かもよ?

雨の天川、雨の奈良…風情があっていいんじゃない?

そんなことを言っていた日もあったのに。

日程が近づくにつれ、あれよあれよと猛暑になり(笑)

まだ本格的な夏になる前に…と出かけたつもりの奈良旅が

猛暑のサバイバル旅になってしまいました(笑)

奈良盆地を歩いた3日目、4日目がことさら暑いであろうことは想定の範囲内としても。

山の上の天川村でさえ午後は33度くらいまで上がり。

はじめてかの地で汗だくになりました(笑)

びっくりです。

しかも山にいた2泊3日、ついに一度も雨が降らず。

道の端の草も側溝も完全に乾いていて、川の水量も若干少な目だった気がします。

さて。

この旅の目的の半分は、前回「絵」を譲っていただく際にお世話になった懐かしいみなさんと、単純にまた逢いたいなぁという気持ち。

気づけば我が家の天川旅は、いつしか里帰りのような様相を呈してきました(笑)

オットもわたしも転勤族のサラリーマン家庭だったので

「ここ」という「田舎」がないのです。

そんな私達にとって「心のふるさと」ができた幸せは言葉では言い表せません。

おさらいのために、前回のいきさつを書いた日記を貼ります。

もうそれは読んだという方は飛ばしてくださいね。

fermata.hatenadiary.jp

この日記です。

この時お世話になったみなさまに、もう一度ちゃんとお礼を言いたいねとオットもわたしもずーっとずっと思っていたので、最優先はそこでした。

そこで…早朝家を出て、東京駅でまず東京みやげを選ぶところからスタート。

これから旅に出るという人が、旅先で渡す東京みやげを買う不思議(笑)

意外と早く買うものが決まったので、スタバでコーヒーを飲んでいたら、目の前にこのポスターがあるではないですか!!

「いざいざ奈良」まさしくです。

テンションが爆上がりで画像を撮り。

勢いでTwitterにあげてしまったのですが、公共の場所だし一歩間違えると自分が映り込んじゃうしで、とても中途半端な画像になってしまいました(笑)

そして新幹線に乗って京都を経由して、まずはレンタカーを借りるべく、近鉄特急で大和八木駅へ。

ちなみにこの日の車窓からの富士山。

富士山はほとんど雪もなく、すっきりとした姿で鎮座してました。

最後に。

前回日記に書いた時に「手に入れられた絵をちゃんと見たいです!」と言っていただいたので、下記インスタに我が家の守り神さま、版画たちの画像を上げました。

リビングや階段を昇り降りする途中でこれらの版画を目にするたび

心はいつも瞬時に「天川」へと飛んでいきます。

こういうのをご縁って言うのだろうなぁ。

ちなみに絵は4枚あって、2枚目から4枚目は我が家にて額装しました。

 
 
 
 
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エモい考

ピアノを教えているので、幅広い年代の人と話をする機会が日常的にあります。

中でも生徒の中で最も多い年代は小学生なので。

このくらいの年代の子たちがどんなものにハマり、どんなものが好きなのか常にリサーチしています。

今現在爆発的に流行ってる感じなのが、その昔散々我が子たちがハマった「たまごっち」。

こういうのって何十年もしてまた流行るんだなぁと不思議な気持ちで見ています。

ここ何年か、根強い人気の「すみっコぐらし」。

シール、カレンダー、グッズも充実してます。

サンリオで言えばシナモンロールクロミちゃん。

うちの教室はなぜか虫好きが多いので、オオヒラタクワガタとか、アトラスオオカブトとか、虫の名前…

流行りのゲーム、流行りの歌…知ってると会話が弾みレッスンもスムーズに運びます。

レッスンの中で音楽の話をする時も、なるべくその年代の子どもたちに響く言葉で伝えたいと思っていて。

あまり「正しい日本語」にこだわらず、流行語も積極的に取り入れるようにしています。

その筆頭が「エモい」です。

最初あまり意味がわからないながらも、なんとなく語感の良さと、わかりやすいに違いないというくらいの感覚で使い始めたら…

この言葉がとても便利だし、音楽と親和性が高くて。

すっかり定番になってます。

あれっ!?エモいを知らなかった頃は一体なんと言っていたんだろう?というくらい、とてもとても便利な言葉です。

出会った曲が心を揺さぶってならない時。

懐かしい時。

しみじみして。

泣きそうだ。

ノスタルジーを感じる。

ヤバイぞ!!

さびしい。

HAPPY!

哀しい。

どんな感情にだって使えるし、ああ大きく心が動いたんだなぁというのが伝わりやすい気がするのです。

気づけば生徒に合わせて…ではなくて、自分の意志で多用し始めていて、焦ってます(笑)

こんな風にさまざまな感情ひっくるめた表現って他にあるのかなぁ?

音楽を聴いて感じることは人によって少しずつ違うし、呼び起こされる感情もさまざまです。

だからついつい使ってしまうのだなぁと納得してしまいます(笑)

たとえばうんと小さい子なら「夕暮れのすべり台」という曲がとてもエモいです。

帰っておいで~とママが呼んでいて。

トマト色の夕陽が美しくて。

子どもたちはもうみんな家に帰ってしまい、ひとりぼっち。

ああ、もう一回だけすべり台に乗りたいな。

ほら、エモい。

小学校低学年なら、田中カレンさんの「星の動物たち」

おひつじ。やぎ。おおぐまこぐま。りゅう。星のうた。

どの曲もどこか郷愁を誘われて、とてもとてもエモいのです。

もうちょっと大きくなって、平吉さんの「虹のリズム」

「夏の夜のハバネラ」「見つけられたいたずら」「ススキの葬列」「秋の光に落ち葉が舞って」

うーん。エモいとしかいいようがない曲たちです(笑)

さらに大きくなって、ショパンブラームス、ベートーベンやモーツァルト

ドビュッシーやリスト…

ほらほら、エモいの宝庫でしょ!?

でも「エモい」という言葉がない時代でも、感動を表してましたよね~!?

とにかくたくさん言葉を重ねていたのか?

それともいい表現があったのか?

再度自分に問いかけてみて。

ひとつだけ思いついたのが「いとをかし」でした(笑)

清少納言さん!!!

もちろん音楽を聴いたり弾いたりして「いとをかし」とはなかなか言わないけれど。

汎用性の高さから言ったら最も近い言葉じゃない?

そして最近表現に困ると、この言葉をTwitterで多用しているわたしに気づきました(笑)

そこで思い出されたのが、この方のこの本です。

そういえば、買ったものの「積ん読」になっているではありませんか!!

今こそ読みごろかも。

次に読む本はこれにしたいです。