県道を走っているとやがて大きな黒い門が現れます。
前回歩いて通った際、高い高い門のてっぺんの裏にスズメバチの巣を発見して。
村の方にもお伝えしたので、なくなってるかなぁとゆっくり走って確認したら。
半年のうちにもうひとつ巣が増えていてびっくりです(笑)
あまりにも高い門なので、人に影響はないかも?と思っているのかもだし。
駆除しようと思ったとしても届かないのかもよ?
なんてひとしきり話題にしながら通り過ぎました。
そして、懐かしの洞川温泉街の角を曲がる頃には…
車内BGMは洋楽FUNKから剛FUNKへとチェンジをご所望のオット(笑)
洞川や天河神社への道へ入るとパブロフの犬よろしく剛さんの歌声が聴きたくなるそうです。
この日、まずツイートしたのがこれ。
久々の天川村。
— レイン (@raintalk) 2022年6月29日
時の流れるスピードか違う。
せせらぎの音。木の香り。大峯山。
かわいい鬼さんのマスク姿w
夕涼みがてら、三々五々龍泉寺の敷地を歩いていたら、ふわりふわりと強弱をつけてホタルが飛んでいく。
あちこちから蚊取り線香の匂い。提灯のやさしい灯り。
日本の夏。 pic.twitter.com/vtcBHSdxVh
今回、6月の終わりの洞川は小学生の林間学校のメッカになっていて。
あちらの宿、こちらの宿から小さい子の声がしたり。
温泉街を体育着の子どもたちが列をなして歩いていたりします。
私達がいつも泊るお宿も、翌日から小学生を多数迎える準備でてんてこ舞い。
残念ながら今回は泊まれなかったので、空いている宿を探したら。
なんと定宿の真向かい宿に泊まることになったという…
わたしはちょっとフクザツな気持ちで若干沈んでいたのですが。
オットはまったく意に介さず(笑)
今回はじめて泊まった宿との出会いもなかなかに強烈だったので(笑)
それはまたこのエントリーではなく、別途語るとして(笑)
今回焦点を当てるのは、これまでの旅で出会ってきた方々とのお話です。
さて。
今回の宿でチェックインを済ませた後、さあ行くぞ!とオット。
一体どこへ?と思ったら…
今出てきた向かいの宿に、ひとり東京で買ったおみやげを持って勝手に入っていって。
とっくに顔見知りになっている宿のおじいちゃんと談笑しているではないですか!!!
こういうところがとんでもなく人見知りで、誰と言わず心を開くのに時間がかかるわたしと。
誰に対してもフラットで、分け隔てなく社交的なオットの全然違う所です。
気難しそうな職人さんや飲食業の方々とも、旅でたまたま出会った方々とも。
初対面からちっとも身構えず、心やすく話す天才だなぁといつも感心してしまいます。
一方で後々お礼状や年賀状でだんだんに仲良くなって、じっくりと関係を深めていくのはわたしの方が苦にしない方なので。
なんだかんだ言って夫婦の役割分担ができている感じになっています。
そもそも今回泊まらない宿におみやげを買っていくのもどうなのよ?
とも思ったのですが…
内心ヒヤヒヤしつつ見守っていたら、定宿のおじいちゃんとおばあちゃんが揃って出てらして。
「奥さんも一緒なの?よう来たね!」ととびきりの笑顔で声を掛けてくださいました。
「まあ、おみやげなんてもらっていいの?うれしい!!」
と、子どものような笑顔で頬を染めて喜んでくださるではないですか!!
うれしいなぁ♡
ちなみにここでお渡ししたのは「ごまたまご」
「で、どこに泊ってるの?ああ、お向かいさんね!」
何の遠慮も屈託もなく談笑しているオットとおばあちゃんを見ている多幸感。
わたしだけだったら、今回この宿に泊まれない時点で、なんだか申し訳なくて。
きっと声を掛けられなかったと思います。
そんなこんなで、大好きな定宿の方々のお顔も見れたしお喋りもできて。
オットにはとても感謝しました(笑)
そして、その足で例の絵たちを譲ってくださった喫茶ルナさんへも行ってご挨拶。
ここのおばあちゃんともすっかり親戚付き合いのような気持ちでいて。
わたしたちの顔を見た途端、ルナのおばあちゃんもまたとても喜んでくださって。
お互い元気に再会できる喜びでにこにこ。
もう夕方だし、また明日ゆっくりお茶を飲みに行きますね~と言って。
逢えてよかったね!しあわせだねぇ~と言いながら、お宿へと戻りました。
ちなみに…
翌日、面不動茶屋までトロッコを使わず歩いて上り。
さらに山越えの遊歩道を通って龍泉寺まで降りたら、猛暑でぐったりしてしまい。
お約束の喫茶ルナさんへ辿り着いた時はへとへと(笑)
おばあちゃんと談笑した後、お昼を注文して。
食べている途中でハッと気がついたこと。
気づくのが遅かったので、食べかけですが…
オットもわたしも同じものを注文していて。
それは「ミックスジュース」と「ホットケーキ」。
「えんどりけ~り~♪♪」と意識したわけではありません。
もちろんただの偶然!!!
本当はゴロゴロ水のコーヒーを飲むところ、元気ゲージが限りなくゼロだったので(笑)
今回は甘くて酸っぱいジュースにしようということになったのでした。
おぉ!天川まで来て、これをセットで頼むわたしたち。すごくない?
と大喜びのわたしたちだったのでありました(笑)
帰り際にルナのおばあちゃんから「ちょっと待って。これも、持って帰り~」とたくさんおみやげをいただきました。
そして宿へと戻る道すがら、定宿のおばあちゃんもまた、向こうから走って来られて。
「今、向いの宿の方におみやげを届けようと思ってたんよ。ここで逢えてよかった!」
と、またたくさんのおみやげをいただいてしまいました。
葛粉でしょ。
陀羅尼助羊羹でしょ。
厚焼きのおかき。
梵字が書いてあるオットとわたしの干支の神さまステッカー。
山盛りです。
あちこちにかえって気を遣わせてしまうこととなり、とても申し訳なかったのですが…
仲良くなった方々と、どんどん親戚付き合いのようになってきて。
幸せでいて欲しい方々が増えるにつれ。
埼玉に帰ってきてからも、不意にこの方々の顔が浮かびます。
きっと今日もいつものように、穏やかな日常を送ってらっしゃるのだろうと容易に想像できる気がします。
そう思うとわたしもまた「この身体~まだ行けるさ♪」という気持ちになるから不思議です。
オットもわたしも転勤族でこれと言って田舎がないので、こういうつながりが本当にうれしい今日この頃です。
さて。
最後に洞川散歩の時に撮ったインスタの画像を置いておきます。
画像の右側中央をクリックしていくと8枚の画像が次々と出てきます。
6枚目の鳶(トンビ)は、洞川へ行くと必ず高いところを旋回している姿を見ます。
「ぴんよろ~っ♪」と大きな声で鳴き交わしています。
よく生徒と一緒に歌うとんびの歌が思い出されます。
なんだかすでに顔馴染み気分?(笑)で、たまたまいないと寂しい気さえしています。
今回、たまたまかなり近いところを通って空高く昇って行きました。
画像に撮ろうと思ってからアクションが遅くって、あまり大きく見えないのが残念。
インスタではホタルやせせらぎの動画も公開しています。
ご興味がある方は直接飛んでご覧くださいね。
(どうもインスタのリールは日記には貼れないようです。
イマイチ仕様についていけてないわたしですみませぬ)
次は、こんなに長く天川に通ってきて、まだあった新たな出会いの話を書きます。
その出会いが転がって転がって、なぜか最終日に葛城で繋がっていく不思議。
今回はじっくりと時間をかけて語りたいです。