今回、大和八木を出て天川に上がる前、壷阪寺に行くことを決めていました。
「笑い飯哲夫のおもしろ社寺めぐり」というBSよしもとの番組と出会ったことがきっかけでした。
こんな素敵な番組があることを知らずにいて。
10年以上前、ふぇるまーたで仲良くなった関西のお友達、sayuさんに教えていただきました。
(いつもありがとうございます!)
正直、我が家のテレビでBSよしもとが映ることも知らずにいて(笑)
哲夫さんも名前をかろうじて知っていたくらい。
そんなオットと私ですが…
見始めたら哲夫さんの神社仏閣に対する見識の深さにすっかり虜になって毎週録画。
とても楽しみにしています。
旅に出る少し前に壷阪寺を特集していて、その後天川の日もあって。
我が家のためにあるんじゃないか?くらいのテンションで、思わず壷阪寺も行ってみようということになったというわけです(笑)
さて。
その昔、旅のガイドブックをパラパラとめくっていたら、高尾山薬王院に触れて「まるで仏教のテーマパークのような場所」と書いてあるのを読んだことがあります。
今回行った壷阪寺もまさに仏教というテーマに沿ったテーマパークさながら。
とても広々としていて、多種多様に見どころ満載でした。
むしろ満載過ぎてとてもまとめきれない…と、まずはWikipediaを検索したら…
壷阪寺というのは通称で、南法華寺というのが正式な名称だとはじめて知りました。
なんと703年に創建されたとされるのだそうで、その歴史にびっくりします。
それに対してこの壷阪寺は「南法華寺」と呼ばれていたのだそう。
本尊の十一面千手観世音菩薩は眼病封じの観音様として親しまれ眼病に霊験があるといわれ、お里・沢市の夫婦愛をうたった人形浄瑠璃『壺坂霊験記』の舞台として有名となった。
1961年(昭和36年)には日本で最初の養護盲老人ホーム「慈母園」が建てられている。他にも国の内外で福祉事業を展開している。
1964年(昭和39年)から(先代住職が行ってきた)インドでのハンセン病患者救済活動への尽力に対する返礼として、インド政府から提供された古石を使用して1983年(昭和58年)3月に完成した「天竺渡来 大観音像」は、高さ約20m、総重量1,200トンの壮大なものである。
その他、インド渡来のものとしては、「天竺渡来 佛伝図レリーフ」、「天竺渡来 大石堂」などがある。
敷地の中に盲養護老人ホームが併設されていたり。
インドのハンセン病救済に尽力した歴史が大講堂に掲げられていたり。
福祉事業にとても力を入れているお寺なのだとわかります。
ああだから、ご本尊が「観音さま」なのだなぁと、なんだかとても納得です。
個人的にエキゾチックなお顔の石仏が数多くあったところにも心惹かれました。
インドとの交流が盛んなこともあり、他のお寺ではなかなか見ることができないお像がたくさんありました。
チケットを買う時、たまたま今なら「壷阪寺入山 本尊お身拭い特別拝観の共通券がある」と聞いたので、せっかくならとそちらにしました。
仁王様はかなり長きに渡りここを守って来られたのだなあという風情。
腕から先が朽ちているようだったり、痛みが激しいところもありましたが
いかにもお寺をお守りされているという強くて怖いお顔、とても迫力がありました。
ご本尊は十一面千手観世音菩薩さま。
昼間は壺阪寺へ。
— レイン (@raintalk) 2022年6月29日
ちょうどご本尊の十一面千手観音様のお身ぬぐい参拝ができる期間で。
観音さまのお膝に直に手拭いを置き、手のひらで触れて観音さまにお祈りさせていただいた。
記念撮影もどうぞとのことで、パチリ。
室町時代のお像だそう。とても美しかった。 pic.twitter.com/89llwQ7SAy
「祈った後で撮影タイムを設けますから。」とお坊さん。
そして本当に「はい、どうぞ」とにこにこと撮影の時間を作ってくださったので撮らせていただいた一枚がこのツイートの画像です。
そして手拭いはこんな風に袋に入れてお持ち帰りさせていただきました。
この観音様はとても素晴らしかったですが、他にも本堂内はぐるっと仏像や宝物の宝庫。
博物館の展示?というくらいたくさんあって、一つ一つとても興味深かったです。
本堂を出ると、三重の塔や石仏の数々が見えて、一つ一つ巡っていきます。
ちょっと見づらいですが、三重の塔のすぐそばに長い長い石の壁画があって。
お釈迦様が生まれる前から入滅されるまでが石仏に表されています。
これは大涅槃石像↑
こちらは長い階段を上がったところにある大観音石像↑
圧倒されたり感動したりしつつ、よく歩いてあっという間に時間が経ちました。
ちなみに当日こんな風にツイートしてました。
壺阪寺は見どころだらけで、あっという間の2時間だった。
— レイン (@raintalk) 2022年6月29日
仏さまの慈悲、インドとの素敵な交流、彼の地からはるばるいらした仏像や壁画も美しくさまざまに沁みた。
景観も素晴らしく、奈良盆地が一望に。
本当に空が広くて、時折ぽっかり浮かぶ白い雲が生き物みたいに形を変えてた。 pic.twitter.com/Gv7iEYLjo4
まだまだ紫陽花が残る小路を抜けて歩くのも楽しかったです…猛暑でしたけど、笑。
そして、この絶景!!
奈良一望のこの景色がどんなに見たかったか。
(というか…いつだって見たいと思いつつ暮らしてます、笑)
思えば2008年、清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちで、剛さんの奈良のライブに参加したことがきっかけで奈良に通い始めたのでした。
修学旅行以来の奈良。
かの地は最初「推してる人が好きな場所」
どうしてそんなに彼がかの地に惹かれるのか知りたい…という認識だったのが…
大事な友とたくさん出会い、集い、語り合った場所でもあり。
奈良の方々と出会い、ふれあい、癒しや刺激をいただいた場所でもあり。
旅のたびに多数の仏像や神社仏閣を回りはじめ。
風土や歴史にも興味を持ち。
どんどん奈良そのものへと興味が広がってゆき。
行くほどに強烈に奈良に魅せられてはや14年です。
思えば遠くへ来たもんだ!!!
巡り合えた幸せを噛みしめつつ、いよいよ次は山へと上がります。
ついでに発掘した2008年の初奈良旅から帰ってきた時の日記を貼っておきます。
今も続く友人たちとの触れ合いや、さまざまに奈良に抱いた気持ちを思い出します。
ずーっとずっと心の友で、わたしにとっては師匠的存在。
さまざまな心の在り方を教えてもらった旅友、ショコラ嬢はお元気かしら。
ここ数年、お互いの家族や仕事の都合で行動できる時間帯がすれ違っていて。
最近全然逢えていないけれど。
いつかまたじっくり逢いたいし、一緒に旅もできたらいいなぁと夢見てます。