ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

平安神宮ライブから帰宅しました。

ひとつ前の日記で近況を報告しましたので、よかったらそちらからご覧ください。

隙間がなく詰め込んだスケジュールの中、唯一ぽっかり空いていた日曜日と、たまたま空いた月曜日。

平安神宮ライブに申し込んだらラッキーなことにチケットが取れました。

旅の手配やライブ前後のスケジュールのアレンジなど、旅程はすべてオットが担当してくれて。

ありがたいことに久々に夫婦で京都へ行き、奉納ライブに参戦し、速足で神社仏閣をめぐってきました。

「何を置いてもこれが一番だと思ったからこれについて真っ先に書いておく」

という理由でもなくて。

(今年の一番はとても選びきれるものではありません!春の剛さんのツアーも、KinKi のイベントも、サマソニもテレビでの露出の数々も平安さんも…

言わばどれもがわたしにとっての一番です!)

このままでは何も書かない日記がどんどん増えてゆく…という危機感を感じたので(笑)

やり方を変えて、試しにここから書いてみる…という塩梅です。

本当はTwitterで軽くまとめておけばいいかな?とも思ったのですが。

あの文字数にはどうやっても収められず、一晩悪戦苦闘した末に日記に書こうと決めました。

書き方をすっかり忘れてしまったのか(笑)とても読みづらい文章ですが、よかったら続きを読むからどうぞ。

いまだサマソニの興奮さめやらぬまま、若干の名残惜しさを抱えつつ向かった京都にて。
同じ人のライブとは思えないほど真逆のベクトルの奉納ライブを体感し、さらに魂を抜かれたようになって帰ってきました。
ほぼ全曲に大胆に加えられたアレンジはどれも目を見張るほど素晴らしく、驚嘆させられました。
新しく仲間に加わったw?ビームくん(@GYAO!さんにて剛さんが紹介した新しい照明器具)の効果ったら。

まぁ、それはそれは徹底的に堪能させていただきましたのことよ。

行き交うレーザー光線、大量の水やシャボン玉を使った現代的な演出と

悠久の時を感じさせるお堂とのコラボレーションは、息を呑むほど美しくて、平安神宮という場所で積み重ねてきた年月の結晶のように感じました。
それにしても、リズムを可視化する大胆で細やかな光の演出の美しかったこと。

剛さんが自然と繰り出す身体の動きや、しなやかなステップの数々に、生き物のように飛び跳ねる音符が見えるような気がしました。
今年に入って配信された新曲だけでも2曲、さらにそこに未発表のバラードや新しく歌詞を加えた曲も加わっていて。

何より曲たちの鮮度が抜群によくて、今の世相や感情を切り取った最強のセットリストだと思いました。

神社で行われたライブだけれど、神仏習合のような不思議な懐の深い感覚もあって、そんなところも剛さんらしいと思いました。

2曲目の始まり、祝詞のような声明のような不思議な感覚の音楽は、あの場にとてもふさわしいと感じました。

ラスト、リフターで上がっていった剛さんがまるで「飛天」のよう。

かつて一緒に平安さんに参加した友人と翌日に平等院鳳凰堂で観た、雲の上で音楽を奏でる神々のようだったし。

無心にギターをかき鳴らすその顔は、東大寺の大仏殿の前の八角灯籠に描かれた音声菩薩さまのよう。

穏やかで慈愛に満ちた美しい横顔でした。
ああ、本当に語りたいことは多々あれど…
何を語ろうとしてもあの歌声に引き戻されてしまうくらい、今回は第一声から「歌声」に心を持っていかれたことをどうしても書いておきたいと思いました。
不運な出来事からここまで、血の滲むような努力を現在進行形で重ねていることは十二分に承知しているつもりだったけれど。
ご本人は「元のように歌えるように」などという次元ではなく。

とっくにその先、さらなる先へ行く未来を見据えているのだと強く感じました。
はじめて聴いたバラードでは、新しいチャレンジ、未開(発)の高音に足を踏み入れた感があって。

柔らかなファルセットと地の声を自在になだらかに行き来する歌唱法は、まだご本人的にも途上と思ってはいそうだけれど、今回どうしてもここで歌いたい!という強い意志とあふれんばかりの「歌」に対する情熱を感じました。

まだまだ彼の歌声は、そして魅惑の表現力は、もっと高みへと進化していくのだなと思わされました。

この時のワクワクドキドキを思い出そうとしていたら、かつて平安神宮のライブでも何度か歌われた「Let's Get FUNKASY!!!」の超ファンキーなイントロがわたしの脳内で不意に流れ出しました。

どこまで行こうか?

という一瞬「せりふ」になる一節がハイライトされて浮かびます。

ネガティヴを否定せず抱きしめて出発しつつ、ポジティヴに昇華された剛さんのきっぱりとした心の声が、あの時確かに聞こえたような気がしました。