ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 主(しゅ)

今日「主よ人の望みの喜びよ」のレッスンをしていたら、5年生の生徒、Yちゃんがやけに元気に弾くので、一旦止めて「ねえ、主って誰?」と聞いてみました。
楽譜をよ〜く見て「バッハ」と彼女。
いやいやいや。
作曲者はバッハだけど「主」はバッハじゃないよ。「主人公の主だよ。『主』と言えば?」と聞いたら「わかった〜ご主人さま〜!」と彼女。
いやいやいや。違うから。
「『主』ってイエスキリストのことでしょ〜よ」と言ったら初めて聞いたようなあいまいな顔をしてました(笑)
そこで「先週あなたの前にレッスンしてた専門学校のMちゃんが『めぐみの神さま』って曲を弾き歌いしてたじゃない。あれあれ。」とわたし。
Mちゃんは来週からキリスト教系の幼稚園に実習に行くことになっていて、ここ数回はそのための予習をしています。
お弁当を食べる前に歌う歌は保育園でも幼稚園でも一般的には「おべんとおべんとうれしいな〜♪」なことが多くて、これは彼女が一年生の時に試験で弾いたので得意な曲のひとつですが、今回はキリスト教系の幼稚園なので、このちょっとむずかしい『めぐみの神さま』が弾けなければなりません。
これは前回同じ園に見学に行った時に出された課題なんですって。
讃美歌『めぐみの神さま』は

めぐみの神さま
今いただく食べ物を
主イエスの名によって感謝します

という歌詞です。
その話をしたら、「あれそうだったんだ。『主S』って歌ってるのかと思った」というのでまた爆笑。
主はSというイニシャルだったのか、ドSだったのか(笑)
ああ勘違い。
そりゃあこんなに敬虔な曲なのに、元気に弾きたくなるってもんだ(笑)
ここからまた「敬虔な気持ちで弾く」ということを説明するのにひと苦労。
「君の行く道は果てしなく遠い〜♪」という気がしたのですが、意味がわかってからはすぐに美しく弾いてました。
一旦理解しちゃえばなんてことない話ですが、そこに辿りつくまでが大変だった…いうお話でした。