さっきのこと
さっき、11時くらいに地元駅まで戻ってきました。今夜の月はとっても細くて美しい三日月でした。
ある音楽会に参加した後、気のおけない友人たちと忘年会(お酒なしではありますが、笑)をした帰りです。
ライブについては後日また触れるとして、地元駅で自転車のコインパーキングでの出来事です。
お金を入れて清算が終わったというのに、なぜかいつまで経っても鍵が開かず困ってしまいました。
たまに機械の反応が鈍くなることがあって、どうかすると10分くらい鍵が開かない時があります。それ以上待っても開かないときは、電話番号が入っていてそこに電話をして、24時間体制の警備員さんに開けてもらうというシステムになっています。
昼間こんな風に自転車が取り出せなくなることはたまにありますが、夜遅くにこんなことになったのは初めて。困ったな〜と思ってました。
駐輪場の注意書きには、「そういう事態になったらとりあえずしばらく待ってみてください。」と書いてあるので、開かない鍵のまわりを意味もなく右往左往していたら、駐輪場にひとりだけいた女の子もなぜかなかなか出て行こうとせずに、同じようにうろうろしているではありませんか。「彼女の鍵はとっくに開いてるみたいなのに、どうしたんだろう?」と思っていたのです。
5分くらいうろうろしていたけれどもやっぱりダメで、とりあえず家に電話しました。
「あのね。鍵が開かないの。だからちょっと帰りが遅くなるかも。もう5分待っても鍵が開かなかったら事務所に電話してみるわ」と言いました。
その電話をしている間も、もうひとりの女の子はやっぱり動き出そうとしません。
オットが「わかったから!」といい、電話を切ろうとした瞬間に「カチャっ」と音がして、鍵がはずれました。ホッとするわたし。
さて、無事自転車をはずして動き出そうとしたら、さっきからずっとそばにいた女の子も動き出して、目があったら「動いてよかったですね。女性ひとりで鍵が開かなくて待ってるのって心細いですよね。わたしも前にそんなことがあったんで人ごととは思えなくて。おやすみなさい。」と言って去っていきました。
なんていい子なんでしょう。20代くらいの彼女は、鍵がはずれず帰れないわたしがひとりっきりにならないように、何も言わずにずっとそばにいてくれたのでした。
逆だったらあると思うのです。若い女の子が鍵が開かなくて右往左往していたら、年長者として気になるので「一緒に待っててあげようかな」というパターンは。
でも年が反対だし(笑)彼女がとってもさりげなくそばにいてくれたので、全然そのご好意に気がつきませんでした。
そのさりげないやさしさがあまりにも沁みたので、日記に残しておきたいと思いました。