ククレカレー

　昨日ヨガに行く前に掃除をしていたら、あまりにもボケボケで上の空だったわたくし、時間がきていることに気がつかず電車に2本も乗り遅れました。
　ぼーっと電車を待っていたら、いるはずがないヨガ友達がわたしの最寄駅に立っていて、えーっ！？とびっくり。彼女の出発駅はもっと草加よりだし、行先はもっと先です。おまけに反対方向のホームに行こうとしているので、つかまえたら「あらイヤだ！」と彼女。
　きょうは失敗してくじけたから、もう帰ろうと思ったという彼女ですが、もうひとりの遅刻友達に会ったので心強くなったらしく（笑）一緒に15分遅刻して行きました。
　「何があったの？」と聞いたら、せっかく目的駅の春日部まで行ったのに、うっかり乗り越したと勘違いして必死でホームを渡りひと駅戻ってきちゃったんですって。なんでまた！
　実はわたしの最寄駅はこの間まで彼女の職場があった駅なのです。
　本に夢中になっていた彼女は、その駅名を見た瞬間「通り過ぎた！！」と思って、何も考えずにひと駅戻ってきちゃったというわけです。
　「うん十年の習慣って恐ろしいわ〜勝手に行動しちゃうのよ！」と彼女（笑）実は彼女半年前までうちの近所の保育所の保育士さんだったんですって。定年退職されたのだそうです。　
　それだけでも十分におもしろい（レインってば、失礼な！）話だったのですが、更にもっと面白い失敗談を教えてくれました。
　保育園にいた頃、その日の給食が「カレーライス」から「ドライカレー」になったと伝達があったそうです。送りに来た保護者全員に伝えてくださいと言われたのだとか。
　それで彼女、「わかりました〜」といいお返事をしたくせに、なぜか「ドライカレー」が脳内で「ククレカレー」に変換されて保護者のみなさんひとりひとりに「今日の昼食の献立は都合によりククレカレーに変更になりました。」と言ってしまったんですって。
　その時は保護者の方は誰ひとりとして何も言わず「ああそうですか。」という会話で終わったのに、昼食前までに保育園にジャンジャン電話が鳴り響き、「レトルトになったってことは給食室に何かトラブルでも？」「スーパーに買いに行くんですか？」「お弁当を持たせましょうか？」「いくらなんでもククレカレーとはひどすぎませんか！？（怒）」と電話が殺到したのだそうです。
　「誰がそんなことを言ったんだ！言うはずがないですよね〜おかしいわ。」と大騒ぎになっていたそうで、「実はわたしが言いました〜」と彼女が言ったら「いい歳して何やってんの！！」と大目玉をくらったとか（笑）そりゃそうでしょ（笑）
　「人ってたまに不思議なことをしでかすのよね〜」とおっとり涼しい顔で言うのです。
　こっちは遅刻なので必死に歩いてるっていうのに、そんな話を横でするので、わたしなんてヒーヒー笑っちゃって、涙目で言葉にならなかったんですけど（笑）「あら、どうかした？」と彼女（笑）だ〜か〜ら〜（笑）
　すごい美人で隙のない感じの奥様なのに、なんて愉快な人なんだ！！彼女と友達になれてよかったです（笑）
　おかげさまで、ヨガ中に「ククレカレー」を思い出すたびにへらへらしちゃって、遅刻した癖に、すごくふ真面目で先生に申し訳なかったんですけど！！
　レッスン中も思い出して吹いちゃったんですけど（笑）
　別れ際、「来週のヨガの時にね〜」と言ったら、「ダメです。わたし、シベリア旅行に行くんです。またさ来週ね！」と彼女。やっぱりユニークさんでした（笑）ユニークさん、万歳！！（はあと）