ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 奈良旅行記 その1

 11月12日から13日にかけて、お友達のbonyarihitsujiさんと前回もご一緒したショコラ嬢と3人で奈良に旅行に行ってきました。

 最初の画像はホテルからほど近いところを歩いているときに撮りました。興福寺の五重の塔の遠景です。水面に映っている部分も含め、とても美しい光景で思わず足が止まりました。
 前回初めて奈良を訪れてから、約半年。244さんライブのために訪れて以来の奈良です。季節は春から秋へと移り変わり、あちらこちらの木々がちらほらと紅葉し始めていて、とても美しい景色でした。
 二つ目の画像はわたしたちが再度泊まった奈良ホテルの敷地の中です。前回泊まったとき、本当に雰囲気がよかったので、ちょっとだけ奮発してまたこのホテルを予約しました。ライブから帰ったのがとても遅くて、ホテルライフが満足に楽しめなくて残念だったので、リベンジの旅の意味もこめて。(ところが、またホテルに戻ったのが午前さまぎりぎりとなり、夜はやっぱり満喫できずに終わり残念でした。となると次回も奈良ホテルでしょうかね!? お金が〜泣)

 4時半に起きて早い便の新幹線に乗ったので、10時には奈良の地を踏んでいました。数日前から関東はとても寒かったので、きっと寒いんだろうと思っていっぱい着こんで行ったのですが、これが大誤算で、2日ともぽかぽかと暖かい小春日和で、重たい上着が邪魔で仕方ありませんでした(笑)とはいえ、こんなにいい陽気に恵まれて、思いきり自転車の旅や徒歩での行程を楽しめたのですから、本当にありがたかったです。
 最初の日はホテルの方のご好意に甘えて、早い時間に事務手続き及び荷物を預かってもらい、近鉄奈良駅から大和西大寺に行き、駅前のラーメン屋さんでお昼を食べて、そこからはレンタサイクルを借りてスタートしました。
 このレンタサイクル屋さんの係りの人がとってものんびりとしたおじさんたちで、わたしたちが行きたかった薬師寺方面の行き方をとてもていねいに教えてくださり、わたしが申し込みの紙を書いている間に、「こっちの人に行き方をちゃんと教えておいたから、この人を先頭にして走って行くんやで!」なんて、走行順まで指示されてしまいました(笑)
 西大寺の駅から出てしばらく行くと、川沿いに自転車専用道路があるのですが、ここがとても気持ちよい一本道で心が洗われるようでした。特にお天気が最高だったので、道々刈り取ったばかりの藁(わら)の匂いをおもいきり吸い込んだり、「コ・ハ・ル・ビ・ヨ・リ」を口ずさんだりしてとってもご機嫌!!(笑)
 コスモスがまだ咲いていたかと思うとかたまりでススキの穂が揺れていたり、庭さきに干し柿が吊るしてあったり、かと思うと川向こうの土手におふとんが干してあったり…それはそれは郷愁を誘われる光景でした。
 長い長い土手の途中で小さな児童公園があって、なぜかおじさんがふたりでシーソーに乗っていて「なんて平和なの!」とくすくす笑いながら通り過ぎたら、そのおじさんたちもわたしたち3人を見つけて、お互いに照れ笑いなんてこともあったり(笑)
 小学校の校内放送で、素朴な給食の後片付けの歌が聞こえて、なんだかこの歌さえも奈良らしいなあと思ったり。
 そんなありふれた田舎の光景の所々に、世界遺産や国宝級の仏像の数々や歴史的建造物が隠れているなんて、信じられないくらいののんびりさなのですが、実際にこの自転車で走っているうちに、不意に巨大な天皇陵が現れたりするので、そのたびに「やっぱりここは奈良なんだ〜」と噛みしめながらの旅でした。
 実は4つくらいのお寺が回れたらいいなあと思っていたのですが、最初の薬師寺でびっくりするほど時間を使ってしまい、あとは唐招提寺を見ただけで西大寺駅のレンタサイクル屋さんに帰ることになりました。それだけ奈良のお寺はどこも敷地が途方もなく広くて見どころが満載なのです。
 お寺関係はちょろっと書いておしまいにするには思い入れがありすぎるので、後々別途触れるとして…
 まだまだ行きたいところをたっぷりと残したまま、西大寺に戻ったのにはわけがあって、それは大切な友達と会う約束をしていたからです。
 実は大好きなブログ赤から青へとっかーたさんが、わざわざ仕事の帰りに駆けつけてくださって合流してくださったのです。(そんな彼女のブログもこちらにすでにアップされています。)
 わたしたち3人も彼女もお互い主婦だし仕事を持っているし、そして実は人見知りでもあって…(笑)そんなわたしたちが春と秋の年二回も会えるなんて奇跡のような出来事です。最初はやっぱりちょっとお互いはにかんでましたが、だんだんにうちとけて、しみじみと楽しかったです。(実は、春にもお会いしたことを書かせてくださいね!とお願いしてあったのに、結局は書きそびれちゃったのでした。今さらのようにすいません、とっかーたさん)
 そんな彼女も交えてわたしたちはいそいそと西大寺へ向かい、まずは噂のソメイヨシノのところへ。

 以前にお友達に見せていただいた画像と比べてみると、ちょっと大きくなったようにも思うし、なんといってもわかるかしら!所々紅葉してました。この木はどうやら2か所あったのですが、一日目のわたしたちは大ボケでひとつ目だけを見て満足して帰っていて、夜の部でそのことを指摘されて呆然とすることになるのです。
 そして更にびっくりすることに、ちょっとしたハプニングに導かれるようにして、この西大寺には翌日も寄ることになるのです。そして2日目にして西大寺の全貌が…(笑)本当に「事実は小説より奇なり」です。
 たまたまですが、わたしたちが行きたいところへの交通手段を探すと、なぜかどれも大和西大寺駅が起点になる旅でしたし、一番最後に寄ったお寺もまた西大寺西大寺に深いご縁を感じた旅でした。
 さて、この後まだしばらく西大寺話が続きます。そもそも薬師寺唐招提寺の話もまだしていないし、この後も盛りだくさんの一日なわけですが、とりあえずいっぱい書いたので、続きはまた後日。