ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ホタルノヒカリ

 楽しんだドラマが続々と終わっていく寂しさを感じています。
 ホタルノヒカリは、主人公の蛍と同居人の部長との間の、プライベートなおバカなやりとりが最高に面白くて萌え〜なドラマでしたが、どうしてここまで好きになったかというと、登場人物みんなが、芯のところでしっかりと人として素敵なところをちゃんと持っていたからじゃないかと思います。
 たとえば、家ではホントにぐうたらな蛍は、ちゃんと公的な場所ではきちんとした、社会人として好感度の高い女の子です。仕事に対してはいつも真剣勝負だし、クレーム処理や職人さんへの差し入れなど細かいところも気が利いている一面を持っています。
 一見完全無欠なよい上司の部長が、家では度を越して几帳面でワンマンな一面を持っていたり、奥さんに逃げられたり、「〜だも〜ん!」なんて言っちゃうのもほほえましかったです。
 同僚の面々も仕事仲間をお互いにちゃんと見ていて、誰かが落ち込んでいれば誰かが励ましたり、入れ替わり立ち替わりフォローをしたり気遣ったりしていて、恋愛だけに生きてるわけじゃなくて、そこに人と人との心のつながりがちゃんとあっていいなあと思いました。
 時として仕事中のはずなのに、全員がいなくなった蛍を探したり、びっくりするほどオープンな社内恋愛事情とか、ちょっと行き過ぎ?と笑える部分もありましたが、そこはフィクションだし、まっいっかという感じ。
 (にしても、あんな三角関係が同僚みんなにバレていて、同棲までして解消したのに、まだみんな普通に会社で元通り仕事しているっていうのがすごいよな!と言い合った、社内恋愛経験者のわたしたち夫婦、笑)
 そもそも「縁側」というものに対する蛍の気持ち、思い入れが最初から最後までぜんぜんブレずに存在していて、それがとっても素敵な大切な前提で。この縁側での干物生活は「外でがんばるために必要なこと」っていうところ、共感です。誰しも心の中に、自分だけの縁側を持っているのかも。それが何であるかは人それぞれだけれども(笑)
 そういうきちっとしたものが根底にあって、その上に繰り広げられる超絶おバカな丁々発止だったので、余計に楽しくしあわせに見れたのかもしれないと思うのです。
 「はぁ〜?!」「はぁ〜!?」と段々きちゃない声でユニゾンしながら言い合いになって行くところ。「あほ宮〜っ!!」と怒鳴られて、「すみませ〜ん!」とシュンとするところ。果てしない掛け合い漫才のようなやりとり(笑)楽しかったなぁ!久々に見終わってから何度もリピートして、なおかつまだ見足りないと思うドラマでした。
 続編やらないかな〜!ねぇ、さとさん!!(笑)