ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

iPadから始まった世界 『愛の不時着』から『赤毛のアン』へ…えっ!?(笑)

8月の最初の頃に、ついに懸案だったiPadを買いました。

アネもオトートも使っていて、とても便利そうだと思っていたのです。

というわけで、これをつぶやいたのが8月5日です。

この時すでに書いていますが、レッスンで使い始めるより前に、Netflixの動画を見始めてしまいました(笑)

そもそも「愛の不時着」を最初に見始めたのはオットです。

普段全く韓流ドラマや恋愛ドラマ系にまったく興味がない方々が、何周も見るほど、激はまりしているらしいという情報を持ってきました。

たとえば鶴瓶さんとか、彼世代の男性たちもはまったらしいよ?とか。

赤江珠緒さんがコロナで入院された時に一気見されて、そこからTBSのアナウンサーのみなさんも続々とはまったんだって?とか。

オットがそれはそれは熱っぽくいろいろ言い。

へそ曲がりなわたしはその時点でまったく見る気を失くしてました(笑)

一方でオットは転がり落ちるようにものすごい勢いで見ている様子(笑)

一人で見るだけでは飽き足らず、めちゃめちゃ勧めてくるではありませんか!!

通勤電車の中で泣けて泣けて仕方なかったよ~とか。

ええ話や~なんやで!?とか(笑)

笑えるところもいっぱいあるんだよ?とか。

オマエが大好きな変な奴もいっぱい出て来るぞ!とか(そこ!?笑)

総じてほのぼのしてるからきっと好きだよとか(笑)

言う!言う!言う!

そして。

オットがひとり、盛り上がれば盛り上がるほどに、わたしはさらにドン引きしていたのが…

オットがとうとう強硬手段に出て…

ある土曜の夕方、家族で夕飯を食べ始めるタイミングで、ファイヤースティックでテレビ画面に一話を無理やり流すという暴挙(笑)

そしてまんまと沼に突付き落とされた妻…(笑)

ドラマの基本情報はこんな感じです。

www.cinematoday.jp

大雑把に言えばラブストーリーなのですが、それだけでは終わらないところがかえってツボにはまり…

あっという間に全話見てしまいました。

テレビ画面(ファイヤースティック)でも観ることができますが、iPadにアプリを入れれば、そっちでも続きから観られるというのも、ことの他便利です。

時につくろい物なんかをしながら、時に豆のさやをむきながら、細切れに見てました。

やっぱりiPadって便利だわ~!!と最初に思ったのがこのドラマだったわけです(笑)

ちなみに…

この(↓)内田樹さんの文章がほぼわたしが感じたことと一緒でとても共感しました。

ぜひぜひ下記のリンク先を読んでいただけたら。

ふぇるまーたを読んでくださってる友人知人にも、ぜひぜひオススメしたかったので、リンクを貼らせていただきました。

ネタバレではないので、どういうところがツボなのか、よかったら読んでみてくださいね。

blog.tatsuru.com

個人的には、ピアノとか音楽が重要なキーワードとして出て来たり。

いつか行ってみたいと願っているスイスの美しい景色のシーンがたくさん出てきたり。

サスペンスもほどよく混ざっていて、飽きさせない作りになってます。

二つの国の人々の暮らしとか文化、そこに生きるさまざまな世代の人々がとてもていねいに、生き生きと描かれていて。

あの国はあんなイメージとか、常日頃勝手にイメージだけで判断しているけれど。

どんな国のどんなところにも、あたりまえに血が通う人々の暮らしや情愛があるという、とても当たり前のことを思い出しました。

これはとても大切なこと。肝に銘じておかなければと思っています。

さて。

そんな風にこのドラマを人間ドラマとして見たわたしは、なぜかここのところ、頻々と赤毛のアンのことを思い出していました。

赤毛のアンの物語もどんどん巻が進むにつれ、アンを取り巻くさまざまな世代のユニークな人々へと話題が広がってゆきます。

誰もがユニークでどこか変てこりんだけど、それぞれが一生懸命自分の今を生きていて。

「みんな違ってみんないい」という気持ちにさせられます。

(そもそもこの本の中で子供の頃に見つけた、わたしが将来こうなりたいと思っていた理想の人物像は、アンを取り巻く村人の一人「失敗した男」という短編(外伝的な扱いのお話)のおじさんなのです!そしてそれは今も変わらず理想です!)

そして愛の不時着も赤毛のアンも、作者がユーモアという衣を絶妙にまとわせていて。

必要以上に敷居の高い物語にはしていないのに、気がつけば大事なことを教えられた気持ちになります。

わたしは多分、こういう話が好きなんだなぁ。

そう思っていたところ、今週末から「赤毛のアン」の物語をNHKのドラマでやるというのです。

台風で一週間ずれてしまいましたが、今週末からスタートです。

この番組はNetflixからの抜粋だそうで、きっとまた元々の物語も追いかけてしまうのだと思われます(笑)

とはいえ…かなり大胆な創作が入っているそうなので、原作通りの「赤毛のアン」も読み直したいと思ってました。

でも、我が家の新潮文庫のアンシリーズはものすごく古くって(笑)

そもそもの出会いが中1の教科書で。

そこから物語にはまり、10巻全部そろえたまま、ボロボロになった後は、包装紙でカバーをかけて、今でもずっと本棚に並んでます。

それを出して見ないでもないけれど、昔の文庫本は字がとんでもなく小さいから、目がとても疲れるのです。

ほとんど暗唱しているくらいのレベルで読み込んでいるので、触りだけ読めば物語はほぼ思い出せるけど、ちゃんと文字で味わいたいしなぁ。

…なんて思っていたタイミングで。

松本侑子さんが再度翻訳された、文庫版の存在を知りました。

amazonを見に行ったら、最初に出てきたのがKindle版で。

 そうそう、iPadが来たらKindleを入れるというのも懸案事項の一つだったわけです!!

赤毛のアン (文春文庫)

赤毛のアン (文春文庫)

 

 というわけで、初Kindleはこの本にしましたよ。

iPadにアプリを入れてみたら、本の文字も適度に大きいし、この松本版の特徴である、豊富な注釈はクリックすればすぐに同じページの下に出て来るので、とても読みやすいです。

そしてあまりにも村岡花子さんの訳が好き過ぎて、以前一度松本さんの版を読もうとして断念していたのが、何年か経って再チャレンジしたら、全然平気でした。

スイスイ読めるし、言葉がより現代語に近くなって、イメージしやすいことに気がつきました。

たとえば「縫物」って書かれていたところが「パッチワーク」と訳してあって、なるほど小さなアンは、マリラにパッチを仕込まれてるのね!とイメージできたり。

注釈を見ると、アンが語るさまざまな比喩の出典が丁寧に書いてあって、会話の背景にある当時の文化だったりシェークスピアだったり、そういうのを読み飛ばさずに知る楽しみも生まれました。

そんなこんなで、この版の楽しさがいまだ読み始めて3分の1ほどですでに実感できました。

どうしてもっと早く読まなかったのだろう?と後悔してます(笑)

人の気持ちってやつも、さまざまな経験を経て、徐々に変わって行くのだなぁ。

年を取るにつれて、人がどんどん頑固になるか、はたまた柔軟になるかは両極端だけど、できることなら柔軟になった方が人生楽しいわよ?とおっしゃっていた、人生の先輩の話を思い出しました(笑)

そして若い方の訳なんだなぁと思いこんでいた松本さんは、同い年でした。ちらちら拝見したところによると、同じように村岡訳をこよなく愛するお仲間だったことがわかり、さらに親近感が増しました。

おっと話が逸れちゃった。

何より、KindleiPhoneとも連動させたので、WiFi版のiPadを持っていけない場所、たとえば電車の中とか病院の待合室でふと続きが気になった時でも、どこでも続きを読むことができるのです。

実はずいぶん前から、電子書籍を導入したいと思っていたのですが、入れてみたら本当に便利でびっくりです。

最近寝る前にネットを見ていたりすると、哀しい気持ちになったり、怖くて眠れなくなったり、悪夢を見たりする頻度が上がっていて。

せめて寝る1時間前には、ネガティヴなニュースを見たり、怖い記事を見るのはやめようと思っているのですが、なかなかそれができずにいたのが…

Kindleを入れたことで、安眠できそうな気がしてきました。

特にアンの物語は、あちこちでくすくすと笑いながらも涙腺にきて(お年のせいかも、笑)しあわせな気持ちでウルウルしながら読んでしまいます(笑)

ちなみに…Kindleの本棚がたった一冊では寂しいので、ついでにもう一冊と思って入れた本がこちらの一冊です。

これまたたまたまTwitterでセールの報を知り、即座にダウンロードしました。

 ブンブブーンでお二人の日常に触れてからというもの、わたしの中で、すっかり癒し系の方々というイメージになりました。

169円にはびっくりですが、中身はとてもおだやかで温かいです。

あれっ!?

レッスンでiPadを使うという話はどこ行った?という感じですが(笑)

とりあえず、日常がとても楽しく健全になった気がしています。

仕事に関しても、さまざまな新しい試みを始めていて。

近々新しい勉強を始めようと思ってます。

外へ出る機会も激減したし、今できること、今しかできないことをたくさんしていきたいです。

仕事関連については、カテゴリーを替えて、ゆっくり書きたいです。