ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[日記] ブチっ!!

 わたしはとっても怒っています、珍しく(笑)
 いつもは決して「瞬間湯沸かし器」ではないし、普段ならどんなに心の中は怒り狂っていようとも、平気でへらへらしている方なのですが、今日は多分顔に出たかも。
 何があったかというと、かの柔軟剤にケチをつけられたのです。トモとは反対側に住むお隣さんに。
 ここの奥さんは母ほどの年の人で、普段いろいろよくしてくださる方で、決して敵ではないのですが、今日のひとことには、もうホントに・・・絶句です。
 その方は現在、オトートの習字の先生でもあります。家の前の離れで教室を開いています。たくさんの子供たちがそこへ通っていくのですが、オトートはかれこれ8年そこに通い、中3の最後で卒業。本当によくしていただいたので、感謝を込めてお手紙やちょっとしたお礼を用意しようと思っていた・・・のですよ、昨日までは。
 おばちゃんが突然「オトートからきつい香水の匂いがしない?」というので、「つけてるはずがありません」と言うと、本人にも聞いたら、「つけてない」と言うんだけど、と。その辺りで話の成り行きに見当がついて、「ああ、それは某D柔軟剤(巷でうわさのアレです、笑)の匂いだと思います。香水なんかじゃありません。」と言いました。そこで話が終るかと思ったのです。
 そしたら、どうでしょう。
 「そう。じゃあ、その柔軟剤使うの、今日でやめてちょうだい。」とこうです。
 「オトートが入ってくると、習字教室全体に匂いが漂って、みんながとっても不快になるから。本人だってかわいそうでしょ」と言うのです。その言い方があまりにもきっぱり、「わたしは一切間違ったことを言ってないわよ。なんか文句あるんなら言ってみなさいよ!」という感じだったので、ムッとしてしまったの。「だいたい柔軟剤なんて、なんでいれるの。わたしゃ、好きじゃないね。」とまでおっしゃるではありませんか。
 さすがにそこで、わたしの中で何かがブチっと切れる音がして、「柔軟剤は静電気を防いだりするし、我が家には必要なんです。この香りが気に入って使っているんだから、変えるのはイヤです。うちはペットも飼っているし、ペットの匂いが紛れる効果もあるんです」と言いましたがおばちゃんは、「でも困る」の一点張り。
 とうとうカチンと来たわたしは、「習字に行く日のオトートの服だけ、柔軟剤につけずに別洗いしますから、それでいいでしょうか?!」と反論する隙もないくらい早口でまくしたててしまいました。
 そうしたら、「まあ、そこまでしてくれるって言うなら文句を言わずにおきますけど」とひとこと。もう散々言ったじゃん(怒!)
 頭にきつつも、一応話はそこで切れたので去ろうとしたら、「そうそう、3月は自治会の班長の引継ぎの時期よね。1年ご苦労さま。大変だったでしょ。」(我が家からおばちゃんの家に、もう少しで当番が移動します。)と。
 「そのついでにと言ってはなんだけど、うちが班長で使う分の名簿と回覧用の表も、最後のお仕事だと思って一緒に作ってくれない?!うちはパソコンができる人がいないから」と更に背中に追い討ちを掛けました。名簿や回覧板に書く表はパソコンで作る人ばかりじゃないし、班長になった人が毎年自分流に作ってノートに貼るのが慣わしになっているのです。
 なので、「せっかくお習字の先生をしていらっしゃるんだし、手書きで達筆で作られたらいいんじゃないですか?」とわたし。それを受けておばちゃんは、「だって、そんなの作るの、パソコンを使える人なら朝飯前なんでしょ。じゃあ、ケチらないでやってよ。再来年はうちの嫁が班長だから、嫁のも頼んじゃおうか。」ですって。
 「あ、急ぐんだったわ」・・・と言うだけ言うと勝手に返事も待たずに行ってしまいました。
 そこで残されたわたしは頭から湯気をたてながら、家の前でしばし呆然。どういうこと?!これって。なんなんだ?!
 この出来事が今朝、9時半のことで、その後には楽しいこともあったのですが、家に帰ってレッスンも終ると、またこの怒りがふつふつしてきてしまい、まだ、今日届いたカレンダーもわざわざ買ってきた「音楽と人」も封も切らず状態です(笑)大人げないのは、やっぱりわたしも一緒だったな(笑)
 大人げないと思いつつも、「あと2回しかないんだし、習字なんてもう、行かなくていいよって言おうか?!」と思ってみたり(オトートは絶対に行くって言うな、笑)「でも、おばちゃんみたいな人に、『匂い』で本人がケチをつけられたり苛められたりしたらかわいそうだし・・・わたしがここはひとつ大人になって、やっぱり柔軟剤を変えよう」と思ったり。ああ、おばちゃんがこの件をよもや本人に言わないでくれるといいんだけど。きっとこの話をオトートが聞いたら、どちらにせよ本人もまた傷つくことでしょう。
 そうはいっても持ち家同士なんだし、ずっとここに住み続けなくてはならないのだから、「柔軟剤も替え、パソコンで名簿も作ってあげて、未来のためにひとつ恩を売っておこうかな」といやらしく思わなくもありません。でも、そんなことをしたら、自分が悔しいだけ?この先ずっとこのことを私自身が根に持つことになるのもいやらしいし。
 ちなみに隣のトモは、数年前に同じおばちゃんに、「アンタのとこの子供部屋のアラームがいつまでもうるさくてノイローゼになりそうだ!」と言われた事件がありました。人の家のアラームにケチをつけて、時計の電池を抜いてくれと頼んだのです。「どうせ子どもだけじゃ起きられなくて、いつまでも鳴らしてるんだから、目覚ましはやめて、親が口で起こせばいいじゃない!」と言われたのですが、とうとうトモはめざましをやめずに通したそうです。「子どもが自主的に起きるようになるまで我慢しないと、いつまでも一人で起きられない子になりますから」と言って譲らなかったんですって。
 そればかりか、彼女は数ヵ月後にものすごい逆襲をします。「すいません、アラームを止めるのを忘れて、実家に帰って来てしまいました。朝鳴ってうるさいとおっしゃるのは、近所でもおばちゃんだけですから、宅急便で我が家の鍵をお宅宛に送りました。明日届いたら、その鍵でうちに入って、子供部屋のアラームの解除、お願いしますね?!」と堂々と電話したそうです。
 全くもってあっぱれです(笑)そういう話を聞くと、はっきりしない自分が恥ずかしくなります。それにしても悔しい1日でした。やっぱり柔軟剤Dとはお別れの気配です。なんにせよ、人が嫌がることをいつまでもするのはやっぱり大人げない気がして来ました。
 好きだったのにな。ハワイやモルディヴの思い出の香り(泣!)