ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[KinKi Kids] 「mirror」ツアー2006 

 横浜アリーナ10月28日、29日の夜の部に参加してきました。感想を書いておきたいと思いますが、やっぱり長いです(笑)そして、たいして詳しくは書けていません。というわけで、ご興味があり、覚悟を持って入っていただける方のみ、続きを読むからどうぞお入りくださいませ。
 春のケリーライブの時、びっくりするほどたくさん妹につきあってもらったので、「秋に光一さんもソロコンをしたら、必ず一緒に行こうね」と約束していたこともあり、妹と2公演行くことは早々決めていたわけですが、まさかこの日がENDLICHERI☆ENDLICHERIのオーラスと重なろうとは、申し込む時点で想定するはずもなく、この日程が確定した時、実は大ショックでした。
 なんとかしてどちらも行けないかしら?とか、いっそのことどちらにも行かずに家で双方のレポを待って過ごそうか?とか頭の中では様々なことを考えましたが、これ以上スケジュールを詰め込むのは主婦という立場上不可能だし、「どっちも行かない!」なんて言うのはあまりに大人げないし、妹が光一さんファンになってから始めてのソロコンで、一緒にとことん楽しみたいという気持ちが強かったこともあり、結局予定どおりに身をまかせて参加することにしました。
 今から思い返してみるに、わたしが一番信用できなかったのは「自分の心」で、横浜アリーナでちらっとでもみなとみらいのことなんかに思いを馳せたりしたら、自分がKinKi Kidsファンや光一ファンを名乗ることが、そもそも許せなくなるんじゃないか?!と死ぬほど心配したのです。
 でも実際には全然杞憂。目の前にあるものを純粋に楽しめたし、それによってケリーへの愛が目減りしたはずもなく(あたり前です!)、全然へっちゃらでした。
 光一さんモードにうまく切り替えるために、自分がみなとみらいに最後に参戦してからオーラスが終わるまでは、ほとんどtankのネタばれを読まない覚悟で臨んだし、毎日聞いている音源も「mirror」にうまく切り替えることができたので、純粋に光一さんファンとして、このコンサートを楽しむことができました。案ずるより生むが易しということです。
 さて、この「mirror」ツアーに関しては、ほとんどネタばれを読んでいない状態で見たので、本当に新鮮でした。始めて見た日の感想は「こんな楽しい別世界があることを忘れていたなあ」という感じ。長く楽しいお客さんを巻き込んだMCとか、とにかく視覚と聴覚をいっぺんに刺激してくれるステージとか、やっぱり超絶美しかった光一さんとか、新鮮で新鮮で、いちいち「ひゃ〜ひゃ〜」言っていた気がします。
 でも、その反面予習が甘かったものですから、かなり記憶があいまいです。間違いがあるかもしれないし、勘違いもあるかも。なので、レポなんていうものではなくて、例によって感想文だと思って、ご興味がある方はお読みいただければと思います。記憶違いがありましたら、指摘をしてくださるとうれしいです。うまくまとめきらないので、例によって箇条書きで失礼します。

  • Overture

実はわたし、特効がとっても怖くて、その上「始まりが怖いよ〜!」と友人に脅かされていたので、とってもドキドキしていたのですが、席が遠かったこともあってそれほど怖い思いはしませんでした。席は28日がスタンド西の後ろから数列め、29日がアリーナCで、お世辞にもステージから近いとは言えませんが、どちらも真正面。特に2日目は、全体が見渡せる上に、音がとっても良かったし、本当に正面だったので光一さんがわたしたちに向かって歌っているように錯覚できて、うれしかったです。
 かがり火や太鼓の和の演出は、光一さんにとっても合っていると思ったし、ここから「Deep in your heart」が始まったとき、ががが〜っとテンションが上がりました。やっぱりシングル曲で、しかもアニメ主題歌にもなっていて耳馴染んでいたし、演出もとっても素敵だったので一気に引き込まれました。

  • 愛の十字架

スクリーンに青い十字架が映し出され、とっても視覚的に美しかったです。個人的な好みですが、後で聞けるバラードバージョンより、リズミカルなこっちが好きです。光一さんらしい曲です。

  • Love Me More

Hアルバムの中でもすごく好きな曲だったので、この曲がセットリストに入っていてとてもうれしかったです。イントロからすごくテンションが上がりました。ファルセットが素敵。

  • Addicted

実は、元々こういうタイプのダンス曲は、どちらかといえば苦手なのですが、実際に彼がステージで歌い踊っているのを見ると、ものすごく好きになります。前回のソロコンの時の「Temperamental Fool 」の時も同じことが起こりました。鏡を使った演出が素晴らしくて、また光一さんのダンスや動きひとつひとつに指先まで神経が行き届いていて、とっても素敵です。帰途につきつつも、ずっと歌っていたのがこれ。生マジックにかかったかも。

  • 追憶の雨他、光一さんとバラード

台湾でのコンサートのDVDでも、ソロコンのDVDでも思ったのですが、光一さんのバラードにつき物なのが、ダンスをするおねえさん。光一さんとかなり離れた場所で、結構激しく舞う女性ダンサーさん。台湾の「永遠の日々」ではピンクの衣装の中国風のおねえさんの舞いが気になってたまらず、脳内消去して見たりしたものですが、今回のこの曲でも、光一さんよりずっと前の花道に出てきて踊る白い衣装のダンサーさんが気になって仕方ありませんでした。失礼極まりないですが、もうちょっと歌に集中したかったなあというのが正直な感想ですが、なくなったらなくなったで、逆にやっぱり気にすることになるのかも(笑)
 彼の中で、バラードと言えば女性ダンサーさんなのか、それとも誰かがこういうものにしたがっているのか、聞く機会があればぜひ聞いてみたいわたしです。今回もまさしくそうだったので「つっこみKinKi 」に出してみようかしらん?と思ったくらいです(笑)

  • Why do you dance with me?  アッキー!しゅてき!しゅてき!

秋山純くん、ホントにいい人です。大好きです。ラブリーです。わたしにとっては、見ているだけで幸せな気持ちにさせてくれる人の一人です。

  • Spica

光一さんがなんと言おうが(笑)やっぱり大好きな曲です。照明がとってもきれい。星空の演出にドキドキ。最初の方で流れ星が・・・ため息が出ました。この方の甘々のバラード、実は大好きです。わたしが好きな光一さんは般若顔で、キ〜っと睨みつけるような、彼が発する「気」だけで周りの空気を払うような彼なのですが、そういうイメージの彼が、甘くせつないバラードを歌う時のギャップに心惹かれます。

  • One more XXX...

ステッキを持って踊っていて、動作もとってもステキそうなのに、遠すぎてよく見えません。もうちょっと近くで見たかったな。「SHOCK」くらいの近さで見たいなあと思った曲です。彼の素晴らしいところをすべて堪能しようと思ったら、やっぱりもっと小さい箱の方がいいのかも。ペンライトの海は美しかったし、後ろから見る広い会場の一体感はそれはそれは素晴らしかったけれど。

  • SNAKE

CDで聞いた時は、ものすごく官能的な感じで歌うのでは?と思っていたのですが、ライブで聴いた感想はというと、あれ?意外にさわやか?でした(笑)

  • ヴェルヴェット・レイン

実は、ちょっと前からひとりで力説していますが、ハードロックって光一さんに実はとっても合っているのではないかと思います。この曲を歌う彼にも痺れました。男くさくて、シャウトも実にお似合い。ソロでもこういう曲をバンバン歌ってほしいです。Hアルバムの大好きな曲、「ダイヤモンド・ストーリー」とか、堂本ブラザースバンドで歌った新曲とかもとっても似合っていたし、ギターを抱えて歌う姿に相方氏とはまた全然違うイメージで惚れ惚れしてしまいました。

  • - so young blues - 2006

この曲は5本の指に入るくらい大好きなので、この曲を歌いながら割と近いところを通ってくれた時はとってもうれしかったのですが、ステージで落ち着いて歌ってほしかったような気もしました。行く先々でファンが叫んだり足場が揺れたりするので、なんとなく集中が途切れてしまい、残念な気がしたのです。特に29日はそれが激しくて、ちょっと音程が♭気味になったのが残念でした。

「SHOCK」の一場面を見ているような感じでしたが、後で思い返しても、やっぱり一番の見せ場だったと思うし、心にずしんと来ました。光一さんの素敵さが最も際立つ曲なのではないかと思います。こんなにジャパネスクな演出の似合う方は中々いないのではないかと思います。オリスタを見て、更にきゅんとしました。やっぱり近くで見たかったなあと思います。これらの曲とか「月夜ノ物語」とか、何回見てもハートを直撃されます。大好きです。
 このどちらかの曲だったかで、スクリーンに映し出された紫っぽい千代紙っぽいような色合いのバックがセカンドステージの時の「ソメイヨシノ」のそれと良く似ていて、ここで始めて相方氏のことをちらっと思い出しました。全く別々の頭で考えているであろうことは明白なのに、時々どこかがシンクロしている場面があって、そんな時、とってもうれしくなるKinKi Kidsファンです。

  • 飛べ飛べ!なアンコール!

 あっちで飛び、こっちで飛び、この秋はびっくりするほど飛び跳ねさせていただきました(笑)2枚の別々のDVDが出た折には、これらを見ながら毎日飛ぶというダイエット法が試せそうな勢いです。とはいえ、おばちゃん、そんなに飛べないから・・・そんなに・・・ぜいぜい・・・とへとへとになりつつ、ここ10年分は?!飛びましたよ、わたくし(笑)

  • MC〜そして感想

久しぶりに長い長いMCというものを思う存分堪能しました。玉置さんやケリーはほとんどしゃべらないし、SMAPは大勢なので、ひとりひとりはそんなに長い感じはしなかったので、とっても新鮮な感じで堂本光一を堪能しましたよ。
MCが毎回盛り上がっているとは聞いていたのですが、「ハゲ!」と叫ぶファンにネタで「デブ!」と返したり、「(肉がおなかの上に)乗ってるよ!」なんて真顔で毒づいた後で、ウソウソなんて笑っていたり、そんなところもとても面白かったです。光一さんってば、「綾小路きみまろ」を目指し始めた?と思ったことは内緒です(笑)まわりにたまたまいたおばちゃんが、毒づく光一氏に大喜びをしていたので、余計にそんなことを思ったのかも。わたしもですが、おばちゃんってどうして、軽く落とされたり、持ち上げられたり、翻弄されて大喜びしちゃったりするんでしょう?!(笑)同世代以上もいっぱい見かけましたが、カップルも多かったし、若いお嬢さんやお子様方もいっぱい。つよしさんも光一さんも、ソロ活動においてもファン層がどんどん幅広くなってきたのは、とっても素敵なことだなあと思いました。
 かと思えば、すごくかわいらしくにこにこしていたり、MAと一緒に悪乗りしていたり、様々な顔が見れてとっても面白かったです。秋山氏は相変わらずイジラレキャラで、本当にキュートだったし、つきあいの長いMAの皆さんと、修学旅行中の中学生みたいなノリで、ツアー中本当に楽しかったみたいで、しあわせそうな彼を見ていたら、こっちまで幸せな気持ちになれましてよ(笑)
 29日の夜の部では、ひとりで大きなステージにぽつんと座り込み、トランプの手品をしたのですが、これがすごくかわいいのです。あんなに広いステージでホントにぽつん。ちっちゃ!!と思いつつ、なんてかわいらしいんだ!と妹とふたり、大喜び。途中で失敗して苦笑しているのもご愛嬌でファンにはツボ。MAの皆さんには、こんなに光一さんを楽しくさせてくれて、ありがとうという気持ちになってみたり(笑)
 妹はもちろんとっても楽しそうだったし、うれしそうな彼女を見るのもとってもしあわせな気持ちでしたが、なにより、舞台の上の光一さんを見ていると、自然にこっちまでにこにこしてしまうような、そんなコンサートでした。ずっと穏やかな気持ちで、2日間楽しかったです。終了後には、妹と軽く飲みながら遠慮なくKinKi Kidsトークも繰り広げられたし、ちょっとでも別の場所のケリーが気になったりなんてしなかったし、本当に「案ずるより生むが易し」な2日間でした。
 ただ結果オーライだった事実は別にして、やっぱりそれぞれのソロコンの日程を重ねるのはやめていただきたいというのが正直な感想です。一時期はKinKi Kidsファンとして、踏み絵を踏まされるような悲愴な気持ちにさいなまれて、とっても胃が痛かったし、やっぱり「ENDLICHERI☆ENDLICHERIの100公演」というこの時期に、参加はできないまでも、せめて一緒にお祭り気分に乗れなかった後悔は残っているし、あえて自分の中からその気持ちを締め出さざるを得なかったのは、とっても哀しいことでした。
 とはいえ、一時期の感傷で双方をあきらめたりしなくて本当に良かったと思います。両方十分に堪能した今だからこそ、これからのKinKi Kidsとしての活動がとっても楽しみだし、KinKi Kidsファンとして、胸を張って年末のコンサートも楽しめるような気がするのです。
 また、たまたま住まいが首都圏であればこそ、選んで行くこともできるくらい、贅沢なことになっていたわけですが、地方だったら、双方とも行けなかったかもしれないのですし。そのことを考えると、贅沢な悩みとも言えるのでしょう。
 そもそも趣味なんだから、そんなに考え込まなくても・・・という意見も多分にアリだと思いますが、趣味だからこそちゃんと筋を通したいという気持ちや、おふたりに対して誠実でありたいという思いもあって、いろいろ複雑な思いに悩まされました。
 この2006年という一年は、間違いなく、ずっと記憶に残る一年になったのではないかと思います。早く、DVDを出してくださいね!JEさま。全部残らず出してくださいね!KinKiファンみんなが、見たいものをすべてを平等に楽しむためにも、早いところDVDをお願いしたいなあと心から思っているこの頃なのです。