ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

ENDLICHERI☆ENDLICHERI始動から15年の時を経て。

今からさかのぼること15年。

2006年の2月1日はENDLICHERI☆ENDLICHERIの初シングル「ソメイヨシノ」の発売日でした。

「思えば遠くへ来たもんだ~♪」と海援隊さんの歌を口ずさみつつ(笑)

今年の2月1日のわたしは、過去の「ふぇるまーた」を紐解いておりました。

堂本剛さんのソロ活動の一番最初のスタートから、ここまでの流れを軽くおさらいすると…

剛さんのソロシングルとしては、2002年(剛さん23歳)の「街」が最初で、その活動の流れでソロアルバム「ROSSO E AZZURRO」がリリースされ。

さらに2004年(剛さん25歳)に「WAVER」が出てアルバム「si:」がリリースされ。

その翌年の終わりごろ。

ENDLICHERI☆ENDLICHERIとしてのスタートラインは2005年、12月3日(当時の剛さんは26歳)だと思われます。

このENDLICHERI☆ENDLICHERI名義のスタートと共に、剛さんの音楽活動はさらに即興的な要素が増し、FUNKへと大きく舵を切っていくきっかけになりました。

さて。

わたしは2005年12月3日の日記にこんなことを書いていました。

5時50分に起きて携帯をのぞいたら、すごいニュースが入っていました。

EDWINのHPを見ただけでは、具体的にどういうプロジェクトになるのか、まだ見当がつきませんが、なにやらすごそう(なことが始まるよう)です。

そして、自分の日記には触れていませんでしたが、仲良しさんのブログによれば、この日原宿で行われた「広告サミット」というイベントで。

プログラムの中に、ゲストは「TD」だけ書かれたプログラムがあって。
出演者について事前にいっさい告知もなく。

誰が出て来るのだろう?と思っていたら…
広告クリエイターの箭内道彦さんとEDWINの安藤氏。そして我らが堂本剛さんが3人で登壇。

ファンに向けてではなく、広告業界の方々の前で対談を行ったそうです。

その流れの中でEDWINとのコラボレーションや「ENDLICHERI☆ENDLICHERI」始動の発表がなされ。
原宿のEDWINのビルのてっぺんに剛さんがギターを弾いている人形が「そっと」置かれて。

(最初「あれはなんだ?」という一般の反響から始まり、告知はひと騒ぎ起こったあと、少し時間を置いてからだった記憶!)

3日間、EDWINとの限定コラボTシャツが販売されたりもして…

原宿からは微妙な距離感があるわたしは、情報だけを追ってワクワクしていたわけですが、それでも十分にとても大切な歴史のひとこまに立ち会っているという実感がありました。

そして翌日の日記には…

昨朝見た「EDWIN」のページにほかならぬ「ジャニーズエンターテイメント」(レコード会社)がリンクされていたことにはすぐに気がついて、これはもしや??という期待があったのですが、その日のうちに歌声まで聴けるとは、想像の範疇をはるかに超えていました。
 「めちゃいけ」でCMを見て、その歌声に触れたときにテンションがマックス状態になりました。

もしや夢?というくらいはかない感じでしたが、どうやら夢ではなく、昨日今日と、30秒だけ流れた歌声を何度繰り返して聴いたことでしょう。

「めちゃいけ」の中で、噂のEDWINとENDLICHERI☆ENDLICHERIがコラボしたCMが流れたのです。

これが多分実質、わたしがENDLICHERI☆ENDLICHERIと、ソメイヨシノという楽曲に触れた初邂逅だった気がします。

さらに、その辺りを詳しく書いた日記が見つかりました。

これです。

fermata.hatenadiary.jp

その中で、この衝撃的だったCMについて、こんなことを書いていました。

静かな水槽に立ち昇る泡粒。

底のほうで、ただただそこにいるだけなのに妙に存在感のあるENDLICHERI?らしき魚。

ひたすら静かな画面を見るでもなく見ているわたし。

画面を凝視しているようで、実は耳はただただ彼の歌声だけを追いかけていることに気がつきます。ああ、しみじみ好きな声です。
30秒たつとプチッと唐突に終わってしまうので、何度でも聞いてしまいます。何度も聞けば、まるで続きが聞けるかのように。

この続きにどんな詩やどんなメロディーが隠れているのでしょう?!聞いてみたくてなりません。

「こういう歌詞」にぴったりと馴染むこの声を・・わたしはずっと待っていたんだなあとしみじみしてしまいます。

どんな曲を歌う彼も好きですが、やはり自分の作った詩を自分で歌う時の彼は特別です。

そして。

感想らしきものを書いているのがこんな感じ。

「そめいよしの」で始まる(多分CMで流れた部分がそうだったのかと!)この歌は、数ある「桜」をテーマにした曲のどれとも似ていない気がします。不思議な想いを抱かされる曲です。
 そういえば「桜」について、つよしさんはいろいろな場面で折に触れて話題にしています。お母様と車で桜を見に行った話。愛犬とのエピソード。「ぼくの靴音」でも桜をテーマに書いていましたっけ。それらを考えると、はじめて聞いたこの新しい曲のテーマが「桜」なのはとても自然なことのようにも思えます。「いつかは桜について書くと思っていたよ」な〜んて口からでまかせを言ってしまいそうになります。
 たった30秒、途中までなのに「はかなさ」とか「せつなさ」がそこはかとなく漂ってきて、なんともいえない気持ちになります。多くの人が見逃してしまいそうなほんのちょっとの心の動きをふくらまして言葉にするのが、この人はとってもうまい気がします。

30秒分の歌詞にも、金曜からの告知のそこここにも、彼らしさがちゃんとエッセンスとして入っていて、堂本剛の匂いがちゃんとするところが、すごいなあと思います。

どこにもない強烈な個性。

ENDLICHERIが誰なんだか何なんだか全く知らずに読んでも、もしかしたら「ドウモトツヨシ」を感じたんじゃないかと思うほどです。なんだかなつかしい友達に久しぶりに会ったような気持ちになります。
 KinKi Kidsのアルバムが出たばかりで、かのアルバムで、彼の歌声をこれでもかと聞いているのにこんな気持ちになるということは、きっときちんと彼個人の歌手活動とKinKi Kidsとしての色が区別(・・というより差別化かな?)されているということなのでしょうね。どちらかひとつを選ぶこともできないし、すでにわたしにとっては、どちらもなくてはならないものになっています。こんなにHアルバムを聞き倒しつつ、このCMを一度見ただけでこんなにこちらの世界にも焦がれている・・そんな自分の心の動きがまた面白いなあと思うのです。 

さて。

この一連の過去を振り返っていた流れの中で…

15年前のふぇるまーたのある日記に、なんと時を経て、最近時々コメントをいただくようになった「すずなさん」から、新しいコメントをいただきました。

なんてしあわせなことでしょう!!!

ことの始まりは先日このツイートです。

(日記本編やすずなさんがふぇるまーたに下さったコメントへはツイートからのリンクで辿れます。)

2月1日の朝、15年も経って今と言ってることがほぼ一緒過ぎて進歩がないわたし!と笑ってしまったのですが。

一方で、新しいファンの方々の中には当時のファン界隈の雰囲気を知りたい方々もいらっしゃるかも?と思い、あえて記念日に懐古ツイートをしました。

貼り付けた日記は2006年、1月29日。ソメイヨシノが発売される直前のものでした。

一部抜き書きすると。

この曲の発売は2月の最初ですが、CD発売後、リピート三昧して一度この曲の魔法にかかっても、それはある意味かりそめのマイブームで、本当の意味ではこの曲はすぐには効いて来ない気がします。

カプセルがじわじわと胃に入って初めて浸透していく薬のように、あとから大きな波がやって来そうな気がします。

それはもちろん桜の季節になるのでしょう。染井吉野が街にあふれる頃、満開になった桜を見たら否応なしにこの曲を思い出して、胸がちくちく痛くなる気がします。
バロン(今は亡き我が家の愛犬です。)と二人で桜が舞い散る土手かなんかに座り込んで、あらためてじっくりこの曲を聞いたりする自分を想像すると、それだけで泣いてしまいそう。

世間的にも、パ〜ッと話題になっておしまいではなくて、息が長い曲になってくれるといいなあと思います。

季節の移り変わりの中で繰り返すたびに、違う味わいが出てくる曲になりそうな予感があります。 

こんなことを書いてました。

そして今回、コメントをくださったすずなさんの文章の中で、核心部分をあえてご本人の了承をいただき、引用させていただくと…

ソメイヨシノ発売から15年目の2021年2月1日にコメントしています。
今日はファンの方々が「#祝ケリー15周年」のタグでお祝いしてますね。

私がソメイヨシノを聴き始めたのは2020年の春です。

これまで当たり前だったことがどれだけ大切だったのかと思い知らされた年…
マスクしてソメイヨシノをみるのも多分人生初だった気が…

そんな年にこの曲に捕らえられ何度も聴いていました。発売からは14年もたってたのですねー。

私以外にも最近聴き始めてる人はきっと沢山いると思うので、レインさんが息の長い曲になったらいいなと記していた事は叶ってるのでは…⁉︎と思うとなんだか不思議な感覚で面白いです。

こうしてブログを通して当時の空気を感じさせていただけるのは嬉しいです(^^)

なんて素敵な15年ぶりのコメントでありましょう!!

しみじみとうれしく思いました。

15年の時を経て、15年前のわたしの気持ちに共感してくださる方がいてくださって。

その方は昨年のコロナ禍の中で、初めてソメイヨシノに触れ、心を強烈に捉われたとおっしゃるのです。

そんな方々が「今」新しくいらっしゃる心強さ。

ラジオでも10代の方や、新しくファンになられた方々が多いことに驚かされますが、それが肌で感じられて、同じアーチストが大好きでずっとその音楽を追いかけている身として、お仲間が格段に増えたことをとてもうれしく思いました。

そして15年前に日記に書いたこの部分。

世間的にも、パ〜ッと話題になっておしまいではなくて、息が長い曲になってくれるといいなあと思います。

この部分が「叶ったのではないですか?」とすずなさんがおっしゃってくださったのです。

15年ぶりに答え合わせができたこと、新旧ファンの皆さまとも分かち合いたいやりとりだと思ったので、今回ブログにさせてただきました。

最近懐古モードなの?と思われる方もいらっしゃるかもですが、そういうわけではなくて。

しばしば新しいファンの方々と出逢い、ご自分がファンになる前で、知らなかった間にどんなことがあったか知りたい。読ませてもらいたいという反響をいただくことが増えました。

わたし自身鳥頭(とりあたま)なので、すぐに忘れてしまうのですが(笑)

幸いにも備忘録としてのふぇるまーたで思い出すこと、そういえばそうだった!ということも多々あって。

小さくでもお役に立てるなら、それはそれで光栄なことだと思い始めました。

どちらにしても個人の記憶頼みなので、もしかしたら間違っている時もあるかも?ですが、多分大筋や、その時に抱いた思いは本当のことなので、これからも少しずつ折に触れて紹介できたらと思います。

すずなさんが「tankってよく15周年タグやみなさまのお話に出てきますが、いつ頃のどんな活動のことなんですか?」と聞いてくださって。

ケリーの活動が始まって15年。

新しいファンが増えたと実感している昨今だから、そういう方々がほかにもいらっしゃるはずと気づきました。

ENDLICHERI☆ENDLICHERIのプロジェクトが始まってややしばらく。

3月にアルバム「Coward」を引っ提げて、100公演にも渡るライブ活動がスタートします。

その時に、横浜のみなとみらいに建てられたENDLICHERI☆ENDLICHERI(剛さん)専用の箱が、お魚のエンドリケリーが自由に泳ぎ回る場所ということで、ウォータータンクと名付けられました。

その後お台場にもtankが組み立てられ、大量のライブが繰り広げられ。

その後、仙台では確かLAKEと称した倉庫を改造した箱でのライブもあったと思います。

折しも最新のENDRECHERIの円盤が出て、今は時間がある時にあっちからこっちから見ています。

今にして思えば、なんと魅惑的なツアーであったことか!!

そしてプログラムやそこで歌われ、演奏されている数々の曲たちの素敵さよ!!

15年の時を経て、今尚進化を続ける剛さんの活動の今後が、今も心底楽しみです。

最初に戻って…本当に「思えば遠くへ来たもんだ~♪」です。

そして剛さんの「Super miracle journey」はまだまだ続いて行くのでしょう。

15年前の日記にも書いてましたが、KinKi Kidsがあって堂本剛さん個人の活動があって。

薄々とは感じてましたけど、最近どんどん、わたしには推しが「別々に」二人(正確には3人、笑)いるような感覚になってきました(笑)

超美形で時として超愛らしい二人組アイドルで、ちゃんと音楽的ビジョンを持ち、ふたつの脳みそをフルに回転させ、融合させることができ。

時に境目がわからないほど溶け合う声を持つアーチストで。それぞれがちゃんと自分の場所も持っているKinKi Kidsと。

FUNK界隈でもその名が轟き始めた、妖艶でサイケデリックで、匂い立つような佇まいと魅惑的な歌声と。

この人、この仲間たちでしかありえない印のついた極上の曲や演奏と、生き物のようなグルーヴ。常に立ち止まることなく、進化を続けるENDRECHERIと。

どちらもわたしにとってはなくてはならない人(たち)で音楽なのだなぁと思います。

これからもきっと、こんなスタンスでいくのだと思われます。

「かたよらず こだわらず とらわれず」がモットーのふぇるまーたなので。

これからも、どうぞお好きなように出入りして、趣味趣向に合うものを選んで、てきとーに流し見していただけたら。

Special  Thanks すずなさん!!

うれしいコメントに感謝させていただくと共に。

15年前の記録を整理するきっかけもいただきました。

心から、ありがとうございました。