ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ENDLICHERI☆ENDLICHERI 追加ライブ 7月6日(2日目)宿題提出(笑)

 実はいい加減時間が過ぎてしまったし、素晴らしいレポを書いていらっしゃる方もそこここにいて、今回はわたしはうやむやでいいか?と思っていたのですが、そんなことをちょっと知っている方に漏らしたら、「え〜?!なにそれ?!待ってたのに(怒!)そりゃないでしょ。大ひんしゅく!!」と非難を浴びてしまいました(笑)待ってていただけるなんてありがたいことです。
 なので、この感想文は彼女ひとりのため?!に書いたようなもの(笑)そして自分用の覚書として書きました。いい加減、アンタの感想は長くてしつこいんじゃ!と多くの皆さんが飽き飽きしているであろうことはなんとなく自覚していますので、申し訳ない限りです。そんな皆さんは迷わず、続きを読むから後は飛ばしてください。
 そんなこんなで、ライブに関しては今後は軽い感想を書くのみにとどめて、内容まで細かく書きすぎるのは控えようと思います。読書ノートやら、ドラマノートやら、KinKi Kidsのカテゴリーにしても、グループの新曲をはじめ、この夏はちょっと違う話題で書いていこうかな。続きを読む表示にしてありますので、ここから先はネタばれも含め、ご覚悟の上、どうぞ!
1.フューチャリングドラゴン。フューチャリングサンカク。ミュージックドラゴン再び?!
 サンカクの出番がいっぱい増えていて、開演前の挨拶から彼がします。ちょっと人をおちょくったようなことをサムおもしろく言い、くすくす笑いがあちらこちらで起こります。最後の締めもサンカクです。
 幕が開くと、中央にドラゴンのオブジェが吊られています。オープニング映像にもドラゴン映像が増えていて、「龍になった堂本剛」を思い出しました。
2.全編通して、これRPGゲームの世界?
 英語の語り(剛さんの声だと思うのですが・・・?)に日本語の字幕、せりふのような最後の挨拶。全体がショー(「見せ物」という意味の)でゲームの世界を再現したかのようなイメージを持ちました。字幕の言葉や挨拶を「ケリーの想いそのもの」と捉えていらっしゃる方もいましたが、わたしはちょっと違うように思いました。創られた世界の登場人物を演じているように見えたの。今回は「ソウルファンクショー」なんだと強調しているのは、そういうところもあるんじゃないかと。
 MCらしいMCが皆無だったことについて、肉声でしっかりMCをしてほしいとか、客席と語りあってほしいとかいうファンの気持ちもわからないでもありませんが、それは前回でたっぷりあったし、わたしは今回はこのままがいいと思っているひとりです。途中で夢から覚めて現実に戻されるようなところがないのが、とても気に入っています。素の彼を楽しむ場なら、「しんどい」や年末のコンサートのふたりのMCの中で楽しめればいいと思ったりしました。
3.圧巻のアカペラ、やっぱり声の魅力に乾杯!完敗!のアンコール
 アンコール前までが、とことんノリノリに来たので、アンコールの2曲がものすごく新鮮に聞こえました。歌手ケリーの本領発揮です。
 ソメイヨシノは、ここ最近全く聞いていなかったので、とても新鮮に聞きました。バックは桜ではなくて、千代紙風、純和風の模様になっていて、色合いとかも渋くて意外なことに、わたしはこっちの方が好きでした。先生のギターのワンフレーズで鳥肌が立ち、歌が始まるや否や、もうさっきまでのダンサブルなライブのことは、忘れ去ってしまうほど。こういう歌になると、身動きひとつできずに、フリーズしてしまうのは相変わらず。声のレーザービームに撃たれたみたい。
 「これだけの日を跨いできたのだから」は、途中でアカペラになりました。すべての音が止んで、静まり返った中、ケリーの歌声だけが会場に響き渡って素敵。感情がものすごく入った「役者さんの歌」という感じの歌い方でした。「争いに教えられるもの」あたりからだったので、今の世界情勢とかいろいろなことが頭をよぎりました。「悲惨な出来事なんて、あるのが当たり前なのかな?」のところは、ちょっと弱気な「なのかな?」で、頼りなくてはかなげ。そこからのクレッシェンドがすごく心に響きました。
4.大好き ホーン隊
 なんだか誰かがいない?どこか物足りない?と感じていたら、その違和感の正体がわかりました。SASUKEさんがいなかったのです。音は素晴らしいですが、彼がしゃべるところを聞いたことがないし、普段は目立つ方ではないような印象なのですが、伸びやかに長い手を動かして、ある時は振り付けに乗っかったり、音の中で自然に体がゆれているだけなのに、妙にダンディーでカッコよかったり、実はわたしがいかに彼をチラチラ見ていたのか、なんとなく思い知った感じがしました。6日のトロンボーンの方は、Mステの方と同じ方のようで、この方もノリ良く十分に楽しそうで不満があるわけではないのですが、なんだかSASUKEさんがいなくて寂しい気持ちはずっと続いていました。
 今回ホーン隊は、より要所要所できらびやかに、鳴り響いている感じがしていますが、特に下神さんのトランペットの音にかなり心をさらわれます。すごくいい音で本領発揮という感じ。突き抜けるような音、包み込むような音。「よく鳴っているなあ」とうっとりしつつ耳を傾けてしまいます。
5.参観日ママの心境(ただし、うちの子はつよしにあらず。スティーヴ!!自由すぎ!そしてボイパ最高!)
 スティーヴ氏の定位置が、向かって右前方に移動していて、いちいち彼が気になること、気になること。自由人っぷりには、ますます拍車がかかっており、気になるセッションがあれば、前まで出て行って腕組みして頷きながら見てみたり、歩き回ったりダンスしたり、温泉上がりのように、タオルでぐるりと頭をぬぐったり、忙しいこと、忙しいこと(笑)
 ギター陣がウエケンさんも含めて4人で振りのあるセッションをしていた時、横からタオルを持って参加。綱引きでもするように、ちょっと離れたところから、押したり引いたりしているパフォーマンスにお腹が痛くなるほど笑いました。
 圧巻だったのはボイスパーカッションで、これはコーラスの坪倉さんが前に出ているときに、彼女のマイクの位置に陣取ったときから始まりました。途中、先生に手を引かれセンターマイクに連れて行かれ、そこからハイテンポの超絶技巧?!という感じの勢いのあるボイバ!客席もバンドのメンバーも大喜び、大興奮。この部分、恒例にならないかな?なんとなく。
6.哀愁のタップダンス
 大好きな新曲のカップリング「いきてゆくことが」が始まるタイミングで、靴を履き替えたケリーが、暗い照明の中たたずんでいます。曲の始まりと共に、ステップを踏むのですが、最初は打楽器のようにステップを踏み、リズムを刻み、だんだん激しくなるとタップダンスらしくなっていきます。
 芝居がかっているようにも見え、途中ヤケクソ?と思うような大胆なステップもありですが、どうもこれは一種のリズム楽器的なタップのようで、ちゃんと音楽の一部になっています。打楽器の音を聴いたという前提の元、その感想として書けば、メロディーも音色もないリズムだけなのに、これは「ケリーの音楽以外の何者でもない」というくらい個性、音楽性が前に出ている気がしてびっくり。確かに「ケリーの音楽」という印がついていたんです。ちょっと溜めたり開放したり、かと思うと畳み掛けたりちょっと引いてみたり。柔軟な音は、なめらかなダンスともつながるような不思議な音で、ズキズキするほど心にきました。
 こんな風に音に浸りつつ、一方では役者堂本剛を見ているようでもあり、リズムを一旦忘れて絵を見るように眺めてみると、動きが一々すごくドラマチックで哀愁たっぷり。曲のイメージとあいまって、どうすることもできない世の中に対するあきらめに近い深い哀しみとか、せつなさとかが、暗闇の中の体からかもしだされるように見えました。
7.コミカルなギタープレイ
 バンド紹介あたりは、文字がきちんと流れて、前回と比べるとものすごくすっきりしていました。途中、ケリーのギターソロが始まると、他の人たちの時が止まったかのように、動きがストップしています。その中であの不思議なエンドリをかぶってパフォーマンスをするのですが、かぶりものに2本のピンクの触角のようなものが付いてもっとパワーアップしていました。あれの必然性がわかんないね?!と同行者のKさんと顔を見合わせてニヤニヤ。何を表現したいのかイマイチわからないのですが、その触角があるために、ゴキ○○ちっくな動き(きゃあ、ごめんなさい!もう言いません!)みたいでもあり、思い切り笑いました。
 ギターソロは、面白い音や動きが益々増えていてパワーアップしていました。ギターってこんな音も出るんだぞ、の見本市のような音。仰向けで頭で移動しながらギターを弾いたり、心の赴くままに音を出し、動きに合わせて止め、ハプニングに合わせて自由自在にもてあそぶように音を出します。
 今の心の動きを忠実に音にしているみたいな感じで、頭の中に西川氏の「感情直結」という言葉が浮かびました。こういうのが、西川氏が推奨する感情直結ギターなのかもしれないと思ったのです。大元の西川氏が感情直結のギターを弾いているなあと感じるのは、主に感情の激しい揺れを音に出して、かき鳴らしているときに思うのですが、ケリーの場合は、もっと小さな心(感情)や森羅万象のちょっとした揺れが音になっているようなイメージでした。
8.ダンサブルな「御伽噺」アフリカンではない「雄」
 どの曲もアレンジがものすごく変わっていますが、これらは全く別の曲になったようなアレンジでした。雄はもう少しオーソドックスになった感じがし、御伽話はダンサブルで、文句無く魅せられる曲へと進化していました。ケリーたちのダンスがきゃ〜っというほどカッコよくてドキドキしました。
9.坪倉唯子さんのコーラス
 この方のコーラスを始めて聞いたのは、多分音楽戦士でだと思うのですが、あの時はあまりにも迫力がありすぎてボーカルが浮いているように感じたのですが、ライブでは彼女の声がとっても生きていたような気がします。ホーン隊と一騎打ちのようなセッションの素敵だったこと!あの大きな音のホーン相手に全然負けていません。素人のイメージですが、CHAKAさんに近いようなフェイクに、りんこさんの声量を併せ持ったようなパワフルな声で客席を圧倒していました。
 家に帰ってこの方が、以前の大ブレイク、「おどるポンポコリン」のB.Bクイーンズの方だと知り、親近感が増しました。なんていい声をお持ちなんでしょう!
10.体が勝手に動き出す!
 先日の第一報にも書きましたが、バンド紹介辺りから、ステージの魔法にかかったように客席もどんどんノリノリになって行きます。前回の経験もフプラスされて、音楽に体を合わせる楽しさを知ってしまった観客たちは、「たまらず動き出す」といった感じで思い思いに動き始めるのです。今回はステージの皆さんも前回よりも更にノリノリになっていて、ケリーやコーラスさんはもちろん、ウエケンさんもホーン隊も、スティーヴさんも、みんなみんなダンシング、ダンシング!!
 「ステージにあふれている魔法」にTank全体がかかったかのようで、一番印象的なシーンでもありました。
 ギターの名越さんは、前回かなりクールなイメージがあったのですが、今回はすっかりエンドリメンバーの一員らしくなって、ケリーチックな紐と衣装、そしてノリの良さも含め、「もろに影響を受けましたね!」という感じ。そんな彼が素敵すぎて、思わず目で追ってしまいます。
 「Six Pack」で、体力を使い果たしているところに、更に「The Rainbow Star」で追い打ちをかけられ、もうへろへろになります。でも、それがとても心地いいの。音楽の楽しさだけにこんなに引っ張られて、一体になっている感じがなによりうれしかったです。