ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 今頃見てます。

 「神はサイコロを振らない」の最終回をやっと見ました。どれだけ遅れているのかという話ですが、オットが出張から帰って来るのを待っていたのです。あとは「時効警察」の真ん中あたりが2話残っていて、そういえばお正月の古畑シリーズの松嶋さんの回も見てません。なのに、今週からもう連ドラが始まり、ちょっとあせり気味です(笑)
 「神は〜」は最後まで見て、改めてすごく好きな話だと思いました。わたしはドラマにリアリティーを求めない方だし、原作も知らないので、そこがよかったのかもしれません。ヤッチとアッチとテツとキク坊、核になるみんなが大好きでした。大きな不安とともにありながら、その中で一生懸命楽しいことを探しつつ、前向きな面々がとても愛おしかったです。印象的だったのは、テツとヤッチのお別れ寸前のやりとり。あからさまなラブシーンより、使い古した幾千の愛の言葉より、何倍も何倍もキュンキュンさせられました(笑)いいなあ、なにげなくて、思いやりに溢れていて。
 あとは消えて行く人たちと、残される人たちが、みんな特別なことは何もせずに、いつものように過ごしながら、時の流れにまかせて自然に分かれていくシーン。こんなことはありえないのですが、わたしがもし、あんな局面に当たったら「かくありたい」なんて変なことを思いました。ありっこないですけどね。
 お話の中のテツの「最後まであきらめないぞ!」というその1直線さ、大好きでした。どんな絶望的な局面が来ても、「どうして俺たちだけがこんな目に合うの?」なんて愚痴ったりしません。時としてやりすぎてしまっても、大胆不敵なその行動力、まっすぐさ。本当に素敵でした。こんな風に肝が座っていられたら、カッコいいなと思います。
 現実のわたしと来たら、たかだか胃カメラを飲んだくらいで、あんなにどよ〜んとするぐらいなのですから、現実には難しいことは百も承知(笑)我が家に難病がやって来た時のじたばた加減ったら、そりゃああきれるほどだったわけですが、理想は高く。今度八方ふさがりな局面が来たら、もうちょっとうまく切り抜けられるようになっていたいです。
 主役の小林さんはもちろん、とんでも教授とか、最後にはいい人になった岸部さんの上司とか、主役たちを固める脇の方々も、みんな芸達者で素敵でした。
 ただ、最後まで見て、やっぱり映画ではなくて、原作本の方の「黄泉がえり」と似ている気がしました。「神はサイコロを振らない」の原作も読んでみようかなあと思っていますが、あまりにも原作と違うよという話を聞いて、少しだけためらっているところです。