ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 心配で心配で心配な人たちと(笑)  

 さて、新学期も二日目です。わが子たちも生徒たちも「心配の大海原」であっぷあっぷと犬かきをしています。新しいクラスが不安。友達ができるか不安。先生とうまくやれるか不安。忘れ物をしそうで不安。etc.etc.
 「みんなそうだよ。みんな不安なの。大丈夫、大丈夫。しばらくしたら慣れるから。」ひたすらそう言うのみ。あちこちで同じことを言っていたら、オトートが「あのね、おかあさんみたいに、いっつも冷静でクールな人間にはわからないよ!」ですって(笑)それはとんだ八つ当たりというもの!どうやらわたしはそういう人間だと思われている節があります。確かに大興奮!とか号泣とか、激怒とか、余程親しい人の前でもあまり見せてないかも。感情の起伏がないわけではないのですが、多分表に出すのが下手なのです。その分、どこかで発散が必要だったのか、小さい頃から相手が音楽だと表現過多になってしまい、「アンタ、演歌じゃないんだから…クサイよ!」なんて先生にあきれられたり、入り込みすぎてぐったりしたりしてました(笑)
 それにしても今の子たちは、強気のわりには不安が強いみたいです。群れているくせに、みんなとってもさみしそう。どこか居心地が悪そうで、ぽつんとただずむ後姿には、なんだか見ていて胸がきゅ〜んとなったりします。 
 とりわけわが子たちは不安で不安で仕方ないのか、いつになくまとわりついてはあっちが痛いだの、こっちが痛いだの、眠れないだの持ち物がわからないだの…訴える、訴える。
 トモの家でもそうらしく、彼女の大学に入学したばかりの長男までもが例外ではないそうです。「全く大きいなりして、どういうことなの?!小学生じゃないんだから(笑)」そんなことを言い合っていたら隣のおばちゃんが通りがかって「今のうちよ〜、そんなこと言ってられるのも。あっという間に大人になって、なんにも話してくれなくなるんだから…」って。
 それもそうかもしれません。いつしか自立してすっきりさっぱり巣立っていってもらうためにも、まだ求められている未完成のうちは、「不安を捨てるゴミ箱」としてもうひと働きしましようかね(笑)