ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ゾッとする○の話。

 ある朝目が覚めたら、家の前に掲示板ができていました。
「レイン観察日記」と書いてあります。
 わたしについて、あることないこと、様々なことが書かれています。
 「月曜日にゴミを捨てる時に履いていたサンダルが靴下の色と合わなくていただけなかった」とか「保護者会の間中、眠そうにしていて、数えていたらあくびを5回してました」とか「寝癖がひどくてみっともないのをもろともせず、堂々と街をあるいてた」とか。「レインの捨てたゴミ袋の中を調べたら、燃えないものが混ざっていた」とか。
 「Tちゃんのレッスンの時間、悪意を持って、いつも5分早く終るらしい」とか。「生徒が弾いている時間より自分がしゃべっている時間のが長いらしい」とか。「仕事やる気あんのか?ないんなら仕事なんてやめちまえ、迷惑だ」とか。「犬の散歩の時、下を向いて知り合いにもシカトしているらしい。大人としていかがなものかと」とか。
 あることないこと、毎朝毎朝書かれては消し、書かれては消し。「冗談じゃない?!」と振り上げたコブシを、どこに向けていいのやらわからず、すごすごと戻す日々。
 思い余って人に相談したら、「こんな僻地にある掲示板なんて誰も見ていないから。いたずらなのはわかっているんだし、トイレの落書きと一緒。気にしないのが一番よ。」そういって笑われておしまい。
 気がつけばとんでもない奴レインのうわさを聞きつけてレポーターがやって来る。「あることないこと」と笑っていた出来事がすべて本当のこととして、週刊誌に載っているではありませんか。もういやだ。何もかもがイヤだ。
 「あ〜あ!どうして芸能人なんかになっちゃったんだろう」と嘆いたところで???「誰が芸能人だって?」と疑問がむくむく。なんのことはない…夢の中の出来事でした。表題の○には「夢」の一文字が入ります。思わせぶりな書き方をしてごめんなさい。(先に言ってしまうとつまらないかなあと思って、笑)
 あ〜びっくりした。目が覚めて本当にぐったり。芸能人に限らないけれど、有名人ってきっと大変なのね。と妙に実感できる夢でした。ああ、凡人でよかったです。
 「『言葉には気をつけなさいよ』という守護霊さまからの忠告が夢となって出てきたのですよ」と江原氏あたりに最もらしく言われそうな夢ではありませんか(笑)それらの暴言があまりにリアルで、ぞっとする夢すぎて、ものすごくへこみました。
 考えていれば、わたしもこういう場を持っているのだし。特定できる誰かに対して、感情まかせに暴言を吐かないように、誤った情報や憶測を事実のように流さないように…くれぐれも気をつけなければ、と久しぶりに考え込んでしまいました(笑)あくまでも、夢なのだけれど。