ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 メガスターⅡを見ました。

 滅多に会えないのですが、とても気の合う友達がいます。彼女とは、マレーシア時代に知り合い、別々に日本に戻り、別々の場所に住んでいるのですが、わたしは時々無性に彼女と一緒に遊びたくなります。前回彼女と遊んだのは秋葉原で、この日でした。わたしたちの共通点は、不思議なもの、へんてこりんなものが好きで、エスニック料理が好き。おもしろがりで本好きで、それぞれ好みのジャンルは違うものの、話題のものは見てみたいし食べて見たいというあふれんばかりの好奇心。どんな場所にでもえいやっと一緒に飛び込める不思議な人です。
 今回、その彼女を誘ってお台場に行きました。メガスターⅡを見たかったのです。そろそろどこかで遊ぼうよという話になったとき、プラネタリウムを見たいと言ったらふたつ返事でOKしてくれ、一緒に見に行ってくれました。ちなみに彼女は夏休みのドラマ「星に願いを」は見ていません。でも、大平さんのメガスターの話にはとても興味を持ったそうで、日本科学未来館のことも、わたしより先に調べてくれました。面白かったのは、ドラマは見ていないのに、ドラマ当日に番宣で出ていたつよしさんはたまたま見ていて、「もしかしてとんでもないアタマになってなかった?あれってドラマ用だったの?」と聞かれました。嬉々として「違う違う。でも今はもっとパワーアップしてすごいよ、アタマ」としゃべるわたしを、さぞ「らしいなあ」と呆れつつみていたことでしょう(笑)
 そんなことはさておいて、メガスターを生で見たのはもちろん初めてですが、月曜日の開館前に行ったというのに、すでに大行列になっていて驚きました。10時に入場が始まってみると、後ろの方に並んでいた人の中には、10時半の上映に入れない人もいたのです。人気があるとは聞いていましたが、すごかったです。
 実際に見たメガスターは、本当に星の数が多くて、メガスターを見ながら聞いた星の話、宇宙の話、銀河の話は、あまりにも壮大で、目を見開き、口も多分あんぐりあけて、ただただ圧倒されていたような気がします。
 わたしたちは、自分たちの目に見えている部分だけを見て、世界を、地球を、宇宙を見ている気になっているけれど、ほんの一部だけをみて、すべてを見ている気になっているのだなあと・・・あらためて自分の愚かさを知ったような気になりました。常にそこに存在しているのに見えないもの。人の手によって見えなくされてしまっているもの。自分のまわりだけをみて、それがすべてだと思ってしまっていること。
 一番印象に残ったのは天の川です。児童館で見たプラネタリウムでは、天の川というものは、星座を際立たせるように線を引くように、そうとわかるように影がつけられているのだと思っていました。ところが、大平氏メガスターでは、天の川はちゃんと星が集まってできているのが確認できます。天の川には本当にたくさんの星が密集していて、自然にそこがそうだとわかるのです。明るい星、かすかに光る星、無数の銀河。あえて肉眼で見えるものに限定しないで、そこにあるものを描ききれるだけ描いたのだそうです。その数たるや、圧倒されてしまって言葉になりません。できることならもっとじっくり、気が済むまで眺めていたかったですが、上映時間の30分は短かくて、それがちょっと残念でした。
 その後はビーナスフォートに行きランチを。ここでは久しぶりにナシゴーレンが食べられて大満足でした。これ、または「ミーゴーレン」がマレーシア時代から大好きのです。マレー語やインドネシア語では、「ナシ」は「ごはん」という意味で、これが「ミー」だと「おそば」です。ゴーレンというのは「炒める」という意味。要はアジアンテイストの炒飯、または焼きそばというわけですが、昨日食べた「ナシゴーレン」はちゃんと本格的に長粒米で作ってあるので、一粒づつパラパラであっさりしていて、とてもおいしいかったです。友達はベトナム料理の牛肉のフォーを食していて、そちらも一口もらったらとてもおいしかったです。前菜として生春巻きをひとつづつ食べたのですが、これもまた美味。ぎっしりつまった中身にしっかりした皮。つけだれのスイート&サワーなチリソースがまた、これだけでも舐めたいくらい好きな味で、週末にどこでもドアでアジアのどこかの屋台へひとっとびしたいくらい恋しくなりました。
 お腹を満たした後は1階に下りて、ペットショップに寄る前に、そのとなりの不思議な本屋さんへ。ここでわたしたちの本領発揮です。本屋さんなのに、雑貨やへんてこりんなおもちゃがたくさんあるのです。ぬいぐるみやら変なオブジェやら、おもちゃやらが所狭しと並んでいます。わたしたちが一番食いついたのは、うず高く積まれた「おっぱい」と、乳首のところに穴が開いているドリンクの飲み口です。乳離れができない方へ、と但し書きが書いてあって笑えます。「おっぱい」はボール状のおもちゃですが、さわり心地がほわんほわんでずっしりしていて、質感、感触ともに本物そっくり。色や形がとてもリアルなのです。そんなに高くなかったので、これをオトートのお土産にしようと思いましたが、「バカじゃないの?」ととび蹴りでもされそうだったので、やめにしました(笑)にょろにょろのおもちゃとか、ただただ気持ち悪い置物とか、途方もないものもたくさんあるのですが、本屋さんなので、本もたくさんあるわけです。あっちで「見てみて」こっちで「見てみて」とはしゃぎつつ、ここでなら一日でも遊べそうなんて大喜びしてしまいました。お台場は広いし、見るところはいくらでもあって今日はちょっぴり筋肉痛です。足が〜!!(情けない!)