ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

[ドラマ] 下北サンデーズと下北沢の思い出ほか

 「結婚できない男」は8月8日まで見て、「下北サンデーズ」は4話までをやっと見終わったところです。どっちも面白いし、どこまでもシュールなところが好きです。
 「結婚できない〜」の方は、相変わらず入り口は「ケンちゃんラブ」で、阿部ちゃんと夏川さんの恐ろしくもおかしい皮肉合戦に笑いつつ、塚本くんや、国仲ちゃんの要領が良さそうでいて、根本的には人が良いところを微笑ましく思いつつ、総じてちょっと憎めない皆さんに気がつけば夢中です。でも、このドラマに関しては、わたしが言わなくても結構そこここで話題になっているので割愛。
 むしろ我が家的にど真ん中なドラマといえば「下北」の方で、ユニークな登場人物がたくさんいるドラマが大好物なので、大喜びで見ています。
 サンボ役の竹山さんとか、キャンディー役の大島さんとか、亜希子役の山口紗弥加嬢とか(吹っ切っていてとってもステキ!)普段と全然違う役回りの佐田真由美さんとか(「好きよ、キャプテン!」かわいすぎ)変な人全開で期待を裏切らない古田氏とか、あんまり皆さんが魅力的すぎて、ちょっとどうなの?!という展開も、まあまあアリかなって思いつつ楽しくみてます。
 ちなみに遅れてしまって、どうにも今更な話ですが、我が家が今日見た4話ではサンボさんのママが田舎から出てきた話で、あまりにみんながドタバタしているのがおかしくてゲラゲラ笑っていたはずなのに、いつの間にか結構いい話になっていって、最後はちょっとほろりとしました。あぁ、皆さん素敵すぎ。その上エンディングの歌は、フミヤがギター一本で生歌?!きゃあ、贅沢すぎ!(フミヤくんの主題歌も好きです。ちなみにわたし、彼とは同い年!)堤監督の創る世界は細かいところにもたくさんこだわりがあって、大好きです。
 でもなにより魅力的だなあと思うのが、上戸彩ちゃん。へんてこりんなことをしても言っても、ぱっつんの頭でも、何をしていてもピカピカしています。年を重ねるにつれ、もっといい女優さんになっていくに違いないと、我が家では大絶賛です。
 下北沢の町と小劇場がいっぱいあるあの辺りには特別な思い出があって、実を言うとわたしの高校時代の大親友が、卒業後ある下北の小劇団の研究生になりました。彼女とわたしは演劇部時代の友達で、彼女は演技力抜群の天才肌、わたしは演技に関しては大根も甚だしかったのですが裏方が大好きで、名目だけの部長をしていたのです。合唱部と兼部だったのですが、合唱の方は部活が終わるやいなやさっさと片付けて、演劇部の方に走るような生活をしてました。アイディアを出したり、問屋街に衣装の布を買いに行ったり、ホールに掛け合ったり、部員を集めたり…そんなことが楽しくてたまらない日々でした。毎日浜田山のモスバーガーでポテトの小だけ頼んで何時間もみんなで話したり…今思えばあれが青春?(笑)
 その親友がまさしく「ゆいか」のように、チケットをいっぱいまかされていた貧乏研究生時代、わたしは多分一生分というくらい、小劇場のお芝居を見に行きました。(わたしの方も、先生のリサイタルのチケットを押し付けたりしていました。)靴を持って入り、座布団に座るような小劇場の映像を見て、ただただなつかしくて、それだけでもこのドラマをみる価値があるというものです。
 ことのほか、座布団の柄なんかを克明に覚えているところをみると、多分あんまりお客さんが入ってなかったんだろうなあと思いますが、下北の街といい、劇団にまつわる逸話といい、なつかしくてなりません。「ほんとにああだったよ。」と思うことがいっぱい。本多劇場にも行ったことがあるはずですが、何を見たかはあんまり覚えてません。もちろん弱小劇団だった彼女の劇団の芝居だったはずもなく(ごめん、笑)何を見に行ったんだろう?!記憶をたどれたらおもしろいのにな。
 新劇の芝居は案外小難しいのもあって、苦手なものだと眠くなって困ったりもしました。「オイディプス王の悲劇」とか、「カラマーゾフの兄弟」とか眠くて手をつねりまくりつつ見たものです(笑)面白いのに全編見終わってもとうとう意味がわからない前衛芝居もずいぶん見に行かされて、「舞台から見てたら、アンタってば鳩が豆鉄砲顔!でおかしかった!」なんて笑われたりもしました。未熟〜!(by ゆいか)
 逆に何度見ても楽しかったのが、コメディータッチのお芝居で、特に好きだったのが東京乾電池とか東京ビルボードショーとか。あの辺りのお芝居はなかなかチケットは取れなかったけれど、当時とっても人気があって、おもしろかったです。
 その頃は永福町までチャリンコで行き、電車で下北沢で待ち合わせして、ケーキを食べたり小物屋を冷やかして歩くのが大好きでした。(先日の「しんどい」みたいな歩き方、まさにわたしたちもしてました!女同士やグループで、でしたけど、笑)
 しんどいの話をはじめると大幅に話がずれてしまうので今回は短めに自粛しますが、結構好きな回でした。しんどいの上戸さんは、つよしさんの泣きの芝居をとってもほめてくれてました。実を言うと小劇場の芝居は、そのライブ感やアドリブ感など、音楽のライブとも共通するものがあるような気がしていて、きっとつよしさんも本気でやったら上手なんじゃないかと思ったり。あんな小さなハコで舞台をされたら、チケットなんて絶対取れっこないしファンが殺到してパニックでしょうけど(笑)いずれにしても、下北の街の雰囲気や芝居小屋が大好きだったので、いつかまた見に行けたらいいなあと思います。
 連続ドラマで見ているのは、結局この2本に「マイ・ボス〜」を入れた3本ですが、どれも遅れながらも完走できそうな気配です。
 ドラマと言えばもうひとつ、朝ドラに関しては、やっぱり懸念したとおり桜子さんが恋の暴走をはじめ、まるで昼メロ?!というタッチになってきて、こちらは不満たらたらです。夏休みになってから、必ず一緒に見ているオトートが、ここのところ毎朝怒っていて、「なんだ!この浮気モノ!」と暴言を吐いていますが、そりゃあそうだ!せっかくここまで見たのだから、後味がいい最後が待っていますように。