ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 プラトニック 3話まで

ちょこちょこ時間を見つけては、プラトニックのリピートに励んでいます。

3話はものすごく濃厚でしたが見ごたえ十分で、いろんなことを考えさせられたり、あえて心に刺さった棘を抜かずに反芻したり。
かと思えば無邪気にいろんな萌えをリピートしたり(笑)
なかなかに充実したファンライフです。

2分くらい時間ができたから、後半のプレマップをもっかい見ちゃお!ってなったり、単純に萌えを求めて役所で結婚届から病院へ行くところまでだけをリピートしたり。
そうしながらも、筋トレをしている合間とかに、ふと、あの言葉の意味はなんだったんだろう?なんて突然思い出したり(笑)

生徒がくるまえのほんのひと時の間に、制服をかっこよく放り投げて万引きの子を助けるシーンをうっとりとながめたり。

かと思うと「しかたない」からサイドストーリーまでの流れを何度もリピートして、それぞれの登場人物の心に寄り添って一緒に体験しようと思ったり。

野島さんの頭の中にはこれからのどんな絵が描かれているのか想像したり。

細切れにしか時間が取れないので、ほんとにちょこちょこなのですが、見ごたえがあって何度でも見たくなるドラマに久々に出会えて、その好きなドラマの中に好きな人がいるというしあわせを噛みしめてます。

前にも言った気がするけど、なんといってもオリジナル脚本なのがいいな。
誰も続きを知らないし、想像の余地がいっぱい。
しかももう最後まで出来上がっているそうだから、きっと作家さんの思いはぶれずに最後まで貫かれるのだろうし、あとは心をニュートラルにして味わうのみ。
何をしていても、心の隅っこにこのドラマのことがあって、こうなるんじゃないか?ああなるんじゃないか?とふとした瞬間に頭をよぎるのもおもしろいです。
なんだかんだいって、めっちゃはまってるなぁという感じ。

今のところ、あえて誰にも心を寄せないように気をつけながら見ていて、誰が好きとか苦手とか、誰はわたし的にダメだとか、そういう観点では見ないようにしています。
そういう見方をするのは何かちょっと違う気がして。
むしろ自分の中にも、どこか登場人物のそれぞれがいるんじゃないか?くらいの視点で見ています。

世の中の流れを見ていても、最近はすぐ「誰のせい?」とか「どこが悪い?」なんて目線になりがちな風潮があって、そんな単純なものかな?と思います。
誰かや何かを一方的に「悪い」とほのめかして、あるいは決めつけて、世の中を巻き込んで大騒ぎして、挙句の果てに、まだ議論は尽くされてもいないのに、世間が飽きたらぽんと蓋をして、おしまい!と有無を言わさず結論づける。
こういう決着のつけ方多くないですか?
そんなに簡単に決めていいの?という気持ちが沸々としているのですが、そんな今日この頃の世相を合わせ見ても、このドラマはとっても興味深いです。
単純に誰のせい、どうしてこうなった…とは言えない複雑な事情が幾重にも重なり合って、こんなことになっちゃったという感じ。
わたし的にはですけど…やっぱり最初に想像していた「みんなどこか歯車が狂ってしまっているだけ」…という気がしてなりません。

登場人物の内面が、回を追うごとに青年との会話によりつまびらかにされ、知らず知らずどの人も応援したくなるパターンかな?とも思ってます。
どの人の心の中にもやさしさの気配が見えるし、どの人の中にも「なんとかしたい」という意思がちらちらと顔をのぞかせている気がします。

今回たまたまタイミングが悪くて、一気にドラマ以外のことも押し寄せてきて、他にも心を奪われること、気に病むことが多くて「このドラマで手いっぱい。他のことは何も見えません!聞こえません!」的状況には陥っていませんが、このくらいのテンションでかえってよかったかも?と思っています。

以前はつよしさんのドラマが始まっちゃうと、他のドラマが一切目に入らなくなったり、他の興味があることもお留守になっちゃうほどでしたが、今回はわりといろんなものをその時々に楽しみながら、隙間をつくって上手にドラマにも感情移入できているような気がします。

あくまでも自分比ですけどね(笑)

アネやオットからしたら、いやいやどうして。おかあさんは一日中、つよしのドラマのことばっかり考えて暮らしてる!と思われてそうな気もします(笑)
まっいいんですけどね。

それにしても、役者ドウモトツヨシ、おそるべし。
元々すっごくお芝居が上手な人だと思ってましたけど、野島氏の言ってたことが大げさじゃないなぁと回を重ねるごとに実感してます。
演じているというよりは、心底役になりきっているように見えて、時々役とご本人の境目が曖昧に感じられたりします。
まさしく役を憑依させてる感じかも?
プロが居並ぶステージ(この場合はドラマですけど)の上の圧倒的な存在感ってヤツがわたしはとっても好きなんだということを再認識しています。
それがつよしさんであろうと、そうではなかろうと。
お芝居であろうと音楽の世界であろうと、ダンスであろうとスポーツであろうと。

つよしさんについては、以前だと器用すぎるがゆえに、変な言い方だけど、なんだかちょっと芝居がかって見えてしまい、損な人だなぁなんて思ったこともあったけど、このドラマのつよしさんは、不自然なところが全然なくて、役ととっても同化して見えます。
熱演しているなあと演技に圧倒されているのではなくて、自然に湧き上がる感情が、まんま彼というフィルターを通して、まっすぐに表出されている感じに見えるのがスゴイです。

最近堂本兄弟とか雑誌とか、インタビューやトークの中で、時々つよしさん本人の「役者としてのプライド」が垣間見れる瞬間がある気がします。
役者ドウモトツヨシとしても、本気で舞台の真ん中へと戻ってきた感じがします。
多分、野島さんや松原さんという盟友との再会によって思い起こされた気持ちもあるだろうし、新しいものを作りながら生まれた自信もあるんじゃないかと思いますが、音楽に対するインタビューの時と同じように、演技でもしっかりとプライドを持って真っ向勝負している姿がすっごく新鮮で頼もしく、興味深く見ています。

3話では最後瞳に涙をいっぱいに溜めて、怒りと悲しみのこもった演技のところ、とっても見ごたえがありました。

さらに、そのあとのサイドストーリーのシーンが、このドラマのもう一つの核になっていて、このシーンが終わった時、何とも言えない気持ちで胸がいっぱいになりました。

今この瞬間を生きるわたしたちには、これまで重ねてきた数々の経験からどういう流れをもって今の感情に至ったか、必ず経緯があって結果があるわけで…
その部分をきっちりと映像で見せてもらうことで、作品としての奥行きが生まれている気がします。
そして流れる「オネスティー」や「ストレンジャー」の硬質で孤独な感じがさらに物語を引き立てます。
主題歌を含めすっごくいいバランスで成り立っている気がします。

中山美穂ちゃんの2話のシーンも、青年の1話と3話も、このサイドストーリーのところがとっても心に残りました。
ふたりともほんとに上手いなぁと思います。

もうひとつとっても新鮮に感じているのが、つよしさんの、サイドストーリーの中で、ふと垣間見れるすっごく無邪気な恋人に向ける顔。

転んじゃった彼女とふたり、屈託なく「世界はふたりのもの」とでも言わんばかりにそっと、でも無敵に微笑み合う瞬間。
1話のサイドストーリーの中の、彼女のメールに気がついた瞬間の青年のうれしそうな笑顔。

沙良さんと婚姻届を出しに行くシーンの「笑って」のセリフのところや、プレマップの後半のみどころのシーンでも、見たことがない恋をしている男子の顔!わぁ、新鮮!!
もちろんこれは演じているつよしさんで、本当のつよしさんじゃないですが(笑)ああ、好きな女の子を前にして、こんな愛らしい顔で笑うんだなぁとか。
曇りのないしあわせそうな顔を見て、こういう顔が見たいのよ!とジーンとしたり。
とこうして書いてみると、やっぱり朝ドラにはまるおばあちゃんみたいに、青年とつよしさんを混同しつつある、ダメダメなわたしも見えてくるわけですが(笑)
でも、こういうシーンは今までのドラマでも見ているようで、実はあんまり見ていない気がして…
ただひたすらにキュンキュンしながら追ってます。


ただし、ストーリー的にはここがしあわせそうであればあるほど、今の現実の重さが胸に迫り、見ている側の心はさらに締め付けられるわけで、とっても複雑な心境になるところでもあるわけですが…
どんな風にこの物語が着地するのかはまだまだ全然わかりませんが、ドラマとしてもファン的にも、後味がいい救いのあるドラマになりますように…という気持ちでいっぱいです。

後半のプレマップを見ていると、より沙良と青年の恋愛色が濃厚になっていくのかな?という気もしますが、それは望むところ!という感じ(むふふ。)
両方の手の平で目を覆いながら、思いっきり指と指の間からガン見することと思われます(笑)
いや〜ん、楽しみ。
くだらないオチにしちゃってごめんなさい。
今後の展開も楽しみです。