ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

お化けの森

わたしのバイブルとも言える「赤毛のアン」のこのお話を知っている人は結構いるのではないかと思いますが、「お化けの森」の話はアンが自分の家のそばの森に「おばけがいる」という想像を働かせて遊び、楽しんでいるうちに「想像で作り出した森」が現実味を帯びてきて心底怖くなってしまうお話です。妄想たくましく広げすぎたあまり、とうとうそこへ行けなくなってしまい、母親代わりのマリラにものすごく叱られ、無理やり夜の森に行かされることで、アンは自分の行き過ぎた想像で自分を縛っていたことに気づき、大反省するのですが、たまたま開いたブログに触れてちょっとその話を思い出しました。
想像すること、妄想することは時としてとっても楽しいし、想像の世界で遊べることはステキなことだと思うけれど、自分の想像に囚われて現実と少しづつ距離ができてしまうのは危険な兆候なんじゃないかと思います。あくまでもここまでは自分の想像、ここからは客観的事実という線はきちんと自分で引いておかないと、どこかで途方もない間違いをしてしまいそうな感じがしています。
ブログは誰にでも書ける気安さから、わたしも短時間にさっさと更新してしまったりするけれど、自分の書いた文章が知らないどこかで誰かに影響を及ぼしていると思うととても怖くなることがあります。発信するにあたり事実だけを書くこと、自分が実際に見たもの聞いたものだけを書くということは決して忘れずにいたいと思います。そこにこだわりすぎると、表面的なつまらない文章になってしまい、読み手がおもしろいのだろうか?という葛藤は常にあるのだけれど(うわさ話のほうが断然おもしろいのと同じ)、自分が思ったことに正直であることはとってもステキなことだと思うけれど、相手が誰であれ、面と向かって目を見て言えないようなことはやはり書くべきではないと思うし、それは一国の首相に対してであれ、有名作家の誰でも知っている作品の感想を書くときであれ、公開という形をとっている以上気をつけるべきことなのだと思います。ホームページを持っているらしいアネなんかを見ていると、時々その辺りがとっても心配になって大丈夫かしらん?と思ったりします。