ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「日記を書くにあたり、気をつけていること」 

 中学生のお嬢さんからメールをいただきました。うちの子よりも若い女の子がわたしの日記を読んで下さっていることだけでもとっても驚いたしうれしかったですが、その子が「近いうちに自分もweb日記を始めてみたいと思っています。レインさんは、どんなことに気をつけて日記を書いているのですか?それから絶対に使わない言葉ってありますか?」という質問を寄せてくれたので、考えて見ました。
 その子にとって、おかあさんほどの年の人が考えていることが参考になるかどうかわかりませんが、こういう質問には大人のひとりとして真面目に答えるべきだと思ったので、わたしなりに思ったことを書いてみることにします。いろいろな考え方の人がいるでしょうし、これがベストかどうかはわかりません。あくまでもひとつの例として聞いてくださいね。
 わたしの日記なのだから、基本わたしが思ったこと、実際に経験したことを書くというのは当然のことですが、とりあえず感情まかせに日記を書かないようには気をつけています。勢いだけで書くと大失敗をすることが多いし、後で読み返して恥ずかしいと思うことが多いです。
 たいがい夜中に書いた文章、および酔っ払って書いた文章(これは、中学生には関係ないですね、失礼しました、笑)は大げさで恥ずかしいものになりやすいので、特に高ぶった気持ちでいてどうにも気持ちが治まらないときは、あえて日記を書かないように気をつけています。
 それから、言及する相手が明らかに著名人、タレントさんや作家さん、政治家など、誰のことを書いているか誰が読んでもわかってしまう場合、面と向かって目を見て言えないようなことは書かないように気をつけています。たとえ他愛もないことであってもです。
 たとえばご近所のご主人をつかまえて、「こんばんは。最近一段と太りましたね。」とはたとえ本音がそうであっても決して本人を前にしては言わないでしょ。自分もそんなことを言われたらイヤなので、容姿や体型についてたとえ客観的事実と思われたとしても、思ったとおり書くのは止めています(笑)
 それから話題にしている相手が著名人だということは、相手は直接反論できない環境だということも忘れないようにしたいです。そういう相手のことを、匿名で日記を書いているわたしが深い考えもなしに気分でこきおろしたり、たいして知りもしないくせに知った風に語るというのは問題外だと思っています。自分のプライバシーは守りつつ、特定の人を落とすという行為は恐ろしく卑怯だと思っているので。なので何かを書く前に、この文章が誰かを傷つけてしまう可能性がないのか?ということは自問自答してから書きます。
 もうひとつの問い、「決して使わない言葉」…う〜ん!なんだろ?としばらく考えましたがわたしは「ドン引き」かも。どうしてかと言うと、単純に面と向かって言われたら哀しいから(笑)たとえば、「レインさん、なに今日の服。まわりみんなドン引きだよ。」と最初に言われてしまったら、多分その後に「いやあ、ピアノは良かったよ。すごくいい演奏をするね。教え方も最高。レインさんに習っている子はしあわせだね」とたとえ分不相応に大絶賛されたとしても、その言葉は届きません。褒められたとも思いません。きっとその前の「服装にはドン引きなんだ…」しか印象に残らないと思うのです(笑)これはわたしだけかもしれないですが(笑)
 まままま…ネガティブな方向の話はこのあたりにして…(笑)
 こんな風に書くと、とっても神経質になって何も書けないような感じがするかもしれませんが、そんなことはありません。話題にする相手に、常に直接伝えてもいいつもりで書けば、また、その言及した相手の親兄弟が読んでも傷つくことはない文章を書けば、思ったとおり書いてもそんなにひどいことにはならないはずだし、基本何を書いても大丈夫だと思います。
 ネットに何かを書くときは、たいがい家でひとりでということが多いので、なんとなくヒミツの場所で、こっそり何かを書いているような錯覚に陥りがちですが、「実は、スクランブル交差点に裸で立って、そこを通るものすごい人数の人たちに向かって大声で叫んでいるのと一緒だよね!」と言ったのはわたしの友達(笑)まあ例えとしては多少変ですが、そのくらいの覚悟で書け!というのは肝に命じていたいです(笑)
 個人的なことを言えば、どちらかと言えばわたしは日常的にも超がつくほど楽天的で、笑えることが大好きなので、面白おかしい日常や自分の大失敗をネタにして切り取って話をするのがとても好きだし、楽しかった本、よかった歌、ステキだった人について書くのが好きです。
 そういう日記は刺激的でもなければ面白みにも欠けていてぬるいので、一回読んで「つまらな〜い!」と去ってしまう方も多いですが、読み返して自分が不愉快になるような日記は書くと滅入るし、変に作らず自分らしく書いていると、同じようなものを見て笑ったり喜んだりする人が次々と集まってきて、楽しく交流することができる気がします。
 ごちゃごちゃ書きましたが、結局のところ「誰かを傷つけない」「自分のことも必要以上に落とさない」という最低限のルールに集約されるかも。 
 というわけで、メアドが書いてなかったので、誌上にて公開返信してしまいました。Sさん(ちゃんかな?!)、メールありがとうございました!web日記、軌道に乗ったらぜひ、お知らせくださいね。日記仲間としてお会いする日を楽しみにしています。