ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

まけたらアカン♪

久々に、お仕事関連でとんでもなく煮詰まっていました。

めえちゃんがまたパワーアップして、ピアノの上の楽譜を全部床に投げつけたり、カレンダーを叩き落としたり、祖母の形見のグランドピアノのカバーにマジックで落書きしたり。

入ってくるなり力任せにわたしのピアノを弾く背中を思いっきり叩いたり。

わたしの履いているスリッパをそーっと脱がして顔に投げつけたり。

かと思うと弾きたい曲しか弾かなくなって口をへの字に曲げたままとうとう45分の間一言も口をきかなくなったり。

「レインのバーカ!バーカ!バカ!」と言い続けたり。

会話のとば口が欲しくて「学校どうだった?」とか「この曲好き?」とか何か聞くと「レインにだけは教えてやらない!!」「おかあさんには教えるけどね。」「友達のだれだれちゃんにも教えるけどね。レインだけはおしえな~い!!」なんて憎まれ口をききはじめ。

「ああ、そう。」なんてあえて感情を抑えて言おうもんなら、さらに火に油を注ぎ。

「ひかな~い!」「やらな~い!」「早くしろよ!」

「このあとの友達と遊ぶ時間がなくなるじゃねえかよ!!」

とまたとめどない暴言が始まるという。

一体どうすりゃいいのやら??

「うぜえんだよ。」「臭えんだよ!」と言う癖に、ずっと膝から降りなかったり(笑)

「上手に弾けたね!」と頭を撫でたら「キモイ手で触んなよ!」と叩き落とされたり。

果ては突然途中で勝手に帰ってしまったり。

後ろを向いている間に道具を隠してニヤニヤしたり。

まあさまざまあって。

とうとう先週の火曜日

「ムリかもしれないです、レッスンになりません」・・・とお母さまに降伏宣言をしに行きました。

今までどんな子でもお断りしたことはなかったので、敗北感がすさまじかったのですが、そんなことを言っていられないほど追い込まれてしまいました。

ところがところが・・・

「あらぁ、それはよほど先生に気を許してるんだと思います。」

「気に入らない大人には常にムシですから。相性がいいんですね、きっと。」

な~んておっとりとおっしゃるお母さま。

「これでもずいぶん幼稚園の頃よりはマシになったんですよ。きっと先生のお蔭ですね。先生ほがらかでいつも笑顔だし、がんばりやさんだし、うちの子にはかなり向いてる先生だと思うんです!絶対。」

「暴言や意地悪なことは家でもお友達ともすご~く言い合ってますよ。このくらいの年頃ってそんなもんですよね。みんな言い合ってますよね。先生にだけじゃないですよ。ふふふ」(そうかなぁ??そうなのかなぁ??そもそもわたしってそういうくくりなの?)

「めえが意地を張って、ついついカチンときてこっちも意地になって曲げないでいると絶対に負けますから。早めに引き下がるのがコツです」

な~んて。

(それはわたしもわかってる。とにかく強引に弾かせようとすると『てこ』でも動かなくなるのはもう何度も経験済みです、笑)

「レイン(わたしの本名)って呼び捨てで言うのはきっとすごく好きだからだと思うんです。きっと親友みたいに思ってるんですね~」

(それ、同列に立ってるってことで、あんまりうれしくない・・・笑)

そんな風に終始おっとりにこにこと励まされ。

「うちの子の情操教育にはピアノが必要なんです!」

と説得されて、気がつけばもうちょっと(わたしが)がんばる話になってしまいました・・・

わたしだって、めえちゃんが嫌いではないのです。(怖いけど、笑)

でもあまりにも追いつめられすぎていて

「いっそこのまま逃げようか?」

なんて思ってしまったりもして。

たまたま行った漢方の先生にも

「ウソも方便ですよ。何か理由をつけてご縁を切ったらどうですか?」

なんて言われもして。

でもやっぱりそんなことはどうやったってできなくて。

それは決してわたしがイイ人だからではなくて、ここで音をあげたら、これまでやってきたことをすべて否定されたような気持ちになりそうな気がしたからで。

そんな時にたまたま見つけたのが右脳左脳の使い方の判定でした。

わたしが見たのはTwitterですが、ここにわかりやすく書いてありますので、知りたい方はぜひ。

meganenosenri.com

で、わたしは「右左」タイプで、その時にこうつぶやきました。

一見いいことばかり書いてあるようで、すべてがマイナスに働いているのが、今のめえちゃんとわたしのレッスンです。

こりゃ本気でいかんぞ!となって。

今さらながら「子どもとピアノのレッスンをはじめるにあたり」なんていう初心者のピアノの先生のための入門本やら、人付き合いが苦手な人のための本やら、教育的見地から見たむずかしい子どもとのかかわり方など、いろいろと読み漁ったりしてました。

そんな時・・・

ふと、午後うとうとしていたら、夢の中で目の前を今は亡き20歳まで生きたルナが通り過ぎたのです。

質感もあって、毛が顔にかかる感触まであって、すごくリアルなルナの夢。

目が覚めたらなんだかとっても吹っ切れたやさしい気持ちになっていて。

考え過ぎるのはやめようと思いました。

虹の橋の向こうからエールをもらった気持ちになったのです。

もうルナとお別れして何年にもなるのに、今でもあちら側からわざわざ励ましに来てくれてありがとう!!(と思うことにしとく、涙笑)

そんなこんなで相変わらずびくびくしながら迎えた先週のレッスンは、たまたまかもだけど、とりあえず楽譜を投げられたりはしなかったし、途中で帰られることもなかったです。

暴言はまあまあ吐いてたけど、背中を叩かれたりもしなかったし、まっ許容範囲という感じ(笑)

そしてお母さまの方も多少は気にされたのか

「ほんとご面倒かけてますよね?今日もすでにここまでで(おかあさんが)苦戦してます。機嫌が悪かったらすみません!」と、初めてそんな風に言われました(笑)

それにしても1年生にまるでいじめに合ってる?みたいな50代のわたしってば(笑)

相手は1年生。一年生・・・と100回くらい唱えたい。

もうちょっと人としての鈍感力を鍛えたいし、何よりまずはめえちゃんが落ち着いてピアノを弾けるようにしたいし、友達ではなくて、ピアノの先生として彼女と向き合えるようになりたいです。

そして、自分の力で彼女をなんとか…なんてことはピアノの先生の領分ではないな!

そもそもわたしは神さまじゃないんだし…とも思い始めました。

わたしのフィールドでできる最大限のことをしたら、あとは気に病まない、凹まない、日常に持ち込まない・・・と、ここに宣言しておきます。

(いい加減家族にも迷惑だし、自分もずっと胃が痛いままだし、ひとつもいいことないからね、笑)

というわけで、しばらく天川日記の続きどころじゃなかったのですが、やっと少しだけ、少なくともわたしの気持ちは落ち着いたので、また続きを書きます。

KinKi ごとやスペースツヨシのこと、他にもいっぱい書きたいことはあります。

まけたらアカン オンナがすたる~ぜ~♪