ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

気のせいじゃ・・・ない!!・・・シリーズ

いつも日記にたくさん反応してくださって、ありがとうございます。

ここからは通常営業です(笑)

となると、また長い沈黙に入るのか?

という気もしますが、そうならないように、ちょこちょこ書けたらいいなぁと思っています。

さて。

今日は、レッスンごとの近況報告です。

最近文章を書くのがとても億劫で。

どんどんへたくそになっていて。

練習がてらだらだらと書き溜めたもの。


長いですが、同じカテゴリーの日記なので、ここに置きます。

ご興味がある方はどうぞ!

ちょこちょこ書いたものなので、箇条書きです。


・りーちゃんとの出張レッスン

先日、小学生はたまたま振替休日ということで、久しぶりに昼間、出張レッスンに行きました。

レッスンのお相手は1年生。8月に隣町にお引越しをしたりーちゃんです。


ここ最近、なぜか、いつも玄関のチャイムを押すやいなや、ドアが開いて本人が出てくるというパターンが続いていて。

「ちょうどカギをあけてたところだったの!」

「ちょうど階段を上ろうとしてたから。」

「靴をそろえなさいって言われたから。」

その時々によって理由は違うし、あまりにも反応が早いのは、偶然かなぁ?

と思ってましたが、そうではなかったことが判明。


月曜日はずっとそわそわしてて。

「先生がいらっしゃるのを30分も前から玄関のそばでずっと待っているんです!!」

とお母さま。

まぁなんてしあわせなことでしょう!!


お引越し先は駅から近くて住むにはとても条件がいいのですが

ひとつだけちょっと残念なことは、学校が遠いということで。

ちょうど学区の境目にあって、通学に子どもの足だと30分近くかかるんですって。

うちの方の学区だと、どんなに遠くても通学時間は15分くらいまでなので、かなり遠いことになります。


すぐに友達ができるようにと、ご両親が配慮して。

1学期からすでにこの学校に通っていたのですが

1学期は前の家からご両親が車で送り迎えしていたので

放課後は車で直帰で、友だちとは学校で遊ぶのみ。


2学期になって、いざお引越しが終わってもあまりにも学校が遠いので

やっぱりなかなかお友達が家にまでは遊びに来てくれないんですって。


元々とても元気で明るい子だから、誰とでもすぐに友達になるタイプだし

今まで遊び相手に困ったことは一度もないそうだけど。

まだ心を許すまでの子はできていないらしいし。

表面上はなんの問題もなくすぐに新しい学校に溶け込んだので

よけいに今の状況はちょっとかわいそうとお母さま。


そんな中、もう3年目になるピアノのレッスンは

りーちゃんにとって、慣れていて、とても楽しみな時間なのだそうで。

毎週週末あたりから「月曜まだかなぁ」って待ち焦がれてるんですよ〜とお母さま。


先週は水ぼうそうでお休みだったから。

学校にも行けず、さらにさびしくなったみたいで

今週は、外で縄跳びを飛びながら、わたしが行くのをまだかまだかと待ち構えていたそうで。

汗びっしょりだよ!!って言ってたけど。

一体いつからそこにいたの?

汗をかいたというわりに、ピアノを前にして、形を整えてあげようと触れた手は、ちょっと冷たくなってました。


出張レッスンは大変だけど、そんな風に楽しみにしてもらえるなら

行った甲斐もあろうというもの。


そして突然に思い出したこと。

レッスンを終えて家に帰る道々。

わざわざ玄関まで出て来て手を振るりーちゃんが

小学校1年生の頃のわたし自身と重なって、

なんともせつない気持ちになりました。


わたしも小学校は誰一人として知っている子がいない隣町に入学しました。

この時もお引越し関係で、なかなか友達ができなかったのもりーちゃんと一緒。

当時、佐々木先生というピアノの先生が来られるのが、楽しみで楽しみで。


ああ、あの日のわたしは今日のりーちゃん。

そっくりでありました。

そういうことってあるんだな。

いろいろと思い当たるフシがあって、りーちゃんの気持ちがとてもよくわかります。

こうやって歴史は繰り返す。


わたしは親が転勤族だったので、何回もピアノの先生が変わっていて。

佐々木先生の名前を思い出したのも何十年ぶりだろうという感じ。

多分遠からずのうちに、りーちゃんには新しい友達ができて

ピアノの先生が来たよ〜と言われて、え?ピアノの日だった?という日も来るのだと思います。


でもきっと今、とても大事な時間を過ごしている気もしていて。

今を大事にしたいです。

りーちゃんは誰の紹介でもなく、本人がうちに来たいと言って

家の前でおかあさまに声を掛けられたのがきっかけで、年中さんから来ています。

お引越しと聞いた時に、ご近所で新しい先生を探すという選択肢も持っていらしたと思うのですが

ひょんなことから出張レッスンで続けることとなりました。

こういうのもきっと何かのご縁なんだと思います。


今週末は年少さんの妹と共に七五三だそうで。

先生、写真見せるからね〜と張り切ってました。

出会った頃からもう髪の毛が長くて

ずいぶん長く、腰のあたりまで髪の毛を伸ばしていて。

七五三は自分の毛で髪を結うのを楽しみにしていたのだとか。

水ぼうそうが今週じゃなくてよかったです(笑)

写真を見るのが楽しみです。



・みさきちゃんのこと

さきちゃんのレッスンは、水曜日の5時から45分の予定なのですが…

彼女は5年生なので、夏場は日が長いし、一人で家に帰るとして。

この時期、日が短いので仕事終わりのおかあさまが迎えにいらっしゃいます。


ここのところ、なぜか、おかあさまがなかなかいらっしゃらずで。

たまたま次のレッスンは7時から。

すぐには入っていないから、大丈夫と言えば大丈夫なのですが。

なんでなんだろう?お仕事が忙しいのかな?と思いつつ…


本人が「これも見て?」「これも見て?」といつもたくさん楽譜を持ってくるので

ついついいらっしゃるまでね…とかなり延長しつつレッスンをしていたのですが…


先日理由がわかりました。


おかあさまに「先生のレッスンはいつも長引くから、15分遅めに迎えに来て!」

と本人が言っていたことが判明!!

ええーーーっ!?

わたしのせいにしてるの?げらげらげら。

そりゃおかあさま、来ないわ!!(笑)やられたわ(笑)

苦笑したのでありました(笑)


彼女はわりと知能犯(笑)

今までもいろいろと罪のない、おもしろエピソードがあるのです。

とても才能があって、3年生からピアノを始めて

今では中学生も抜かすくらい上手になっていて。

すでにして、学校の伴奏のオーディションでは必ず選ばれるくらいなのに。

練習が大っ嫌い。

それをわたしの目を見て断言してくる超大物で(わたしもきらいだったけど、そこまでは言えなかったです!笑)

その癖に音楽そのもの、レッスンそのものは大好きという・・・


そんな子いたぞ?

これまた、かつてのわたしなのでありました(笑)


自分もそうだったので、何がなんでも練習しなさい!!とは言わないし、言う資格もないですが(笑)


「しないで済まそうと思うなら、わたしにしてないことがバレないくらいにしてきなね。」とか。

「しないで済まそうと思うなら、初見でなんでも弾けるようになりなよ?」と言うと。

ええーーーっ!?ムリと言いながら、結構本気でそうしようと思っている様子(笑)


「みさきちゃんちのピアノの先生、相当変わってるね〜!」

とよく言われると真顔で言うみさきちゃん。


アンタも大概変わってるけどね(笑)と思うわたし。


以前ご自慢のロングヘアを褒めたら、「いつか売ろうと思うの」というので

たいして考えずに「ヘアードネーション?えらいのねぇ〜」と言ったら。

「違う、違う。髪の毛売ったら、DS買えるかなぁ?って。」

「ほら、小学生ができるバイトって限られてるでしょ?」

などと言うようなおもしろ恐ろしい子なのです。げらげら。


そもそもとても要領がいい子なので・・・

おかあさんが迎えに来るまでの時間で、あわよくば教室で譜読みを完了して帰りたいと思っているらしい彼女。


おかあさまが来ないうちに「ちょっとせんせ、新しい曲の左手弾いてみて?」

「ここの和音、めんどくさいから指使い、振っといてもらえないかな?」


まったく調子いいんだから!!

その癖、バッハを弾かせると泣かせにくるし。

おじいちゃんとおじいちゃんの発表会で連弾するという「翼をください」も。

天使のようなピュアな表現をしてきて驚かされます。

憎めないみさきちゃんなのでありました(笑)



・昔の発表会のプログラム

ピアノのレッスンでは、さまざまな教本を使いますが、

あたりまえですが教え方が書いてある教科書はありません。


いろいろな指導のやり方は、大学で習得したことももちろんあるものの。

基本になっているのは、やっぱり自分の経験で。


子どもの頃に習ったことで身についていること。

子どもの頃に先生が言っていたことが

いきなり無意識に口をついて出たりもします。


これがいいことばかりじゃなくて

言われたくなかったことだったりもするから

時々うわぁサイアク!と思う時もあるのだけれど。

たとえばたとえば・・・

「まるでボロ雑巾を煮しめたような、乱暴で汚い音を出すわね!」

これは生徒の音を聴いていて自分が言われたことを思い出したけど

すんでのところで生徒には言わずに止めました。

怖い!怖い!


な〜んでこんなにも言われてイヤだったことなのに、何十年も覚えてるんだろ?

そして「ああ、こういう音のことなんだな!」なんて思うのだ!!

ほんとわたしってば最悪!!(怒)(涙)(笑)


子どもの頃に使った教本でいまだに使っているものもあるし。

時々教本を忘れてきた生徒に、わたしの「300円」とか書いてある教本を貸してあげて。

「うわぁ?時代を感じる!!」なんて言われたり(今、同じ教本はだいたい、1000円前後です、笑)

楽譜の中に、わたしがかつて先生に書かれた注意書きを見つけて、ニヤニヤされたり。


「先生も指使いがめちゃくちゃだったんじゃ〜ん!」

「この字(師匠の字)は相当怒られてるね!」なんて(笑)

殴り書きのでかでか書かれた

「いい加減練習しろ!!!」

を見つけられて赤面したりもするわけですが(笑)


でも、当時と比べると、今はいい教本もどんどん出てきているから。

常にもっといい教材はないかなぁ?とも探したりもしていて。


時々行き詰まると見返すのが、子どもの頃からずっと取ってある発表会のプログラム。


先日来、あんまりうちでは使って来なかった

でも、とても使ってらっしゃる先生が多いバスティンの教本を

ついに本格的に導入しようとしているのですが。


どうもどこをつまんでいいのかよくわからない生徒のことで悩んでいて。


ふと、あれ?このタイトル、どこかで見たような?気のせいかな?と思いつつ

また過去の発表会のプログラム集を取り出して

何度見たかわからないプログラムを隅々まで眺めていたら


やっぱりあったぞ!ありました!

わたしが高校生の頃に、初心者の小学生が弾いていた発表会曲の中に

わたしがまさしく使おうと思っていた教材発見!!


突然なんだかヒントが湧いて、これだーっ!!というものが芋づる式に出てきました。


わたしがこの年になってやっと気がついたことを

30年以上も前の恩師はすでに取り入れていたんだなあという感慨。


当時は多分、国内版の子ども用の楽譜は出てなかったであろうその時に。

すでにこの教材を使っていた先生は先見の明があったのだと思います。


今でこそ、バスティンもギロックもあたりまえにたくさん使われているけれど。

わたしたちが学生の頃はまだまだ使っている人が少なくて。


「あなたたちも今後使う日が来るかもだから、ちょっとやさしいけどやってみない?」

と紹介してくださった先生の意図していたことを今頃になって知る。

最近になってやっと、わかった気がするわたしなのでした。


まだまだ全然先生にはかなわないな。

きっと一生かなわないな。

45歳を前に亡くなられた先生は、一生わたしの先生なんだなぁ。

なんだかとても心強く思いました。



・ことちゃんのこと

ことちゃんは最近木曜日の午後7時前にとても上機嫌にやってきて。

毎週とても楽しくレッスンをして帰ります。

3年生になって、かなりおねえさんになりました。


以前のようにご機嫌斜めになったり、レッスンにならない日がある・・・な〜んてことはなくなって。

わたしもとても楽!!

少しのんびりペースではあるけれど、ソルフェージュは誰にも負けません。

3年生の生徒は今4人いるのですが、全員が「誰かにこれだけは負けない」というものを持っていて。

理想的だなぁと思ってます。

さて。

彼女には、いつもやるいたずらがあって。

それはわたしの持ち物に、見ていないうちに勝手にわたしの名前を書くことで。


消しゴムにでかでか名前が書いてあったり。

いつやったんだか、ごていねいに、教室の全部の鉛筆に、綺麗な字でお名前ペンで名前が書いてあるなんてこともあったり。

「○○田○○子」ひらがな交じりなので・・・

大きい生徒たちがうちの鉛筆を使うたびに「かわいい〜!これやったの誰?」と笑顔になります(笑)


先日、少しレースが入ったグレーのパーカーを着ていたら

ことちゃんも同じようなグレーのレースのパーカーを着て来ていて。

気のせいじゃない!!やっぱり(パーカーが)かぶってる!!

ふたりで顔を見合わせて笑ってしまいました。


3年目にして、ことちゃんとわたしは、いろいろと音楽の趣味が似ていることがわかって。

いろいろと親近感。

実は音感もとてもいいと気がついて。

まあ遠回りしましたが、彼女もとても音楽に向いている子だったのでありました。


すっかりレッスンが楽になったなぁと思うようになってきたら・・・

先週、ものすごくいいタイミングで、男子をふたり預かってもらえませんか?との問い合わせ。


今は月曜から金曜までびっちりレッスンが入っていて。

これ以上増やすと振替の時間が取れず、自分の首を締めそうで…

ちょっと迷っていたのですが、この男子たちは、今誰も来ていない、午後3時台に来れると言います。


5歳と8歳の兄弟だそうですが…気がつけばお試しレッスンを決めていて。

来週やってくることになりました。


ご縁があればまた増える…かも?

来ることが決まったとしても、しばらく大変なんだろうなぁと思ったりもしますが。

回遊魚体質なので、少し余裕が生まれるとまた次の闘いに挑みたくなるのですよね〜


さて。

どういうことになるでしょうか?

怖いけど楽しみです。