怒涛の10月が終わり、あっという間に11月になりました。
「暇」なはずだった10月はどこ行った??(笑)
あれっ!?
折しも感染者が突然劇的に改善し、いつまでこの状況が続くかは誰にもわからないこともあって「今のうちに」と、世の中が急速に動き出しました。
また止まってしまう可能性もあるから、特に学校関連は動きが早くて。
塾に部活に模試に生徒会活動に・・・ととんでもなく忙しくなって、相次いでピアノを卒業することになった中学生の子たちと。
新しく入会した幼児たち、低学年の子どもたちがいっぺんにやってきて、倍の忙しさになりました。
ひとつ前の日記を書いた翌週には、2週連続でアネも一緒に実家へ行きました。
父のガラ携をiPhoneに買い替える作業のお手伝いをし、使い方のレクチャーやらをして。
ついでに両親のごはんを作り置きして、プッチンプリンとクリームチーズで一風変わったケーキを作り(笑)
「アネの誕生日を父母と共に祝おうデー」もやりました。
これ、意外な組み合わせですが、超簡単でおいしかったですよん♪
父母とアネがじっくりとふれあう機会も激減していたので、双方とても喜んでくれて。
父へのスマホレクチャーはほぼアネにお任せだったのですが、二人はとてもよく似ていて。
仕事の話や数学とか雑学トークから人付き合いの話とか、おじいちゃんの会社員時代のエピソードとかを聞いたり、たいそう盛り上がっていたようで。
主にお料理の方を担当していたわたしも、盛り上がっている姿をチラ見しつつ、とてもうれしかったです。
結果的に親孝行にもなったし。
ムスメもおじいちゃんとおばあちゃんに「スゴイね~」とたくさん褒められて、お互いwin×win。みんながHAPPYな一日となりました。
とはいうものの、高齢の両親とスマホに関してはフォローもまだまだ必要で。
マニュアル本を送ったり、できるだけこまめにLINEをしたり、今しばらく気が抜けない感じです(笑)
さらに。
昨年、一昨年から宙ぶらりんになっていたさまざまな約束もいっぺんに動き出しました。
中でも、5月に会社員時代の同期夫妻の夫が急逝したお宅にお線香をあげに行かせていただく約束は、とりわけ気になっていて。
バブル期で、30人同時に入社した超仲良しの同期メンバーの中でもとりわけムードメーカーだった彼が急逝したニュースはあまりにもショックで。
お線香をあげに行かせていただくべく、遺されたやはり同期の妻にもゆっくり話を聞くべく、京都や東京の友人たちとずっと連絡を取り合いつつ、まだ今じゃないね?もうそろそろ行けるかな?とずっと言っていたのが、やっと実現しました。
顔を合わせるなり、時はあっという間に80年代後半に戻り。
お互いのいいところも弱点も知り尽くし、カッコワルイところもたくさん見せ合った面々とはなにを取り繕うこともなく(笑)時を越えてちゃんと芯のところを分かり合えて。
亡くなった彼の思い出話やら、バブリーな同期会三昧だった日々の反芻から。
ありのままの「今」トーク、お互いのお悩みも自分のこととして分けあえて、ホッとしたりほっこりしたり。
さらに。
ずっと連絡を欠かさず「真っ先に逢おうね!」と言い合っていた県内の友人たちと、念願叶って、少数精鋭で安全対策に極限まで配慮しつつ。
一緒に平安神宮ライブの円盤を挟んで魅惑の時を過ごした日もありました。
お仕事関連では、去っていく生徒たちへ、新しく向かい入れる子のご父兄へたくさん手紙を書き。
ちょっと問題があってどうしたものか?でも口を挟まないわけにはいかないかも?と思い悩んでいたお宅へも、一気に問題を片付けるべく長文レターを。
ちょうど新旧メンバー入れ替わり期間だったこともあって、短い期間に両手で足りないくらい、たくさんの長文レターを書きました。
結果的にはさまざまに分かり合えて、がんばってよかったのですが、長い文章を作る力がガタンと落ちているだけでなく、ペンを持って字を書く筋肉の衰えも感じました。
疲れてくると字が乱れるし、漢字は出て来ないし。年だわ~(泣笑)
そもそも字を書いて筋肉痛になるなんて久しぶりで(笑)
ちょうどその頃ブンブブーンで綺麗な字を書く回を見て、ソフト下敷きを買ったりもしました。
(これ、めっちゃいいです!ねっ!光一さん♡)
そういうお手紙類も、パソコンで打ってしまえば楽なのだけど、剛さんに習って(毛筆はさすがにムリだけど、笑)最近は何枚でも、あえて手書きにするようにしています。
先月卒業していった生徒たちの中で、最も印象的だったのが中1のまゆゆちゃん。
うちの教室一、多分今後も彼女以上に練習好きの子は現れないだろうという子で。
最後まで毎日毎週、隙間なくずらっと並んだ「練習しました」のシールは「勲章だね」と話しました。
中3のおねえちゃんと双子の姉、3姉妹がすべて吹奏楽部に入ったので、別の場所で音楽はできるし、吹奏楽部はお金がかかるし…ということで、お姉ちゃんたちと一緒にピアノ教室の卒業が決まりました。
この姉妹はみんなほがらかで打てば響く感じに賢くて。
話していて楽しかったし、ご両親もとても常識的で協力的だったし。
数年間のお付き合いでしたが、お互いにとても有意義な時間となった気がします。
最後、お母さまからも「先生のおかげでまったく音楽に興味がない夫婦の3人の子が、全員吹奏楽部に入って音楽を生きる糧とできるようになりました。」と言っていただき、わたしもとてもうれしかったですが…
まゆゆちゃんは3人姉妹の中でもとりわけおとなしい子で。
本人的にピアノをやめることを心底納得しているのかどうか、ついぞわからず。
でもやめると親御さんから連絡をもらった後も、まったく練習ペースが変わることなく、しっかりと宿題の曲たちをほぼ一回ごとに着々と仕上げて来ていたので、多分心の中では納得してはいないのだろうなあとは思ってました。
そんな姉妹のレッスンは、残すところ1回となってから、なぜか急に連絡も途絶え。
月謝袋も渡したまま、2か月も音沙汰なし。宙ぶらりんになっていたので。
もうこのまんま来ないかもなぁ…ラストのお月謝も忘れられたかもなぁ…残念だけど仕方ない・・・と思っていたら・・・
急に「10月ラスト、最後のレッスンに行きたい」と連絡が来て。
レッスン当日、まゆゆちゃんのレッスンが始まって数分で思い出したのです。
「レッスンは残りあと1回だけだから、大切に使ってね!
来週の今日じゃなくてもいいから、納得できるまで練習してからおいでね。」
とわたし自身が何気なく言ったのでした。
自分としてはそこまで重みがある言葉のつもりもなかったのですが…
彼女まゆゆちゃんは、わたしが言ったことをしっかりと受け止め忠実に守って、たくさんたくさん練習して。
納得がいく状況までもっていったうえで、ラストレッスンに来てくれたのだということがわかり、なんだかぎゅーっと心を掴まれてしまいました(涙)
お姉ちゃんたちに遅れること2年。
5年生からピアノをスタートして3年目。
口数は少ないけれどほんとうに勤勉で、新しい曲に出会うたびうれしそうで。
わたしが言うことをいつも全身を耳にして、よ~く聞いておりました。
趣味で習いに来ていた子としては「ソナチネ1の14番」や平吉さんの「秋の光に落ち葉が舞って」。
そして「バッハのインベンション」の「2番」を1回でここまで仕上げられたのはとんでもなく凄いこと。
最後まで口数は少なかったですが、おとなしい彼女は言葉ではなくて、音楽でさまざまな想いをちゃんとわたしへと返してくれました。
やめることを納得したのかどうかは結局わからないままでしたが、いつも卒業する生徒に対して恒例となっている、分厚いお手紙を渡したらとても喜んでくれて。
「またいつか自分の意思でおいでね!」と手を出したら、ぎゅっと強く握り返してくれました。
そもそもわたしは、入会の時よりも教室を去る時の方が大事だと思っていて。
最後に「弾ける喜び」を胸に、いいイメージを持って卒業できれば、一旦離れてもまたいつか「ピアノを弾いてみようかな?」「もう一度習おうかな?」という気持ちになるだろうと思っていて。
ラストに選ぶ曲は、むずかしすぎてもダメ。簡単すぎてもダメで。
ものすご~く神経を使うのが常なのですが。
まゆゆちゃんに関しては、彼女ができる子だけに少し背伸びさせ過ぎたかなと思って心配になっていたところでした。
結果的に言えば、彼女とのレッスンも他の子たちと同じように、とてもいい感じにソフトランディングできてよかったです。
まだソナチネに入って数曲だったことを考えたら、14番があんなによどみなく弾けたのはすごい快挙だし、今後も胸を張って「ピアノが特技です。」と言ってね!と送り出しました。
かと思えば、よその教室でうまくいかなくて「ここでダメならピアノはもうあきらめさせよう。」と思っている親御さんの子どもたちを、あちこちから4人預かることになり。
お家以外でまったく誰ともお喋りができないという小学6年生の女の子や、あまりにもレベルややる気が違い過ぎて、どちらもやる気を失くしてしまい、グループを解体して新しい教室を探していた園児の片割れを預かったら、結局もう一人も預かることになったという話やら・・・
まあ新しい子たちともしばらくは気の抜けない状況で。
子どもたちの悩みも深いけれど、親の悩みはさらに深く・・・
何度もデリケートな問題についてメールや電話でやり取りをして。
場合によっては家に来ていただいたりもして。
わたしはピアノの先生なんだか町のおせっかいおばちゃんなんだかわからない事態に追い込まれ(笑)
毎日平均台の上を目隠しでケンケンで渡るような日々を過ごしていたら、ぐったりしてしまいました。
相変わらず胃が痛くてあまり食べられないし、とんでもなく痰が絡むし、悩みが深くなると息が苦しくなるし、夜中に目が覚めるし…
そんな時に先月週1でお世話になっていた鍼の先生が一言。
「無意識のうちに神経を使い過ぎてるね~身体が悲鳴をあげてるよ。
そういう時は時は山へ行くといいんだけどね。」
そんな風におっしゃったのです。
山?
山!
山!!
山!!!
「山」と聞いて真っ先に思い出す場所があるではありませんか!!!
そこはオットとわたしにとって心のふるさとで。
たまたま感染者が激減している今日この頃。
ずっとそのままとも限らないし。
我が家はわりとナーバスで、とりわけオットは超ナーバスなタイプなので。
「GO TO」関連は「FUNK」だけ(笑)
昨年一時的に感染者が減った時も「EAT」も「TRIP」もあり得ない!問題外!とぴしゃりと言っていたオットも、この感染現象の中で「山」と聞いて、やっとその気になって、今ならいいだろう!むしろ今しかないかもしれない!と言い出して(笑)
オット:「なんとか休み取れないの?」
わたし:「ムリ!そんな時間が今、あるわけない」
オット:「今がチャンスだよ?もう一回探してみて、どこかないの?」
という会話が数回。
何度目かに11月のカレンダーをしげしげと眺めたら・・・
唯一ありました!!
11月、一番最初の月曜日から木曜日。
(前々日がまゆゆちゃんたちとのラストレッスンで、前日が同期に伺った日というほんとにぎりぎりなスケジュール、笑)
今月は月曜日と火曜日は5回あるし、水曜日は祝日だし。
木曜日だけなんとか折り合いがつけば、出かけられるかも?
オットもそこなら休みが取れるといい・・・
いつものお宿に電話したら、まだ空いてるよ?とおっしゃるし。
平日の往復なら新幹線も取れるし、ネットで予約、パスモでそのまま入れるし…
ということで、決めてからはマッハですべてがスルスルっとありえないスピードで決まってゆくという。
不思議~♪
というわけで、次からしばらくは旅日記です。
旅から帰ってきた直後の土曜日は、うちの教室の名物生徒、ことちゃんがやってきました。
小学一年生でうちに来てから7年目。
まあいろいろあって、彼女のことで頭を悩まされたことが何度あったことか?という感じですが(笑)
そんな彼女、中学生への滑り出しがとてもうまく行ったのがきっかけに、劇的に変わりました。
今は何事もとても楽しそうです。
毎週土曜日の午前中に、おっとりのんびりとやってきて、ピアノもとても楽しみつつ、わたしとのおしゃべりもとても楽しみにしてくれていて。
昨年の今頃は「まさか緘黙症ふたたび?」という状況で。
夢遊病のようにやってきて、一言もしゃべらず淡々とレッスンをして帰っていたのがウソのよう。
弾きたい曲も次々と出て来たし。
先生も一緒にやろうよ!とリズムゲームを教えてくれたり。
最近鑑真に興味を持っていて、わたしが奈良へ行くと言ったら「いつか先生と一緒に奈良旅行に行きたいな!自転車で唐招提寺に連れてって」なんて、にこにこと話してくれました。
今かろうじて首を縦や横に振ることと、レッスンで弾いている曲だけでコミュニケーションをとっている子も。
相変わらずジェットコースターのようなご機嫌で、親御さん共々四苦八苦させられているめえちゃんも(笑)
まだ自分を出すことさえできない緊張しきりの新しい小さな生徒たちも・・・
いつかはことちゃんとのように、うんと仲良くなれる日が来るかしら?
「育てた生徒に励まされ~♪」(「助けた亀に連れられて~♪」風味)
いつかみんなで竜宮城ならぬ、桃源郷を見たいものなのだ!!
と、思ってます(笑)