ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

Happy Birthday!!

ちょっと過ぎちゃったのですが・・・
7月22日はオトートの誕生日でした。
彼もあっと言う間に大学4年生、22歳になりました。
もう二十を越しているし、親と一緒に誕生日でもないだろう?という感じもするのですが、わが家では子どもたちの誕生日はそれぞれのリクエストにこたえて、誕生日の子の好みのケーキを手作りして揃って食べる・・・というのが恒例になっていて、今年オトートに聞いたら缶詰でもいいから「桃」がいいとのリクエスト。
最近は便利になってクックパッドに「桃」「桃缶」と入れればたちまち出てきます。
さらに仲良しのあきこちゃんに勧めてもらって、ちょっと前から有料版を入れたので、「つくれぼ」の多い、人気順というものが見れるのですよね〜
たくさんの人が作ってみたらおいしいと言っているというのは思いのほか心強いことで、月々300円弱ですが、これを入れて飛躍的に初めてのお料理を作る作業が簡単で楽しくなりました。
というわけで、桃缶のケーキを作りましたよ。
材料は黄桃白桃それぞれひと缶ずつ、生クリーム1パック。下に敷くビスケット。無塩バター。砂糖大さじ1。そしてゼラチン。これだけです。
びっくりでしょ!!
実は週末の遊びすぎがたたったのか、喉の風邪をひいちゃって「ごっくん」すると「ひゃ〜っ」っとなる、起き抜けは声が出ず、身体がダルダルという事態に陥っているのですが、このレシピだとそんなにたいした手間じゃないし、だらだら断続的な作業をすれば勝手に出来上がるのでとても楽でした。
なぜか時間をかけて料理するときはきまってライブDVDが見たくなるのですが、今回もまた恒例ということで、先週パセラでちょうと半端に見たKコンのブルーレイの続きを見ながら淡々と作りました。
ここのところMC明けの後半、特にダンスナンバーあたりから見ることが多かったのですが、昨日はあえて前半を。
Familyとか・・・あらためて名曲だなぁと思いました。今こそ必要な歌だなぁと。
そしてKinKiさんのバランスのいいことと言ったら。
ふたり揃った時の豪華感ったら・・・あらためて実感しました。
ふたりだきりからこそ、スケジュール調整も、ソロ仕事とのバランスも、むずかしい面は多分にあると思うけど、この極端と極端などちらも一歩も引かない無二の個性のぶつかり合いが生む第三の個性をもっともっと見たいです。
さて。
そうこうしているうちに・・・

出来上がったのがこれ。
結構ケーキっぽく見えるでしょ!?(笑)

お得意の!?カルディーさんでロウソクを買ってきました。ちょっと地味目ですがなかなかにお洒落〜♪

そして火をつけて・・・毎年元旦に聞いている美声の誰かさんとはほど遠いですが・・・「ハッピバースデートゥーユー♪」と歌いだしてみたものの・・・ああ、雪だるまが熱い!溶けちゃう!ヤバイ!ヘンタイ(え!?、笑)かわいそう!(笑)
ということで、「早く!早く!吹き消して!」と大騒ぎしつつあっと言う間に儀式終了(笑)

切り口は「こんな」です。
一層目はビスケットを砕いて溶かしバターを混ぜて固めてあります。この土台には市販の「チョイス」を使うとおいしいと書いてあったので、わざわざ買ってきたのですが、なるほど確かに美味しかったです。
オットが言いましたから・・・『ケーキよりむしろビスケットの土台がウマイ!!』
わはは。それってどうなの?そこはわたしが作ったんじゃないから〜という感じですけれども気にしない(笑)
2層目は生クリームと白桃ピューレのババロア風生地です。
ちょっと前に買った鍋にスティックがまんま入れられるブラウンのブレンダーが大活躍。先っぽをチェンジして生クリームの泡立てもこれでやってみましたが、こちらもまずまず。道具が少なく済んで楽でした。
3層目は黄桃をスライスして、アネにセンス良く並べてもらって、その上から缶のシロップとゼラチンを混ぜたものをそーーっと流し込みます。
そしてあとはひたすら冷蔵庫任せ。
その間に誕生日ディナー?の大根おろしの和風ハンバーグとさといもとブロッコリーで付け合せ2品を作り・・・
食事のあと、ケーキを出してきて食べてみたら、甘さ控えめで(イマイチ風邪をひいちゃったわたしには味がよくわからなかったのですが、家族によれば涼しげでさっぱりしてて大ヒットだったらしいです、笑)わりと好評でした。
だんだん年と共に生クリームべったりが辛くなってきた今日この頃ですが(笑)このくらいのさっぱり感なら全然食べられます。
アネもしばらく前からシフォンケーキ系をご所望ですが、オトートもちょっと舌がオトナになったかも?(笑)
というわけで、滞りなく誕生日の儀式が終了しました。
オトートは今住んでいるこの家で生まれた子なのですが、生まれた日のことは強烈に覚えていて、最近辻ちゃん杉浦太陽くん夫妻のブログが大好きでよ〜く読んでいることもあって(彼らは今3人の子の子育ての真っ盛りで、とっても楽しそうなの。)その頃のことを折に触れて思い出します。
このご夫妻は芸能人だし、想像ではかなり派手な世界に生きてそうで、まったく世界が違うのかと思いきや・・・意外とそうでもなくて、家族として大切にしているところもすごく近いものがあるし、小さな日常のエピソード、感じたことの数々には共感することがいっぱい。
こうやって世代を超えて、有名無名問わず、どこかの家族をそっと応援できたり、書き手の思いに寄り添ったり、パワーをもらえたり。そういう醍醐味があるから、ブログというものを見たり書いたりするのをやめられないのだと思います。
おっと話が逸れちゃった。
先日オトナの遠足の折に、ひょんなことから二十のお子さんを亡くされた方のお話を聞く機会がありました。
不慮の事故というか、起こってはならない理不尽なことが起きて亡くなってしまった若い命のお話です。
なんとも不運だし、なんとも辛いし、もって行き場のない怒りの感情と一生付き合っていかなくてはならないご両親やご兄弟、まわりの方々の気持ちがわかりすぎるほどにわかって胸がぎゅーーーっと締め付けられました。
今、我が子が、我が子たちが日々を生きているということは、それだけで尊く、ありがたいことなんだということをつくづく実感したし、彼らをとりまくすべての人に感謝したい気持ちになりました。
オトートは22歳、大学4年生の夏。就活の真っ最中です。
就職はいまだ決まらず。
スーツはだいぶ板についてきましたが、もう何十社訪問し、いくつの試験を受けたことでしょう。
最終面接まで行った会社もありますが、箸にも棒にも引っかからなかった会社も多数。
このご時勢で仕事を見つけるのは本当に大変なんだなあと実感しています。
そんな時、数日前、ほぼ日の今日のダーリンのコーナーでこんな言葉を見つけました。

ひとりじゃなにもできない。でも、ひとりがいなきゃ、なにもできない。

すごく心に響くいい言葉でした。
ここ最近の日本はどうも強い者、頭の回転が速い者本位にできていて、それが正解とは決して思っていないにせよ、今の場所に必死にしがみついていないと、どんどん振り落とされていくような恐怖感を感じることがしばしばあります。
正解はひとつであるはずがないのに、これこそがベストだ!ということになると誰もがその方向に向かって走り出したり、違う価値観の人を認めようとせず、そればかりか攻撃したりもします。
そして結局は自分自身がその幻の価値観に囚われ、自ら自分を追い込んで心を病んでしまったり・・・
どうしてこんな世の中になってしまったのだろうと思ったりします。
小さい頃に読んだ本に「鐘叩き」という登場人物がいました。
彼に名前があったのかどうかも覚えていませんが、「鐘叩き」は毎日2回、鐘を叩くことがお仕事で、雨の日も風の強い日も、どんなに暑い日も凍えるような寒い日も、決して休まず鐘を叩きに行きます。
それは決してむずかしい仕事ではないけれど、彼はその仕事にとても誇りを持って取り組んでいて、毎日慎重に定刻通りきちんと時を刻み、人々に厚い信頼を得ていました。
鐘を叩く仕事はまさしく彼の天職で、それは彼本人も村の人々も、誰もがそう思っていることでした。
わたしはこの「鐘叩き」という人が大好きで、お話の他のストーリーはとっくに忘れてしまったけれど、時々折に触れて彼のことを思い出します。
また、こんな人が出てくるお話もあったなぁ。
主人公の女の子、確かケティーという子だったと思うのですが、彼女はある日、大人の言うことを聞かずに木から落ちたことがきっかけで寝たきりになってしまいます。
最初はその運命を嘆き悲しむのですが、ある日、いつまでもそれじゃいけないと思った彼女はベットの中でいつも笑っていようと思うようになります。
そうこうするうちに、いつの間にか彼女のベットの周りには常に人が集まるようになり、彼女は集まってくる人の話を聞いてあげて、聞いてあげた人が笑顔で帰って行くのを見ることが生きがいになります。
彼女の周りに集まってくる人たちは、彼女の身の回りのお世話をしたりして、彼女の役に立ち感謝されることの喜びを知り、また話を聞いてもらうことでとてもすっきりとした気持ちで明日に立ち向かう糧をもらいます。
世の中にはいろいろな種類の人がいて、誰にでもその人にしかできないことがきっとあるのだろうし、誰もが持つ「でこぼこ」は、他の人の「でこぼこ」と合わさって補強され、さらに社会の大きな力となってゆく・・・
そんな世の中であれば、誰もが心を病んだりせずに、老いることを怖がることなく、安心して暮らしていけるんだろうになぁなんて、そんなことをふと思ったりします。
そんな気持ちでいると「ひとりじゃなにもできない。でも、ひとりがいなきゃ、なにもできない。」はとてもポジティブな気持ちになれる魔法のような一言に思えました。
誰もが大切なひとり。オトートも然り、彼の友人たちも然り。アネもオットもわたしも・・・みんなが大切なひとりです。
オトートにも彼が必要とされる職が必ずあるものと信じつつ、この就職難のこの時期に仕事を見つけなくてはならない状況に追い込まれた世代は本当に気の毒ですが、彼らの行く末を焦らずじっくり見守っていけたらと思います。
どうぞこれからの彼にいい出会いがありますように。そして、今年一年も健康でしあわせな、充実した年となりますように。