ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 奈良旅 その5 (6月10日) 吉野水分神社

また車に乗り、くねくねと細い道を通ってだんだんに山を降りていくと、急に集落が現れます。
まだまだこのあたりはかなり山深いし、集落の方々はお買い物なんかも大変だろうなぁなんて思っていたら、古い鳥居が見えてきます。
吉野水分神社です。
水分神社」は「みくまりじんじゃ」と読みます。


もともとは水の神様で、創建は定かではありませんが、最も古い記述は698年に祈雨をしたと書かれているのだそうです。
最初はもっと吉野山の最奥部、青根ヶ峰のあたりにあって、川が分岐するところにあったため、水源の水をさまざまな支流に分けるという意味で「水分神社」と呼ばれたのだそうです。
鳥居も門もものすごく歴史を感じる年季の入ったものでしたが、そりゃそうでしょう、現存の社殿は1605年、豊臣秀頼の創建と書いてあります。
その歴史の古さにもびっくりですが、その頃の建物が普通にここにあることにびっくり。
この山深さが戦災にも合うことなく、幸いしているのかも。
Wikipediaによると、「みくまり」が「みこもり」ともじられてやがて子守明神と呼ばれ子授けの神さまとして信仰を集めるようになったそうですが、読んでいると本居宣長がここで授かったとか、秀吉もここに詣で、秀頼を授かったとか、すごい話がいっぱい書いてあります。


この神社はたくさんの緑に囲まれていて、居心地のいいところでした。

また車に乗って、中千本の泊まった旅館の前を通り過ぎてお店がいっぱいあるところまで降りてきました。
この日の昼食はお待ちかねお豆腐三昧です。