ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 2013 6月 奈良旅 その3(6月10日) 金峯神社と義経の隠れ塔 

前回吉野に来た時は、ロープウェイで吉野山口まで行って徒歩で回れるところを日帰りで回ったのですが、今回はせっかくレンタカーがあるので、二日目は思い切って奥千本まで行ってみることにしました。
山道はものすごく道が狭いのに一方通行ではないので、ずっと対向車を気にしながらゆっくりと走っていくことになります。バスの停留場があって、ここがバス道だということにびっくり。
運転しているのはオットですが、一緒になって肩に力が入りました(笑)
上から行こうということで、まずは西行庵を指して出発したのですが、途中でカーナビが混乱し始めてiPhoneのグーグルナビとダブルで駆使してやっと奥千本口まで到着しました。
ここからは車を置いて歩きです。
車を停めてドアを開ける前から、車の周辺に蜂だかアブだかがぶんぶんワンワンしていて、わたしは元々が山口県の郡部育ちなので全然平気なのですが、アネがいたらここは絶対に車を降りないところだね〜とゲラゲラ(笑)
いざ歩き出してみると、ものすごい坂。そりゃそうです。山なんだから。

この坂道の上にまずは金峯神社があるはず。

ここです。
静寂を破るようにうぐいすの声がする中、まずはお参り。
あとで調べたところによれば、ここにはかの藤原道長も参拝したとされるのだとか。この方が966年の生まれとされることを考えると、どれだけ長い歴史があるのかと驚かされます。
ご朱印をお願いしたら、先に義経の隠れ塔を見てらっしゃい・・・と言われたので、また山道を少し歩きます。
ありました。山の中にぽつんと隠れ塔。
まずは表側から。

そしてこちらが裏側。

ここに義経と弁慶が逃げてきたのは、1185年と言われているそうです。藤原道長が参拝したと思われる時代からさらに100年後くらい?
吉野と言うところは、さまざまな時代の歴史に登場しますが、こんなに山深いところに、そんな昔からたくさんの人が訪れたであろうことが信じられません。
徒歩という手段しかなかった時代に、スゴイことだなあと思います。

それにしてもわたしは樹木が好きです。ここ数年定期的に奈良を訪れるようになって、さらにそれが強く感じられるようになりました。
ご朱印をいただきながら、西行庵や苔清水の地図を書いていただきました。
金峯神社から出発して、歩きで約1時間、ぐるっと回って戻って来れるそうです。
確か降水確率は40%くらいだったと思うのですが、意外とお天気はもってくれていて、時々雲間からおひさまが現れたり、歩きやすいいい感じの曇り空だったり。山道は気持ちよく空気がひんやりしていて、絶好のお散歩日和でした。