ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 レッスン室近況。

昨夜の日記にちょっとだけ手を入れました。
いつも何を書いても反応してくださるみなさまに心よりの感謝を!いつもありがとうございます。
今朝ぼーっと5時に起きてテレビをつけてほどなく、コウイチさんがジャンジャン踊っている映像が流れて「あぁ、ワイドショー!!」と気がつきました。
あきこちゃ〜ん、映ってた衣装はわたし的には全然大丈夫だったわよん(笑)もちろん全部が映ったわけではないけれども。
めざましテレビだけはなんとか録画できたけど、どうやら入っている模様・・・かしら?
というわけで、今朝の日記の本題へ。
書いてるうちに長くなっちゃったので、お暇な方は続きを読むからどうぞ。
一番新しい生徒のモカちゃんは、かなりレッスン室に馴染んできました。
相変わらずものすご〜くかわいい格好でひらひら〜っとやってくるので、ついつい「わぁかわいい!!」と言ってしまうのですが、言った後に口をふさぐ・・・でももう遅い(笑)
お母さんから言われているのです。
「先生がかわいいって言ってくれるからって、家を出る前に30分も服を選んでるんで、遅刻しそうになって大変なんです。」って(笑)
おそるべし5歳児。あの年にしてオンナだなぁ。
おかあさまに迷惑を掛けてはいけないので、今日はかわいいと言わずに黙ってようと思うのですが、言わずにはいられない・・・だってほんとにかわいいんですもん。
その心根(こころね)含め、しゃべりたいことがいっぱいあって興奮するとふわんとピンクに染まるほっぺ含め、バキューンと毎回撃たれてます(笑)
そのモカちゃんはただ今音階に夢中。ドレミファソラシドが階段になってて、上がったり下がったり、途中から行き来したり。「ソ」から上りを言ってみるよ〜♪「ミ」から下がってみるよ〜♪「シ」のあとは終わっちゃわないでまた「ド」なんだね。どこで終わるんだろう。
教えてあげること、何もかもに目をみはって食いついて大喜びしてくれるので、ものすご〜く楽なレッスンです。
「ミレド」は「だいすきなパン」のなかにもあるけど、ひっくり返すとチューリップ(ドレミ)にもあるんだよ。
あっ!トンプソンにもあった!!・・・たったドレミだけでそれだけ喜んでもらえるなら本望です。
ただ今のところ、左手のラシドから右手のドレミファソまでがレパートリーですが、これだけの音域でこれだけ楽しめる子は始めてかも。
まだ就学前なので、ドレミファソが鏡文字になったり、とっさにふぁの平仮名が思い出せなかったりもするのですが、今年一年はあんまりスピードにこだわらず、とことん音に興味を持たせてあげたいと思ってます。
もちろん長くやっていくうちに山あり谷ありなっちゃうのは、経験上よ〜くわかっているのですが、今は今をふたりで思いっきり楽しんでおこうと思います。それがいつかのスランプの時の彼女を支えてくれるといいな。
ちょっと前にふと、彼女がパパの話をまったくしないことに気がつきました。「パパとドライブ」という曲があって、なにげなく「パパとドライブ行くの好き?」と聞いたら、「モカはね、じいじとママとばあばと行くの」と答えました。
他の時に兄弟はいるの?ってこれもなにげなく聞いたら「遠くにいるよ。時々会うの」って。最初、まだ5歳だし、いとこか誰かのことを勘違いしているのかな?と思っていたのですが、どうやら何度か会話の端から感じた限りでは、ちょっと事情がありそうな気配です。
だからどうということはもちろんありませんが、このご家族のチームワークが本当に抜群で、ママが夜勤でいないときはばあばが送り迎えしてくれたり、ドライブや旅行ではじいじが活躍したり。
そして、超大型犬の愛犬はほとんど兄弟。生まれた時にすでにいたので、あっちは多分彼女のことを妹だと思っていることでしょう(笑)
大好きだけど時々怒るママと、やさしいばあば。そして、友達みたいに時々イジワルされて泣いたり(笑)かと思うと一緒にいたずらして、ばあばに叱られたりするじいじ。
みんながモカちゃんを温かく見守っているのが感じられて、思わず拳を固めて、がんばれ!がんばれ!と心の中で応援してしまいます。
なんでも話してくれるモカちゃんとのレッスンをしながら、そのチームからそう遠からずの場所にわたしもいられるといいなあなんて思っています。
こういう時代だから、街の大人がみんなちょっとずつ関わって、みんなで街の子たちを育てるような、そんなあり方があってもいいのでは?と常々思っていて・・・
わたしの生徒たちは、みんないい子ばっかりで、わりとなんだって話してくれるから・・・わたしもいつもにぎやかに、楽しく暮らせているのだけれど、この子たちがいつかどこかで、たったひとりで追い込まれることがないように、いつかのピンチに気がつける、異変を感じ助けてあげられる大人の一人になれたらいいなぁ。
中1のうぜーよ姫も、中3のFちゃんも、相変わらずたった3分くらいの道のりを、必ず送って行くというのが彼女たち保育園時代からの習慣です。
雨の日も晴れの日も、星が輝く夜もおぼろ月夜の日も、週に1度必ず並んで歩くその道は、わたしの宝物です。
何を話すでもなく歩くこともあるし、どっちかが歌いだして、一緒に思わず鼻歌を歌いながら帰ることもある。
最近はAKBで誰が好き?とか嵐の誰が好きなんて話題で盛り上がったり、好きなメンバーが変わった友達とぎくしゃくしてるんだけど、どうしたらいいか・・・なんてかわいい悩みを聞いたりもしました。
黙っててもしゃべりまくってても全然居心地が悪くない、ある意味なんでもあり、楽ちんな生徒の帰り道。
話が終わらなくて、とうとうおかあさまが出てこられたこともあったっけ(笑)
この間、チラシを見たという方から電話がかかってきて、おためしレッスンの約束をして、かなりやる気満々で切られた方から5分後に再度連絡があり、結局あちらから断られてしまいました。
かなりご年配の方らしく、「今度おためしレッスンに行く!」と報告したら、ご主人に強く反対されたのだそうです。
「ピアノなんて誰に習っても一緒なんだから、もっと近くの先生にしなさい」と言われたとのこと。
誰に習っても一緒・・・まあそうなんだけど、なんだけど(笑)
ふくらみかけた希望が瞬時に消えてちょっと凹んだ出来事だったのですが、そのあとに来た2年生のAちゃんとのレッスンをしたら、まあいっかと思えてきました(笑)
彼女とはまだ2年の付き合いです。十分仲良しにはなれたけど、どうかするとピアノそっちのけで語り出して、止まらなくなる彼女です。
途中までしゃべってばかりで、どんなにピアノに目を向けようとしてもまたしゃべり出す。
どうなることかと思っていて、ある曲で一度つまずいたけど、ピアノそのものを嫌いになられても困るから、このあたりで○にしとくか!?なんて「じゃ、これで上がりにしようか。」と言ったら急に真顔になって「なんで?そんなのイヤだ!」と急に真顔で言い出しました。
そして探るような目でわたしを見て黙っています。
「全然いいと思ってないくせに」と目が言ってる!!(笑)
「もう一回弾く?」と聞いたら、黙って頷いて、そこからスイッチが入ってなんとそのあと10回も弾きました。
よほど悔しかったらしいです(笑)子どもに嘘はつけないなぁ。
この子はとってもむずかしい子で、人の小さな気持ちに敏感すぎるところがあるし、自分の気持ちも上手にコントロールできず、時に四苦八苦。もがいているのが伺えます。
子役も真っ青なものすごいかわいい顔をして、3人兄弟の三番目で、両親からも兄弟からもものすごくかわいがられて育っているのに、いつも自分と闘っているようなところがあります。
でも、こういう子こそ、絶対にうまくなる!!この敏感な感性が音楽に向い始めた時、きっとこの子はものすごくいいピアノを弾くに違いない!!
経験上そのことはよ〜く知っているので、すっごく楽しみになってきました。
相変わらず大学生のNちゃんは毎回泣きながら弾いてるし(笑)音大生のYちゃんは詰めが甘くてすっごくいいものを持っているのに雑!!(笑)
うちの教室は今はちょっと人数が減ってちょっとあせり気味なのですが、どの生徒さんとも何年も付き合うことになることを考えると、やっぱり相性とか出会いは大事だなぁなんて思い始めたこの頃です。
今はあせらず、ひとりひとりとの時間を大切にレッスンしていく我慢の時かも。
その前に自分ももっとちゃんと弾かなくては。ああ、ここのところさぼっていた自分のレッスンにも、そろそろ行かなくては。
そうこうしているうちに、どこかでいい出会いが待っていますように。