ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 乳がん検診のこと。

2月に行った健康診断で、乳がん検診でまた引っ掛かって病院に行ってきました。
引っ掛かったのは2度目です。
「石灰化」があるので精密検査を受けてくださいということだったのですが、前回もまったく同じ方側、同じ理由で引っ掛っての再検査です。
前回マンモグラフィーで引っ掛かって、再検査の時にエコーで検査してシロという判断を得たので、今回は自主的に健康診断の時からマンモグラフィーとエコーを一緒に申し込んでおきました。
結果はマンモでは石灰化が発見されましたが、触診とエコーでは異常なし。
精検の予約の時に
「まだ前回撮って2カ月なんですけど、また超音波の検査をするのでしょうか?」
と聞いたら
「再検査は多分必要ないと思うのよ。やったばっかりだし。先生のお話だけ聞きにいらっしゃい」
と言われていたので、前回の時ほど心配はしていなかったのですが、やっぱりことがことだけにドキドキ。
結果、診察室に入るなり
「結論から言うと、これは乳がんではありません。乳がんではない理由をご説明いたしましょう。」
と一番最初にお医者さまが言ってくださったので、ムダな緊張をせずに済みました。
5年前に引っ掛かった時とまったく同じ位置で同じ石灰化の集まり。
これが万が一病変だとすると、5年間全く変わりがないはずがない。
でもこの石灰化は5年間変わってないでしょう?ここを見て…
とマンモの画像を見比べながら説明してくださいます。
40代くらいになるとあまり乳腺は密集しておらず、向こう側がある程度透けて写るので、何か腫瘍的なものの芽があれば見落とさずわかるはず。
エコーでも触診でも異常がないということはシロということです。
多分乳腺症の跡でしょうから、心配はいらないし、問題はありません。
それはそれは丁寧に説明してくださいました。
再検査しないなら、わざわざ大きな病院へ行かなくてもいいのでは?なんて思っていたことを反省しました。
話を聞かせていただいてよかったです。
ちなみに5年前のデータはちゃんと残っているはずなのだから、検診の結果がどうか読む時点で検診医が突き合わせをすべきで、それを怠っていたのはこちらのミスです。
この石灰化が写っても、次回からムダに再検査に呼ばれることがないように、よく言っておきますからね。健康診断ではこれからもエコーとマンモを一緒に申し込んでくださいね。
とお医者さん。
お人柄がわかるほがらかな口調で、本当にていねいに時間をかけてじっくりと説明してくださって、ありがたいことだと思いました。
昨今では「何事も強い口調で言った方が勝ち」みたいなイヤなムードがありますが、こんな風にやわらかな調子で理路整然とお話をしてくださるとこちらもとても素直に聞くことができます。
自然と感謝の気持ちも沸いてきます。
一方的に高圧的に何か言われれば、誰だって不愉快な気持ちになるし、こちらからの返答もついついギスギスしてしまいます。
そこで話術や力を持って相手をねじ伏せても、きっとあとでほころびが出てくる気がします。
会話はキャッチボールだし、ギスギスとした会話の中ではお互いが感情的になりがちで、双方が満足する名案が浮かぶとも思えません。
たとえば政治のこと、たとえば教育のこと、たとえば身近なわが子との会話。
「なんだかなぁ」なことが多い昨今ですが、昨日お会いした外科の先生になんだか重要なヒントをいただいた気がしました。
検診の話に戻ると…
そうは言ってもずっとドキドキしていたのですが、なんでもなくてほんとによかったです。