ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「縁を結いて」 その1

縁を結いて(特典イベント応募ID 封入なし)

縁を結いて(特典イベント応募ID 封入なし)

今回のCD「縁を結いて」の通常盤に入っている3曲はどれもとても好きです。
久しぶりにずっとそばに置いて、折に触れて聴いていたい一枚に出会いました。
知らない人に「最近お気に入りのCDってありますか?」と聞かれたら、堂々とオススメしたいです。
音大の時の友達にも、吹奏楽や合唱をやっていた仲間にも聞かせてみたいなぁと思う曲たちです。
ジャンルにこだわらず「いいものはいい」という自由な発想で音楽を聴く人ならば、好みの問題はあるにせよ、かなり伝わりそうな気がします。
多分わたしが彼のことを知らなかったとしても、一度表題曲をどこかで耳にしたらきっと引っ掛かって買っていたような気がします。
そしてこの人がどんな人で今までどんなクリエーションをしてきた人なのか、きっとあちこち検索したり音源を探して、どの道、現在や過去の彼の作品を聴き始めることになったことと思います。
たまたま(笑)今までの歌は全部知っているし、今までの彼のその時々の気持ちの変化やこの曲を創るに至った過程も見てきているから…
そういう手間が省けてよかったです(笑)
今世の中にある歌はとても多様化していて、みんなで一緒にワイワイ歌ってこそ楽しい歌、カラオケで挑戦してみたい歌、鼻歌でついつい口ずさんでしまう歌、素材を加工してあえて機械っぽく作った歌、DVDを見ながらパフォーマンス込みで楽しみたい歌、あえて素人っぽさを売りにした曲…
いろいろありますが、このCDの中に入っている曲たちは、自分で歌ってみたいとか一緒に歌いたいとは思いません。
「この人が歌ってこその1曲」という歌手とその歌声ありきの楽曲、「この人が歌わなきゃ意味がない」という曲に久しぶりに会えた気がしています。
だからと言って「どれが正解」とか「どれは音楽じゃない」とか言うつもりもないし、多分好みの問題が多分にあることと思いますが、わたしはこういうのが好きなんだなぁということを再確認した『縁を結いて』でした。
CDの音源もすごくいいしテレビの露出もどれもとっても満足しましたが、できることならやっぱり彼の歌は生で聴かないと…早く生歌が聴きたいと切望しています。
ちょっと前に宇多田ヒカルさんが活動を休止する前の特番を見た時に、彼女が自分のことを「ひとりの音楽家として」と語っていたのを聞いてなんだかとっても新鮮だった覚えがあるのですが、最近のソロワークの時のつよしさんもまた「音楽家」という言葉がぴったりはまるようになってきた気がします。
たまたまファンになったテレビの向こう側の人。
その人が番組の企画としてギターを始め、つたない音で「きよしこの夜」なんかを披露し、手に汗を握って見守った日もありましたが、その人の個人としての音楽もどんどん大きくなっていって、あちこちぶつかったり迷ったりしながらも、ひとりの音楽家として成長を遂げ、力をつけ、どんどんスゴイ人になっていく。
そんなことを肌で感じながら同時代を歩いて行けるという…ちょっと生まれる時期がずれてたらそんなことは不可能なんだし、その感じがとっても奇跡に思えるこの頃。
昨年一年はソロとしての新曲も出なかったし、今は何をしているのかな?音楽活動はどうなっているんだろう?と友人たちと心配したりもしましたが、今はもうちょっと安心できる感じ。
今回の曲ができる経緯や語っていることを聞くと、一見創作活動がストップしているように見える時でも、きっといつだってコツコツ自分の音楽と向き合っていて、これからもずっとそうやっていくのだろうなぁと確信できるような、そんな気がしました。
わたしは自分の道をてくてく歩いていきながら、いい刺激を受けつつ、これからもこの人の人生や音楽がどんな風に進化していくのか見守っていられたらいいなぁ。
書きたいことがたくさんあるので、何回かに分けて書いてみようかなと思っているのですが、とりあえずプロローグ的な部分だけあげておきます。
本当に書きたいことはここから…もっと具体的に書いて行こうと思います。