ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 なんでそうなった!?(笑)

Mちゃんはただ今小2ですが、とにかくピアノが好きで好きでたまらない女の子です。
最近伴奏にはまっていて、いろいろな曲に自分で伴奏をつけるという遊びにはまっているらしいです。
CMソング、アニメの主題歌、掃除の時間にかかる音楽、いろいろなメロディーに自分で伴奏をつけては「これはヘン?」「これは合ってる?」と聞いてきます。
さて。
我が家には小学校を卒業する時に「もういらないからあげる」と言って生徒のひとりからもらった歌の本があります。
これに載っている曲は、教科書ソングから合唱曲、比較的新しいジブリ系の曲から「あしたがあるさ」「少年時代」など流行歌の一部、卒業式ソング、季節の歌、遊び歌まで様々です。
たいがいの曲にはコードが載っています。わたしは知らないコードは飛ばしつつ(ダメじゃん!)時々テキトーに知っているやさしい和音に変えたりしながら、知っている曲であろうが知らない曲であろうが、うまく弾けそうであれ弾けなさそうであれ(笑)手を出すチャレンジャーです(開き直り、笑)
Mちゃんはいつもそうやってわたしとやりとりをしているので、自然に自由な発想で伴奏ごっこをはじめるようになりました。
時々とんでもない和音をつけてきて『そりゃ〜いくらなんでもヘン!』と言われることもありますが、だんだん慣れてきて、教えもしないのに最後の属7和音の直前のドミソはソドミにしたり、なかなか高度なことをやってきてうならせたりもします。
そんなMちゃんと、この間からずっと高校を休んでいるKちゃんがたまたまレッスン室にいました。
Kちゃんは順番待ちでうつむきがちに静かにそこにいました。やっぱりちょっと顔色が冴えません。
一方のMちゃんはハイテンションでやってきたものの、バイエル105番で撃沈して少々暗い顔(笑)
そのMちゃんが、レッスンの最後に「今日はどうしても運動会の歌」の歌の練習をしたいと言いだしたのです。
「運動会の歌はメロディーも歌詞も知らないからさすがに弾けないなぁ」…と言うと彼女「先生の歌の本にコピーが入っているのを見た」と言うのです。そうだっけ?そこで、ふたりで歌本を広げて楽譜を探していました。
やがて大きな声で「ほらほら、あったあった!!ねっ!!あったでしょう!?ささっ先生弾いて弾いて!」とMちゃん。
はいはい…どれどれ?!とのぞいて…瞬時にして絶句。
そうしたら、隣で見るでもなく経過を見守っていたSちゃんが突然はじけたように笑い出したのでした。
「ムリでしょ!」って涙目になって笑っています。
おとなしいこの子が「にっこり」じゃなくてゲラゲラ笑うのを久しぶりに見ました…なんだかうれしい。ジーンです。
なぜ笑ったかというと…
Mちゃんが見せてくれた「運動会の歌」は楽譜じゃなくて単なる歌詞カードだったのです。
大空高く澄み渡り〜♪的な歌詞が、何段にも渡り書かれています。
これを見てどうやって伴奏を弾けと!?…メロディーすらわからないのに!?(笑)
気がつけば「そうだよね〜ドレミが書いてなきゃ、いくら先生だって弾けないか〜!?」としれっとわかったようなことを言い(笑)Sちゃんにつられて自分も笑いだしたMちゃん。
「じゃあ一回わたしが歌ってみよっか?先生、きっと覚えられるよ!!そしたらがんばって弾いてみよう!」って…いやいやいや(笑)
笑いが止まらなくなって涙目のSちゃん。つられ笑いのMちゃん。
Mちゃんが自分が笑われてると思って気にしていたらどうしよう!?と一瞬心配がよぎったのですが、帰り際に「今日はおねえさんといっぱい笑って楽しかったね〜♪」と彼女(笑)
一方のSちゃんも『ちびっこって先生、ほんと発想がおもしろいね。今日はおもしろかった〜』とまた思い出し笑いをしながら帰っていきました。
笑いは世界を救う…かも!?
MちゃんもSちゃんもいっぱい笑いながら…時には失敗を華麗に笑い飛ばしつつ(笑)大人にな〜れ。
ついでにもうひとつ。

画像はAちゃんからもらった携帯ストラップです。
ノートの切れ端をセロテープで貼った、手作りの袋に入っていました。
ひと月ほど前に、使わなくなった寄せ集めビーズの箱を低学年の女の子の生徒たちにあげたのですが、それらで作品を作って、プレゼントしてくれたのです。
うれしくってうれしくってその場で携帯につけました。
これを小さな手が作って、お手製の袋に入れて、カラーペンで絵やお手紙を書いてくれたんだなぁと思うとウルウルものです(笑)
そういやこのコの靴下を画像に撮らせてもらったことがあったなぁと検索してみたらありました。
かわいこちゃんの足元という日記を書いたんだった。この日の日記です。
かわいくて癒される靴下姿の写真と共にもう一度貼っておきます。うふふ。
PS:この日記をアップしたところでまさしく電話が鳴って、それは2年前にやめた生徒のおかあさまからでした。
またピアノをやりたいと言い出したので…って。それはそれは驚きました。
もちろん気心が知れた相手なので、引き受けましたが、また6月から忙しくなりそうです。
そういえば、彼女から今年もらった年賀状のことを思い出しました。
「先生、あけましておめでとうございます。お元気ですか?また会いたいです。」
そこまではいいとして続きがあって
「今年もピアノの先生をがんばってください。いい年にする努力をしましょう!!」って書いてあったの(笑)
おかあさん、ちびっ子に努力を促されてるけど…って子どもたちにも大爆笑されたのでした(笑)
あの子、やめちゃったんだけどなぁ…と言ったら更に笑われたのでしたっけ。
あれは今思えば伏線だった?!うふふ。
「ピアノの先生をがんばりま〜す!!」(笑)