MOUSE PEACE uniting with FiVe TATSUYA UEDA LIVE 2010
思わせぶりにタイトルを書かずにちらっと触れたライブの参戦話は、種明かしをしてしまうとKAT-TUNの上田くんとFiVeのライブでした。
そもそもわたしはどんな世界のライブでもあまり垣根を感じない方ですが、ジャニーズのライブに関しては１０年来、既に絶対的なご贔屓が決まっているし、他へと広げていく金銭的余裕もないし…
いつもならライブがあることも知らないまま通り過ぎていたと思うのですが、いろいろな偶然が重なってこのライブにご一緒させていただくことになりました。
チケットを取ってくださった方は、ジャニーズのいろいろなライブを幅広く楽しんでらっしゃる方。でも彼女の一番のご贔屓は「FiVe」の中江川くん。FiVeと言えば、長くつよしさんのファンをしている人だとまず間違いなく「ROSSO E AZZURRO」を連想すると思うのですが、久しぶりの彼らが今どんな歌を作り歌っているのかなぁ？と入口はそこ。
ところが失礼ながら、このライブのメインと思われる上田くんがソロ活動をする人だということも知りませんでした。母体のKAT-TUNというグループにもあまり馴染みがなくて、たまたま音楽番組で見かけるくらい。
そういう人がいきなりソロライブに行っても大丈夫なのだろうか？失礼じゃないんだろうか？という気持ちもあって、ドキドキでした。
でも。
今にして思えばこのライブ、もしかしたら呼ばれたかも。
このライブを見て感じたことは意外にもわたしが日ごろわたしの好きな人を見て思っていることととても似ている部分もあり。なのでふぇるまーた視点、考察も含んだ文章になっています。
きっとご本人たちにとっては共通とも思われる悩みもあるのでは？！…と、後になっていろいろなことを考えたりもしました。
レインがこのライブをどんな風に楽しんで何を感じたのか興味ある〜！という方がいらっしゃいましたら、続きを読むからどうぞ〜
（なんせ一度見ただけのライブについて書いているので、もしも間違ったことを書いているのを見つけられた方は、ご遠慮なくご指摘いただければと思います。すぐに直させていただきます。）
場所はつい先日ENDLICHERI☆ENDLICHERIライブを見た代々木体育館。あの日と同じ場所。同じ超満員のステージでした。
とても楽しかったし、あとになっていろいろなことを考えるきっかけをもらいました。
FiVeくんたちは当然ながらrossoの昔（笑）よりずいぶん大人にはなってましたが、いい意味で少年っぽいところはそのままに、相変わらず楽しい人たちでしたよ。
あっ、そうだ。さきほどから普通に書いてますが、彼らの名前はしばらく前にVの字が大文字の「FiVe」に改名したのだそうですよ。
ライブが始まってまずステージに立ったのがFiVeで、自作曲を歌いました。
曲調はストレートなラブソングと言うよりは社会風刺的な感じだったり人類愛を歌ったような詩があったり、早口言葉風のマシンガンのような歌詞もあって、お客さんを半分ずつに分けて煽ったり、トークもテンポがよくポンポンと。とてもおもしろかったです。
約30分くらいFiVeのオンステージがあってから上田くんにバトンタッチです。
最初にゴーンゴーンと鐘の音が鳴って、モニターの中に深い森の中で迷子になっている外国の少女が出現します。
そこへお城の執事らしき老人が現れて、王子様がいるお城へといざないます。王子さまというのがもちろん上田くん。
ここからストーリーの中の王子様キャラと素の上田くんを行ったり来たりしながら、ライブが展開していきます。
特に印象に残った曲はというと「おなかがすいた〜」（だっけな？）から始まって早口でマシンガンのように歌った「腹ペコマン」。
ピアノ伴奏だけをした「花の舞う街」。のびやかに以前住んでいたという沖縄を歌った「育ち島」。
特効と水芸がこれでもか！！で、特効が苦手なわたしとしてはものすご〜く怖くて（笑）でもものすご〜く面白かった「MARIE ANTOINETTE」。
キュートでいたずらっぽいその笑顔にリラックマの着ぐるみが似合いすぎ！！と思わず目がハートになった「ニートまん」（この歌もめっちゃ個性的でおもしろい、笑）
それから「愛の華」あたりかな。
こうして並べてみると、どうやらわたしは近づきがたいスターなオーラ出まくりの上田氏よりも、より素に近い？と思われる普通の男の子っぽい素顔を見せた上田氏の方に、より魅力を感じたらしいです（笑）
これがギャップ萌えというヤツかしら？
生の彼を見るまではどちらかと言うとこの方は笑わないタイプ、もの静かで不思議な人なのかと思っていたら…全然イメージと違ってました。
意外にもよく笑いよくしゃべり、あけっぴろげで健康的な男子。骨折したニュースは記憶に新しいところですが、動きたくてうずうずしてたかと思うとついにはぴょんぴょん跳ねまくったり、骨折の瞬間を画面でおもしろおかしく解説したり…なかなかにおもしろい人でした。
なにより彼が「音楽をしていることが楽しくて仕方ない！！」というのがビシビシ伝わってきて、そういうのって初めての人にもちゃんと伝わるんだと思いました。
高校の時に体育系の部活と軽音部とかを兼部して飛び回っていた、男女問わずとっても人気が高かったクラスメートを思い出しました。キュートでかわいげのある人でしたよ。
他方で、ものすご〜く作りこんだ王子様的世界も繰り広げていて、そっち側ではきらびやかな衣装を着て、映画のワンシーンのような耽美な世界の中で憂いを含んだ顔で歌い踊るシーンもあり、わたしの中のKAT-TUNのイメージは多分こっちよりかな？と思いました。
古ーいたとえで恐縮ですが（同世代以上じゃなきゃわからないよ、笑）キャンディーキャンディーで言えばアンソニーとテリーのキャラをひとりで使い分けてライブしてた感じ（笑）
お城にいた人はちょっと影のある王子さまキャラと目の前の素の彼と、両極端な世界を行ったり来たりして魅せて聴かせて飽きない３時間でしたよ。
ソロの歌は初めて聴きましたが、上田くんが歌が上手ということを初めて知りました。
バックの音が厚くなると、広すぎる会場の中でちょっとかき消されてしまって残念な感じのところもありましたが、これはもっともっとライブを重ねて行けば、きっともっともっと上手になるだろうなぁと思われる感じ。
途中で沖縄の三線や薄くストリングスが入るくらいでのびやかに「育ち島」という曲を歌ったのですが、とてもいい声で表現力もあって、心に響き残りました。
バイオリンやチェロなどのストリングスや、外部の女性ダンサーさんたち、エレキギターのまさみさんという男性の方、FiVe。バックの皆さんともちゃんとコミュニケーションができている感じで、チームワークが抜群でした。
バイオリンの方には楽器も習ったとのことで、得意になってキラキラ星を披露した場面もありましたよ！！
上田くん本人がこの方々をとても頼りにし、大切に思っているのも伺われたし、メンバー紹介もひとりずつちゃんとていねいに、２回もしてました。
こういうコーナーは新しいなあと思ったのが、上田くんは本格的にピアノ演奏だけ、バックミュージシャンが演奏をして、１曲まるごと客席に歌わせるというコーナー。
「オレたちはカラオケをするだけだから、みんなちゃんと歌ってよ！キーもちゃんと高めに女の子に作ってあるんだからね！」なんて言いながら、弾いたピアノの音色は結構繊細で上手でした。
なんせ初参加だったので、このライブの前にアルバムなどが出ているのかとかまったくわからなかったのですが、どうやら音源化されてないものが多いのかな？会場に入る時、歌詞カードが配られました。これはツアー途中から配られるようになったとどこかで読みましたが、ご本人発案なのかな？
他にもお客さんへのおみやげとして風船の中に飴が入っているのを、みんなに行き渡るようにずっとご本人が気にして、だんだんに工夫したらしいとか、いろいろなレポを読みました。
とにかくライブをやる本人が一生懸命このライブをよいものにしようと改善に改善を重ねているらしいことが見えたところ、手作り感満載なところ、こんなに歌が好きでソロライブもめっちゃ盛り上がっているのにほとんど宣伝らしき宣伝がされていないこと、
ファンがものすご〜く乙女な顔でステージを見守っていて、ステージと客席が温かくまとまっていること
…いろいろとわたしのホームグラウンドとの共通点があって、せつなかったし、なんだか自分たちが普段見ている世界をも、外側から客観的に見せてもらっているかのような感じがしました。
みんながんばってるんだなぁ〜上田くんもがんばれ〜！！これからはお茶の間で見つけたら必ず応援するらね！…なんて最後は結構真剣に思ったりしてました（笑）さすがのアイドルマジック！！
そしてどこかで聴いたのと同じような締め、
「次ができるかどうかはわからないけれども、こうやってみんなが応援してくれて、僕もまたがんばって、きっとまたこの場所へ帰ってきたい」的なMCを聞いてなんだかとっても複雑な心境になってしまいました。
本人が心底楽しそうで、かと言ってホームグラウンドをないがしろにしようなんざさらさら思っていないのは明らかで、その場に集まっているお客さんもほんとうに楽しそうなのに…それでもやっぱり「次」ができるかどうかは不確かで、だからこそみんな今を精いっぱい楽しんでいて…ああ、なんてせつない世界なんでしょう…と思ったわけです。
少なくともこんなにがんばってちゃんと超満員にして成果も上げているんだから…もうちょっとその歌に特化した活動がちゃんと相応な宣伝をしてもらえたら…もっと違う種類の音楽好きジャニーズファンや、音楽好き一般人にも広がっていく可能性を秘めているのに〜なんてしみじみと思ってしまいました。
そして言うまでもないですが、それはそのままわたしが応援している人にも言えることで…
他のジャニーズの世界をのぞくことはめったにないわたしですが、こうやってたまたまご縁があって「このタイミングで」いつもと違う世界をのぞけたことはとても意味があったのでは？と思ったわけです。
どこのグループのライブも誰のソロワークも、みんなほんとうにがんばっているし、彼らの後ろにはそれを一生懸命支えているファンたちがいるのだなぁというのもものすご〜く実感できました。
金銭的な問題もあるし、やっぱりKinKiさんにこそ使えるお金を貢ぎたい？（笑）という気持ちもあるので、今後もどんどん積極的にジャニーズのいろいろなグループのライブに出かけて行こう！…というわけにはいかないと思いますが、上田氏やFiVeをテレビで見かけた時にひそかに手を振ったり（笑）がんばれ〜っ！と小声でつぶやいたりするんだろうな〜と思います。
「まったく違う」ではなくて、ほんのちょっとお隣の世界をのぞくという希有な経験ができて、とても楽しかったです。
さて…次なるライブは…平安神宮です。
わたしが参加するのは木曜日。
メモ帳…日めくり式に買い替えた方がいいかなぁ？！（笑）
