昨日、東京都美術館で行われているトリノ・エジプト展に行ってきました。いつもの遊び友達、あきこちゃんとショコラさんが前売りのペアチケットを持っていて、わたしはその後セブンイレブンで当日券を買って同行させていただきました。
そもそも先週の月曜日に行こうとして休みだったというマヌケな結果だったので、リベンジです。
実は今さらという感じですが「王家の紋章」を読み始めました。
連載が始まった時期は多分中学に入ったかどうかぐらいの時だと思うのですが、一時期友達もみんな読んでました。わたしは当時別マや別フレ派だったので読んでおらず、今回友達の間をぐるぐるまわっているものを貸してもらいました。(ちなみに例によってまだこのコミックは終わりをみておらず、今のところ54巻まで出ているのだそうです。わたしが今、借りて読み終わったのは10巻までです)
そんなわけで、わたしの中のエジプト熱がちょっとずつ上がってきているベストなタイミングで見に行くことができたので、とても楽しかったです。
前回エジプト関連の展示物を見に行ったのはいつだろう!?と思いだしてみると、多分吉村作治先生の「早大エジプト発掘40年展」だと思います。この時に見たものと比べると、今回は見ごたえのある大型彫像がたくさんあって、トリノにある博物館と同じように、米アカデミー賞受賞美術監督ダンテ・フェレッティ鏡と照明を上手に使った演出がなされていて、とても美しいものを数々見ることができました。
行く前にたまたま案内を見ていたら、音声ガイドのフランスの学者、シャンポリオンの声をされているのが沢村一樹さんで、そんなところも楽しみにしていたのですが、せくすぃー部長風味ではありませんでした(あたり前じゃ、笑)
展示品の中でまっさきに心を奪われたのは、3000年の時を超えて尚残る、びっしりと細かい文字が入ったパピルスで、当時これを書いた人は、3000年後までこれが残っているなんて、想像もしなかっただろうなあと思ったりしました。
他にも文字が入っているものはたくさんあり、筆や硯も展示されていたのですが、黒いインクの原料はなんだろうね!?とみんなで疑問に思っていましたが、その部分についてはついぞわかりませんでした。
なんといっても最も印象に残ったのは、2mもある「アメン神とツタンカーメンの王の像」(ツタンカーメン王はとても端正で精悍なお顔をされてました)や、美しい瞳と小さな顔に大きな壺みたいな冠をかぶった「オシリス神をかたどった王の巨像頭部」で、圧倒されました。
それから、棺の蓋が人型になっていて、それがあまりにもなめらかに美しく作られていて、しかも当時のまま破損もなく美しいまま残っているものの数々にも心を奪われました。
また、ライオンの頭に丸みを帯びた女性らしいシェイプをしている「ライオン頭のセクメト女神座像」も美しかったし、「青銅製の猫の小像」はうちのシャム猫のミントととてもよく似たシェイプをしていて、なんだか親近感を持ちました(おなかはミントの方が断然たっぷたぷですけれども、笑)
とても丁寧に作られた本物の子どものミイラがあってはるか時を超えて今これがここにあるという事実に胸が痛んだりもしましたが、「死者の書」の展示や、死者の再生のためのたくさんの護符、副葬品の数々の中に、エジプトの人々の死生観、再生への思いがたくさんこめられているのを感じました。
そういえば、ものすごく心に残ったものがもうひとつあって、それは青いロータス(蓮の花)のファイアンス容器でした。蓮の花は再生と復活の象徴なのだそうです。仏教や仏像の世界ともかかわりの深い蓮の花が、こうして遠く古代エジプトでも再生と復活の象徴として尊っとばれているのがなんとも不思議な気がして、とても心に残りました。
そうそう。展示物の中にヒエログリフがあって、「あの文字はこの文字は」とさんざん話題にしていたものの、わたしの鳥頭はすぐに忘れてしまっていたのですが、家に帰ってから一緒に行った友達のあきこちゃんからヒエログリフでKinKiって書くとこうかしら!?と手書き文字を写メしたメールが送られてきて、ほぉ〜っと尊敬してしまいました。
確かにKinKiの文字くらいだったら書けそうじゃない!?という話をした覚えはあるのですが、まさか覚えて帰ってるとはスバラシイ!!とはいっても完全に合っているかどうかはわからないのですが、とりあえず似てました(笑)
会場の出口を出たところにトリノの老舗「グイド・ゴビーノ」のチョコレートショップがあって、前売りのペア券を持っていたふたりにはチョコレートのプレゼントがあったのですが、本当はとても高価なチョコレートみたいで、ほんのちょっぴり入った箱のセットが2400円とか書いてあってびっくりしました。
後でひとつ分けていただいたので、家に持って帰って「高価なのよ〜」と言いながらアネと半分こして食べたのですが(笑)とってもカカオが濃い純度の高いチョコレートだと思いました。「チャーリーとチョコレート工場のウンパルンパが泣いて喜びそうな味だね!」「言えてる〜!」とアネとふたりで盛り上がりましたよ(笑)
その後はイタリアンレストランに行って、そこでは先ほどの展示物の話からいつものKinKiトーク、お互いの子どもたちがはまっているポケモンゲームの話や、わたしたちが今超はまっている「仮想農園話」まで(笑)それはそれは幅広く楽しい話が展開しました。
この方々に次に会うのは、多分KinKiのライブDVDの観賞会かしらん!?(笑)そろそろアルバムの声も聞こえてくる!?年末年始の予定も立てたいところだし…なんて話もしてきました。
ちなみに次回の上野は、チベット展に行きたいね!という話になっています。
ひとつのジャンルにこだわらず、いろいろな刺激を受けられたらいいなあと思うこのごろです。
追伸:わたし以外のおふたりは、海のエジプト展にも行かれていて、そちらはもっと生活感あふれる生き生きとした展示物がたくさんあったのだそうです。
前回の吉村先生の展示品と今回のものも全然異なっていましたし、一口にエジプト展といっても、時代やその展覧会のコンセプトによってもまったく趣が違うものになるのだということを実感しました。両方行って比べながら見るとまた面白いことと思います。
事情が許せばぜひぜひ行ってみたいところですが、あいにく我が家から横浜へ出ようとすると行き帰りに倍以上かかってしまうし、そうなると月曜日から土曜日までレッスンが入っているわたしは、生徒に迷惑をかけずに行くのは不可能だし…ということで今回はあきらめました。
また機会があればぜひと思っています。