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さて、この夏中とても楽しく過ごせたのは、このファンタジーを読んでいたからです。
最初の1巻目「精霊の守り人」を読んだのは、なんと1年前なのですが、その後なんだか次を読み出せず、今年の夏休みに入って、上から順番にずっと続きを読んでいました。
作者の上橋菜穂子さんは、同世代の作家さんで(もしかしたら同い年かな!?)大学の准教授でもいらっしゃる方です。大学ではオーストラリアのアポリジニの研究をなさっているそうです。
このシリーズの主人公の「バルサ」は短槍使いの女用心棒です。それぞれのお話は一応独立していますが、主要な登場人物や架空の国々のそれぞれの事情や人々はずっと連動していて、それはそれは手に汗握りつつ、ドキドキしたりわくわくしたり、どれもとても楽しめるお話でした。
自分の腕っぷし一本でいたいけな子どもたちを守りながら追っ手から逃げていく、あるいは敵の懐に飛び込んでいく痛快な物語だったので、続きが気になって夜更かししてしまったことも何度もあったりして、居ながらにして旅気分!?居ながらにして冒険気分を存分に味わえて、夏の半分くらいはこの本の世界にどっぷりでした。楽しかったなぁ。
とうとうさっき「RAIN」引き取りのために、予約してあった新星堂へ行く電車の中で読み終わってしまいました。
次の作品も文庫でなければもう出ているみたいですが、ふところ的にヤバイので、文庫が出るまで辛抱したいです。
文庫と言えば、「獣の従者」シリーズというのもあって、すでに文庫になっている1巻は手に入れてしまっているので、今後こちらのシリーズも追いかけて行きそうな気がします。
今まではファンタジーと言えば、もっぱら早川文庫の外国の作家の本たちにお世話になることが多かったのですが、日本人の、しかも同世代の作家さんの本なので、今後もたくさん読めそうでとてもうれしいです。
子どもでも大人でも十分楽しめる内容だと思います。お勧めです。