ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 新世界より

新世界より(上) (講談社文庫)

新世界より(上) (講談社文庫)

新世界より(中) (講談社文庫)

新世界より(中) (講談社文庫)

新世界より(下) (講談社文庫)

新世界より(下) (講談社文庫)

久しぶりに一気読みした本です。分厚い文庫本3冊なので、当分は楽しめると思って手に取ったはずが、実質3日で読んでしまいました。
SFでもあるし、1巻目は宮崎映画っぽい描写もあるし、ファンタジー…というより伝奇小説という部類かな〜!?と思ったり、やっぱりホラーだと思ったり、インディージョーンズみたいな大スペクタクルになるところもあったりして…とにかく怖いですが先を読まずにいられなくて寝る間も惜しんで読んでしまいました。
ただ怖いだけじゃなくて、これからの世界のありかたについてものすごく考えさせられる部分や「うわぁイヤだな、オトナのそういうところ!!」と思わず目を覆いたくなったところもありますが、とにかく最後まで引っ張る力はとてつもなく強力です。
あとで時間ができたらちゃんと感想を書きたいです。
ひとつだけ物語の核になっているのがドボルザークの「新世界」で、この曲がものすごく怖さを醸し出しています。
小説なのにキーワードが音楽ってなんだか変な感じがしますが、この曲が夕暮の町々に響き渡る様子が容易に想像できてしまうあたり、うまく使ってあるなぁと思いました。そしてそれが途方もなく怖いのです。ぞぞぞ〜っ!!!
なんだかここのところ物足りない毎日で、熱中するものがほしい方、刺激を求めてらっしゃる方、「怖いもの見たさ」のそこのあなた!(笑)オススメでございます(笑)