ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 音霊(OTODAMA)ライブ参戦記

 8月12日に「音霊(OTODAMA)ライブ」に参戦してきました。
 この日はお天気がよくて非常に日焼けしそうな気配が濃厚だったので、かなりぎりぎりまで海からほんのちょっと離れたアジアンフード店で「冷やしフォー」を食べたりして時間をつぶしてから、会場入りしました。
 メンバーはショコラ嬢とbonyarihitujiさんとわたし。わりとどんなジャンルの音楽でもとりあえず聞いてみようという音楽好きで好奇心旺盛なメンバーです。
 ここのところ「普通の音楽好きはどこへ行ってしまった?!」と疑問に思っていたわたしですが、今回でわかりました。特に夏のこの時期、多分普通の音楽好きはいろいろなフェスを楽しく回っているに違いないです。
 なんたって生に勝るものはないし、たくさんのアーチストにいっぺんに会えるイベントは本当に貴重です。実際、生ライブの素晴らしさを徹底的に満喫して帰ってきましたよ。
 ライブが始まってわかったのですが、複数アーティストが集まるこういったライブで、特にごひいきだけが目当てで行く人は意外に少ないみたい。みんなどんな音楽も楽しむ気満々で集まっていて、誰がどんなスーパープレイをしても大喜びし、誰にでも惜しみなく拍手を送っていました。そんな温かくやさしい空間だったので、初めてのわたしでもとっても居心地よく楽しむことができました。
 ちなみにわたしのお目当ては最初押尾コータロー氏でしたが、ライブを終えてみると、出演した3組のアーチストがみんな大好きになってました。不思議です。
 そもそも会場となる逗子海岸に入った瞬間に、その海辺の光景の素敵さにキュン。
  
携帯で一枚目の画像を撮ってからモードを変えてもう一枚撮ったら、こんなになっちゃいました(笑)色味が変わってしまい、全然ちがう日に撮ったみたい(笑)そんなところも「写真下手なレインらしいやね!!」と笑ってやってくださいませませ。 
 前回行った海、松島はとても凪いだ海だったのですが、逗子は波の音が砕け散る瞬間の音が半端なくて、しかも波打ち際からライブハウスまでの距離が極端に近いです。この近さはライブにどんな風に影響するのだろう!?ととてもわくわくしました。
 しばらく並んでから会場となった黒い海の家みたいな形状のライブハウスの中へ。
   
 入り口で「誰のファンですか?」と聞かれ、わたしたちは迷わず「押尾コータローさんです。」と答えたら、黒いピックを渡されました。
 それは飲み物券になっているのですが、どうしてもピックを持ち帰りたかったので、ピックはバックに深くしまい、お金を払ってドリンクを購入。わたしはせっかくなのでレモンチュウハイを(笑)なんたってオトナだしオトナのライブなんですもん。飲まなきゃもったいないというものです。(るんるん。)
 座ってみると席からステージは数メートルで、ほとんど高さに差がないではありませんか!!きゃーっどうしましょ!!期待に胸がふくらみつつドキドキしながら開演を待ちました。
 トップバッターはキマグレンで、実は同じ逗子で行われた別のフェスのゲストでもあったそうなのですが、こちらにはシークレットゲストとしてのご登場です。
 この間エコ歌でたまたま聞いてすっごくいいなあと思った「天国の郵便ポスト」をやってくれて、とても心を掴まれました。
 それからとっても有名な曲「LIFE」を押尾コータロー氏とともに演奏してくれて、これには大感動!!
 会場のノリもとってもよくて、たいして曲も知らないのにまわりのお客さんと一緒に歌ったり手拍子したりすっごく楽しかったです。
 押尾氏が出てきた時、一瞬にして彼のオーラにやられました(笑)キラキラをまとった彼は、ずっとこにこしていて、存在感が抜群です!
 彼を見ていたら深キョンの「王子様みたい〜(はあと)」というセリフを思い出しました。
 一般的にもっと王子様と言われている「D本K一氏」はわたしにとっては王子様というよりはずっと身近で親しみやすい愛すべき存在なので(笑)わたしにとっての遠い世界の王子様はこの人かも!?ってちょっと真面目に思ったり(笑)
 3人で並ぶと、押尾さんは意外にも結構大柄で、花柄のシャツがとってもお似合いで、ホント素敵でしたよん。
 キマグレンのお二人は海がよく似あう若者でしたが、特に医学部出身だそうなクレイ氏のこぼれんばかりの笑顔ってヤツに心奪われて彼の顔ばかりを見ていた気がします(笑)
 一方のイセキ氏は声がとっても魅力的で吸い込まれそうな瞳をしていて、きっと彼は女の子を夢中にさせるんだろうなぁなんて(笑)
 若さゆえの勢いみたいなものを感じて、若いっていいなあとひたすら感嘆していたのですが、待てよ!?と冷静になって考えたらほぼ我らがKinKiさんたちと同世代(キマグレンさんたちは29歳だそうです!)らしいではありませんか!!いろんな意味でびっくりでした(笑)
 続いてソロであらためて出てこられた押尾コータロー氏は、相変わらず超絶ギターのテクニックが素晴らしくて常に目がギターの手元にくぎ付けでした。ほぼ等身大なくらい近くて、びっくりするほどよく見えたものですから(笑)
 どんな動きをしているのか、どんな風に鳴らしたらあんな音になるのか、リズム音はどうやって出しているのか、ひたすらガン見です。
 その大きくてやわらかそうな手のひらから繰り出される音楽は、繊細で透明感があってとっても惹きつけられるのですが、一方でしゃべり出すとにこにこ全開になって、「ゆるキャラ」ちっくななごみキャラなのですよね。見ているこっちまでにこにこが伝染して、波の音をバックにそのにこにこ顔を見ていたら、普段のがちゃがちゃした日常を忘れとてもやさしい気持ちになれた気がします。
 ギターサウンドの合間合間に潮騒が響いてきて、しかも刻々と夕暮れが迫ってきて、それとともに会場の色も変化してゆき、そんなさまざまな自然の効果も含め、不思議なセッションになっていくのを全身を目にして耳にして眺めてました。
 この日演奏をした曲の中でもことさら好きな曲の中に「Big Blue Ocean」があって、家で聞くときは海を思い浮かべながら聞くのですが、この日はまさしく本物の波の音をバックに聴けたことがうれしかったです。海辺のライブハウスの雰囲気になんてぴったりな選曲でしょう!きゅんきゅんしながらうつむき加減に聞いていて、ふと視線を上げたらニコニコと笑顔で演奏する押尾くん。やっぱり彼は王子様だわ〜@@この曲をこの場所で聞ける幸せをかみしめつつ、夢見る夢子さんモードでうっとりと聞きました。
 最後に出て来られたアーチストは宮沢和史氏です。テレビで「島唄」や「風になりたい」を演奏されるのを見たことはあるのですが、どんな方なのかほとんど知らなかったので、最初にとってもお洒落なスタイルで現れた時にすでに先入観というヤツがガラガラと音を立てて崩れていきました。なにやら無口で武骨な方をイメージしていたのですが、全然ちがいました(笑)
 おっしゃれ〜♪なタンクトップにチェックのパンツ!ストローハットというスタイルで颯爽と現れただけですでにくぎ付けになってしまったわたし(笑)「『一張羅(いっちょうら)』で来ました。」と宮沢氏(笑)
 軽妙なおしゃべりと、ジャンルレスのなんでもOKなその音楽スタイル。ずっとギター1本で素晴らしい弾き語りをされました。
 とにかく人としても音楽的にも面白い方で、ライブ後しばらくは彼の歌ばかりが巡ってました(笑)機会があれば彼のライブにも足を運んでみたいです。
 最初に演奏された「中央線」という曲はなぜか聞いたことがあって、どこで聞いたのだか覚えていないのですが、とてもなつかしい気持ちで聞きました。彼のボーカルはとても独特で個性的ですが、人の心を底の方からぎゅっと掴まれる気がします。
 くすくす笑いながら彼の楽しいお話の数々を聞いていたら、次はこの曲!と始まった曲が微妙に知っているフレーズで、でも誰の歌?どこかが違うけど絶対に知ってるぞ!と思っていたらなんとSMAPの「青いイナズマ」でした。うっそーっ!!
 何がびっくりってあの超有名な曲が全然別物になっているのです。ちゃんと宮沢氏の「青いイナズマ」になっていることにひたすら感動しながら聞きました。
 さらに次の曲は「津軽海峡冬景色!!」そう来るか!!確かに海の曲だし!!おおっ!一瞬にして逗子海岸が冷たい津軽海峡に!!なんて大喜びしながら「ご一緒に!」なんて言うので小声で一緒に歌わせていただきましたよん(笑)後ろの席の男の方は宮沢さんもびっくりなくらい一緒に熱唱されてましたけど(笑)
 歌謡曲も演歌もばっちりな宮沢氏はボサノヴァもそれはそれは素敵に歌いました。「イパネマの娘」を歌ったのですが、囁くようピアニッシモから始まって「ざっぶーん」という波の音までもが音楽の一部みたいに絡んでそれはそれは素敵な効果をあげてました。
 何度もフレーズを歌っているうちに徐々にクレッシェンドしてフォルテへとなだれ込んで行くのですが、なんてさりげなく巧みに歌うのだろう!!とひたすらうっとりしながら聞きました。
 音楽って時に時間も場所も飛び越えると思うのですが、この日彼によって確かに津軽に連れていってもらったり、ブラジルの海岸線を車で走っている気分にさせてもらったり沖縄にも旅したりサンバな気分も味わえたり…それはそれはバラエティーに富んだ素敵な時間を過ごさせていただきました。
 この方は世界のあちこちを旅してセッションしたりライブをして20年もの間活躍されてきたのだそうですが、本当に音楽が好きなんだなあというのと、すごく勉強熱心なのだろうなあというのがうかがわれました。ほんの少しの時間のライブでも引き出しがいっぱいあるんだなあというのがよくわかりました。
 何度かテレビで見たことがある「島唄」も演奏してくださったのですが、生で聴くこの曲の迫力と宮沢氏の表現力に、息を詰めて聞き入ってました。
 途中キマグレン押尾コータロー氏とも1曲ずつコラポをしながら、最後は全員で「風になりたい」を演奏しながら歌ってくれたのですが、「音楽って本当に素敵!音楽っていいなあ!」とキュンキュンしながら聞いてました。最後は客席も巻き込んで大合唱になって、それはそれは楽しかったです。
 ステージの上も下も、みんな笑顔でライブが終了したのですが、このライブに参加することができて、本当によかったです。
 誘ってくださったbonyarihitsujiさんには心からの感謝を!!
 真っ暗になった海辺を歩いて逗子駅まで戻りながら、みんなで「よかったね〜」「楽しかったね〜」と語り合ったのですが、来年もまた参加できたらいいなあとつくづく思いました。
 それにしても音楽って本当にいいなあと思います。この日に抱いた音楽に対する気持ちを、わたしもいつか生徒たちに最大限にうまく伝えられるような先生になりたいです。