ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ほんのさわりですが、ライブのこと。

 4月9日の奈良百年会館、剛紫さんのライブ初日に行ってきました。彼の誕生日の日ではありませんが、30歳の彼には今後も何度か会えるだろうけれども、20代の彼に会えるのは泣いても笑ってもこの一日だけ。そう思うと貴重な一日だよね〜なんて超ポジティブシンキングをしながら超強運なショコラさんと二人でライブを見てきました(笑)
 ここのところ本当に忙しかったので、知っている曲はシングル曲「空〜美しい我の空」とラジオでかかった曲だけという状態です。せめて試聴だけでもどうしてしなかったんだろう!?とメモ用紙を片手に始まる前にとっても後悔しました。
 ところが、始まってみると初めての曲だという違和感は皆無。新曲に「曲見知り」することもなく(そんなものがあるとすればですが、笑)全然大丈夫でした。
 今までの曲をちょっとはやるかな?と思っていましたが、やりませんでした。でもやらなくてもちっとも残念!という気持ちにはならず、かと言ってどこかで書かれていたような、E☆Eが封印されているような印象もなく…強いて言うならかなり両極端な音楽が仲良くお互いを殺しあわずに混在している不思議で面白い印象のライブでした。
 たとえるならば、とてつもない可能性を感じさせる未細工のダイヤモンドの原石と、一流の職人が手がけたとびきり洗練されたデザインのクオリティーの高い宝石が混在しているような感じです。原石の方は、シンプルなだけに歌声の巧みさやのびやかさが際だつ感じです。
 ところがもう一方の方、演奏がものすごく分厚い曲の中のボーカルの方はびっくりするほどパワフルでその分厚い楽器の音にまったく負けてません!レーザービームのよく通る声でめちゃくちゃカッコよく歌っていて、これまた痺れました。
 メンバーの中に知らない方がいたり、気になる音色があったり、謎もいっぱい残ったので、アカデミックな興味を含め、数々の宿題をもらったような気がしていろいろ調べるのが楽しみです。
 その一方でただただとにかく歌声や演奏のパワーにやられてしまって、ふ抜けたようになっているわたしもいて、そんなところも両極端(笑)そうだ!両極端と言えば…グッズのマスコットの白鹿さんと黒鹿さんも両極端(笑)見ているうちに「それでいいのだーっ!」なんてバカボンパパみたいに思ってきました(笑)
 剛紫さんは、シンプルな黒っぽい私服(照明が暗めだったので、本当の色がよくわかりませんでした、笑)でそっと登場していて、わたしの席は1階の真ん中よりちょっと後ろ目だったのですが、最初ベースを演奏しているのがつよしさんだとは全然思っていませんでした。とっても引っ掛かりのある音を鳴らしていて、最後の方になって「あれっ!?すっごくつよしさんの音に似ている」と思ったらまさしく彼が弾いていたという…(笑)ベースも絶対にうまくなっていたと思います。
 いつもなら先にバンドメンバーさんたちが演奏を始め、最後にケリーさん登場というパターンでしたが、今回は逆です。一人で出てきて一人から始まってしばらくして皆さんが出て来られるところが新しいです。
 彼は全身黒っぽい私服で現れて、「キラキラのスター登場」というよりも、本当に素のまま。細っこくて小さくて、一見地味だけど一旦弾いたり歌ったり始めると途方もないオーラを出す、不思議な29歳のひとりの男の子に会ってきた感じです。
 特に横顔があまりにもキレイで、ショコラ嬢もわたしも「ぼーっとただただ見とれてたよね!」と後々反芻したのでした(笑)
 ショコラ嬢の隣りの人もわたし側の隣の人も最初のうちはとても冷静な顔をしていたように見えたのに、バラードが始まるとだんだんに鼻をすすり始めて、(始めは今日は花粉症の人が多いんだろうか?!なんて思ってました、すみません、笑)「綴る」あたりではとうとう号泣していらっしゃいました。
 そんな方々がそこここにいらしたので、わたしたちはというとかえって冷静になって、シングル曲「空」でうるっとした程度で済みました(笑)この曲は恐ろしく涙腺を刺激します。
 9日は「特別に奈良バージョン」ということでしたが、音楽戦士に近いピアノ一本のみで歌いあげてらっしゃいました。生はCDよりもMステよりもさらにさらにパワーがあって豊かな声量で歌いあげていて、心をさらわれます。
 奈良の関係者の方々とか、神社仏閣関係の方々も見かけましたよ!と教えていただいたのですが、地元に根ざして生きていらっしゃる方々にこの曲がどんな風に届いたか、ぜひぜひ聞いてみたいです。
 全体としてみると、究極のバラードもノリノリのご機嫌ファンクもバランスよくありますので、どちらが好きな方も大丈夫です。特に音楽好きの方には堪えられない多面的な面白さだと思います。乞うご期待です!
 メンバーは十川さん、しょうこさん、西川さん、セクシー竹内くん、SASUKEさんタマちゃんは確認できたのですが、一部わたしが知らない方も混ざってました。
 たとえばすごくテクニックが豊富なベースの人がいらして、暗かったのでイマイチ顔がよくわかりませんでしたが、少なくとも多分わたし自身は知らない方だと思いました。
 また多分外国の方がバンドにいらして(ブラックミュージック系の方?)トランペットの方と、コーラスの超ノリノリの方で、リズムの乗り方が日本人のそれじゃなくて、生れながらにリズムを持っている方のそれのように思いました。
 特にラストの曲の大セッションで、トランペット?コルネット?のソロをされた方が、ものすごくパワフルでカッコイイソロを弾いたので、その後ソロを取られた方が続々超パワーアップして行き、そんなわけで、ファンク系の音は素晴らしく進化した、より分厚くて楽しい音になった気がしました。
 と、とりあえずここまで、さわりだけで終わりにするつもりで書きながら調べていたら…見つけました。
 トランペットの方は多分この方、LUIS Valle(ルイス・バジェ)氏です。(紫の字のページに飛んで見てくださいね!)
あまりにもいい音を鳴らしてらして、絶対にタダモノじゃないぞ!という気がしてならなかったので、せめて顔だけでも覚えて帰って後から調べようと思ってガン見してきたのでした。(今回はバンドメンバーの紹介というものがなかったので、お名前がわからない方はわからないままだったのです、笑)
 今日になってからCDのクレジットなどを熟読していたらこの方のお名前を見つけたので、いろいろと調べていくうちにこのサイトにたどりつけました。
 よく読んでみるとキューバハバマのご出身で、ラテン系の音楽を得意とされている方みたいです。矢沢永吉氏や日野皓正氏とも共演されてます。スゴイです。リズム感が抜群でなんとも刺激的な音を鳴らされるはずです。
 というわけで、まとまりがない雑多な文章でちゃんとしたレポじゃなくて失礼極まりないですが(ごめんなさい!)いっぺんに感想を書こうとするといつになるかわからないので、ちょいちょい書いて行こうと思います。