ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 「空〜美しい我の空」


この画像は関西のお友達から今日の午後送られてきたものです。さて、どこでしょう。
 「つくしのこどもがめ(芽)をだして〜あたりをきょろきょろ眺めては〜そ〜ろそ〜ろ〜春ですよ♪」です(小学校一年生の音楽の教科書に載っている1曲「そろそろ春ですよ」の一節です。)かの地にも春が近いのを感じてわくわく。ああ、思い立って気軽に行ける友人のAさんがつくづくうらやましいです。快く日記に貼り付けてもいいよ!と言ってくださって、ありがとうございます。
 たまたまこの場所のことをずっと考えながら日記の文章を練っているときにこの画像が送られてきて、本当にびっくりです。なんとなく想像していらっしゃる方もいらっしゃることと思いますが、とりあえず種明かしは後にしようかな(笑)
 さて、先週の「美我空」はもちろん聴きました。関西のラジオ「BIGAKU=FUNK」もお友達のご好意で聞かせてもらうことができたので、両方のラジオでかかった4曲を繰り返し聴いています。すでに中毒症状が出ています(笑)
 最初、今回はファンクテイストが少なめなのかなぁ?と勝手にちょっと残念に思っていたので「FUNKAFULL FUNKAFULL」と「Raindrop Funky」を聞くことができて、安心しました。
 かなりライブで聴きこんだからだと思いますが、ファンクというジャンルの音楽がとっても好きになったみたいです。
 両方のラジオでかかった4曲はそれだけですでにバラエティーに富んでいて、今回もいろいろな種類の音楽を精力的にいっぱい作ったんだろうなあということが伺えます。発売が楽しみです。
 「FUNKAFULL FUNKAFULL」はライブで、ステージの人たちと一緒にノリノリで思う存分音楽に身体を合わせながら聞きたい1曲で、聴いていて気持ちがいいです。
 いい意味で無駄な力が抜けている感じで、歌声も余裕を持って楽しみつつ歌っている感じ。早くライブで演奏の隅々まで堪能したいです。
 「Raindrop Funky」は引っかかりがあるギターの音と、甘い甘〜い歌声が癖になる1曲で「Kissしようぜhoney!」が余韻になってぐるぐるしてしまいます(笑)なんだか誘われてるように錯覚しちゃいます(アンタを誘ってませんから、笑)
 前曲はカッコイイ声で余裕で歌っている感じですが、この曲は断然スイートでしかもオシャレでちょっと都会的!?(笑)
 それにしても、どうやったらこんな風に1曲ごとに声質から表現まで変えながら歌えるのでしょう!やっぱりこの方天才に違いない(笑)
 「綴る」はドウモトツヨシからの流れを汲むピアノの弾き語りの王道のバラードという感じですが、以前作っていた曲と比べると明るくて前向きな感じがします。ピアノの音色に特色を感じて、多分このピアノの音源だけを聞いても彼の音かも!?と聞き分けられそうな気がします。
 と、そんな風に書いてきて、最後に今のところ最も惹きつけられてやまない曲のことを書きます。
 それはシングル曲「空〜美しい我の空」で、実は捉えられたみたいに一度聴き始めると止まらなくなってしまいます。まだ発売までひと月あるというのに(笑)
 そもそもつよしさんの声の音色があまりにも美しくて息をのみます。彼の声は以前から思ってましたが、本当に楽器みたいです。よく音が鳴る、とびきりの奏者の手なる楽器みたい。管楽器系の声の音色にも、弦楽器系の音色にも聞こえることがありますが、本当にいい声の音色だなあと思います。
 この曲は雅楽師の東儀さんとコラポしていて、彼の笙や篳篥(ひちりき)の音が入っているのですが、これらの和の楽器と人の肉声がこんなに美しく絡み合うのがなんだか不思議でたまりません。すごく相性のいいセッションでキレイに溶けあっていると思うのです。
 以前にお台場のイベントで「空が泣くから」を聞いたときにもなんてお互いの音楽の相性のよい人たちなんだろうと印象的だったのですが、今回のこの曲もまた強烈に惹きつけられてしまいました。
(この東儀さんとHIGHERイベントあたりのエピソードはこの前後あたりの日記でたっぷりと語りました。ご興味がある方はさかのぼって読んでみてください。)
 この曲を聞いていると、彼の普段の言動から多少の先入観があるにしても(笑)「平城宮跡」の景色が強烈に思い出されて、そこの冬枯れの景色とか、さえぎるものがない大地を吹きわたる冷たい風とか、大地に滴り落ちるであろう雨粒とか、柳の木が風に揺れる様とか、桜吹雪が舞うであろう光景とか、なんだか次々と脳裏に浮かんできます。
 まるでジブリ系の映画の細かくて胸を打つ自然描写の映像を見ているみたいに、絵があるわけじゃないのに、さまざまな絵が浮かぶ不思議な歌です。
 わたしが最近めちゃくちゃはまっているドビッシーの音楽もそうなのですが、音を聞いて自然の光景が見えるような不思議な気持ちになる音楽ってあるんだなあと思います。
 ところで今うちの教室には、たまたま好んでジブリ曲をたくさん弾いている子がいて、たとえば「トトロ」の「風のとおり道」とか「魔女の宅急便」の「風の丘」とか天空の城ラピュタの「君をのせて」とか、次々と精力的に弾いているのですが、昨日彼女が「どれを弾いても大好きでたまらないんだけど、どこかさびしくてずっと弾いていると心が痛くなる。」と言いました。
 確かにこれらの曲に共通するものというと、とても美しいメロディーなのですが、どこかさびしくてせつなくて、心もとない感じというか、ここじゃないどこかに誘われるような、そんな感じがするのです。
 4年生の彼女にはむずかしいかなぁ!?と思いながら、それは多分「郷愁」「ノスタルジア」そういうものが曲の中に混じっているじゃないかしら?!みたいなことを言ったのですが、つよしさんのこの曲を聴いていても、郷愁を感じてなりません。いてもたってもいられないようなせつなくてはかない感情が浮かぶのはなぜなんでしょう。
 もちろん平城宮跡はわたしのふるさとではありませんが、なぜかぼんやりと心のふるさと的なイメージを持っています。それはもちろんつよしさんと無関係ではありませんが、でもそれだけじゃないみたい。「たった2回行っただけなのにね〜あの場所の記憶があまりにも鮮明で強烈で、気がつくとあの場所のことを思っていたりしない!?」なんてご一緒したショコラ嬢とも話したりします。
 わたしたちが焦がれる平城宮跡という場所は、「わたしたちの心中のふるさと」という感覚なのかしら?それとも大昔のわたしたちの、もしかしたら平城京時代の潜在意識の中の記憶だったりして。その頃に「遠い未来、20世紀の終わりにこの人の歌を目印にしてまた集まろうね!」なんてその時その人生で居合わせたみんなで約束でもしてたらおもしろいのに…なんて最後は妄想話になって笑いました(笑)
 まあもちろんそれは冗談として、平城宮を思い浮かべたのはたまたまとして、誰もが持っている郷愁をくすぐられる歌だと思うのです。
 残念ながら彼の歌は詩を聞きとるのがとっても困難で、わたしは特に詩を聴きとる耳がなくて、いつも想像していたのと全然違う歌詞にひっくり返ったりする方なので益々怪しいのですが(笑)この曲にどんな詩がついているのか、詩を読みながら聞いたらどんな風に感じるのか、とりあえず発売の日が楽しみでなりません。
 つよしさんはこの歌を彼のおかあさまくらいの年代の方にも聴いてほしいとおっしゃってましたが、わたしはそれもわかるけれども、たとえば逆にうちのジブリ曲を次々弾いている4年生の子が聴いたらどんな感想を持つのかしら?と思ったり、何か印象的な映像のバックで流れたらどんなかしら?!なんて思ったり、たくさんの人の耳に触れたらいいなぁと思ったりしています。
 ああ、せっかくのシングルなんだし、Mステとか僕らの音楽とかミュージックフェアとかSONGSとかで東儀さんと一緒に演奏しないかしら?!たくさん聞く機会がありますように。
 というわけで、最後まで書いちゃいました。
 もうお気づきでしょうけれど、この画像はたまたま「平城宮跡」に今日行ったというお友達が送ってくれたものです。こんな風にずっとかの地のことばかりを考えながらリピートしつつ日記を書いているところだったので、本当にタイムリーすぎてぶっ飛びました。ああ、またかの地を訪れたいものです。
 Aさんには心からの感謝をこめて。画像をありがとうございました。