ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

 ひさしぶりに。

 車で遠出することになって、ドキドキしています。
 知っている場所に行くのはちっとも苦じゃないんですけど、今日は都内の某所へアネの振袖やお道具を持って打ち合わせに行くことになっていて、やっぱり大荷物だし車の方がいいだろうという判断をしたのです。
 都内っていうところがそもそも「大丈夫かなぁ?」ポイントですが、更に車を置くところがあるのかどうかも心配なんですよね〜
 我が家の口うるさいカーナビ、ナビ子嬢と二人三脚でがんばりま〜す!!(しっかしナビ子ってば、時々ウソつくからなぁ…笑)もちろんKinKiや244のCDも持って行きますよん!おまもり、おまもり。
 目的は成人式のリベンジ。
 先日は諸事情で着物を着ることができなかったので、時期がちょっとずれましたが2月に着物で写真を撮ることになっているのです。
 この着物は父方のわたしの祖母が、わたしの成人式の時にわたしたち姉妹のために作ってくれたものですが、いろいろあって着たのはわたしだけ。
 お正月に酔っぱらった父から、この着物に対する父と祖母の思い入れの話をたっぷりと聞かされて、ますます「なんとかせにゃー!」な事態に追い込まれてしまいました(笑)
 母にとってはまったく自分の意見を聞かれずに突然送りつけられた着物だったので、わたしの時からちょっと納得がいかない部分があったみたいで、今回もあんまり乗り気じゃなかったし、妹も結局この着物を着ずにスーツを買ったのでした。
 華やかなピンクの花柄で今の感覚とはちょっと合わないし、女の子女の子した色や柄が大の苦手というアネにとってはこの柄がネックでそもそも恐怖だったみたいだし(笑)
 周りのお友達は続々と紫やら紺やらどちらかというと洋服に近い色の新作着物のレンタルをしたという話を散々聞かされていて、益々彼女、自分だけものすごく目立ってしまうのではないかとしりごみしてしまいました。
 かと言ってアネももう二十歳なんだし、父の想いや祖母の想いにも気づき、ちゃんと汲んでほしいと思うし…でも成人式は一生に一度という気持ちもあるし…
 帯やお道具も全部そろっているのですが、これらにもいろいろと問題があって、様々な紆余曲折があってやっとここまでこぎつけました。
 父の気持ち、母の気持ち、アネの気持ち…いろいろと考えていくと一歩も動けず、こりゃあどうなっちゃうんだろう…と長きにわたり胃がしくしくしていましたが(笑)なんとかみんなが納得する形になりそうでよかったです。
 今日伺うお宅は、アネが幼稚園年中の頃に知り合った友達のおねえさんのお宅で、着付けの先生をしていらっしゃる方です。
 友達の年の離れた長姉で、アラウンド還暦だそうなのですが、とっても美しく元気で生き生きと働いていらっしゃるスーパーウーマンです。
 今年の3日、これは八方ふさがり!?と思われたとき、ふとスーパーで友達にばったり会った時に軽く愚痴ったら、おねえさんを紹介してもらえることになりました。そこからはびっくりするほどトントン拍子。
 「こことここは替えましょう。お着物はこのままで大丈夫よ。とっても大切に上手にしまってあったのね。帯を今風に上品な黒に近い銀のものとかに変えたら印象が引き締まって絶対にお嬢さんもお母さまも気に入るわよ。この帯締め半衿がイケテナイから、この部分だけ替えたらどうかしら?今なら成人式直後だからとっても安くいいものが買えるわよ。あとはここをこうして、ここにこうアイロンを掛けてあげるから着物を持ってきて!どう!?全部揃えたとして、このくらいの予算でどうかしら?」
 それはそれはてきぱきと、みるみるうちに着物が生まれ変わる算段をしてくださいました。まるで魔法です!!ああ、なんてありがたい話でしょう。そういうことってあるのですね。
 わたしは偶然の出会いこそ、最大の邂逅になるというパターンが多いので、今回も偶然に身をまかせてみようかなぁと思っています。それにしても10年以上、何度も友達からおねえさんの話を伺っていたにも関わらず、今こうして個人的なご縁ができるというのが不思議な気もするし、素敵なことだなあと思います。
 昨夜「車で行こうかなぁ」と友達に相談したら、9時過ぎにわざわざ地図を持って我が家を訪ねてくれました。「口で言うだけでもいいんだけど、きっとアンタ不安に思ってるだろうからね。」ってやっぱり長年の友達、わかってらっしゃる(笑)
 というわけで多方面に感謝しつつ、行ってきま〜す!!