ふぇるまーた2

かたよらず、こだわらず、とらわれず。好奇心のおもむくままにどこまでも。

  雑然とした1月2日日記

 2日は実家へ行って両親や妹の家族と会いました。
 昨年の秋に一軒家からマンションに引っ越したので、人口密度が異常に高くてどうしようかと思いました。
 男性陣は早々に飲みはじめ、女性陣は午後一番からすでに夕御飯の下ごしらえをはじめ、どう見ても作りすぎというお料理と延々格闘する羽目に(笑)
 思ったよりみんな飲んだくれてしまって、その日の夜中にみんな帰るはずだというのに、あっちでひとりこっちでひとり寝てしまっていて、これでちゃんとみんな家に帰りつけるのだろうか?!と一瞬心配になるくらいでしたが、帰る段になったらそれぞれちゃんと起きて、しゃんとして帰途につくのはさ〜すが歴戦ののんべ集団(笑)
 前日の日記に書いたとおり、わたしは「ナンプレ」を持って行ったのですが、実は母もまたナンプレにはまっていて、いろいろと初歩からレクチャーを受けました(笑)脳の老化防止にいいのだそうで、アネや姪っ子を巻き込んで大ナンプレ大会になっているのが面白かったです。
 やっていると確かにとっても楽しいのですが、わたしがこれに夢中になった暁にはいろいろと家事や仕事に支障をきたすこと必至なので、母ってば、「これはいいよ!楽しいよ!」と散々言っておきながら「アンタは夢中になるんじゃないよ!」と釘を刺すので笑えました。
 実家のテレビではずっと箱根駅伝を見ていて、東洋大の1年生の柏原竜二くんが9位から1位に上がるものすごい光景をオンタイムで目の当たりにしてしまったので、見終わった後は興奮冷めやらず。
 妹もわたしも、オトートも姪っ子もみんなでまわして読んだ三浦しをんさんの「風が強く吹いている」の思い出話に花が咲きました。
 妹が「この本、映画化されるんだって!」と言い、大喜びで「誰がやるんだろう!?」と予想を言い合ったのですが、家に帰って映画サイトで確かめたらわたしたちが予想していたキャスト「小出くんあたりが出そうだよね!」がばっちり当たっていて、小出恵介くんが主人公のひとりハイジ役でした。すっごーい!!ぴったりかも(笑)
 その他にも斎藤兄弟とかホワイト家のお兄ちゃんとか、「イメージぴったり!」と思えるキャストだったので、多分見に行くだろうと思います。
 この本とか「一瞬の風になれ」は枕もとに置いておいて、寝る前にいいイメージを持ちたい時によくページを繰ります。どれだけ読み込んだかわからない、手垢だらけの本たちです。

風が強く吹いている

風が強く吹いている

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ- 一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
 ふたつとも「走る」ということをテーマに書かれた本ですが、とてもわかりやすく面白くて、そしてとっても深いなあと思う本たちです。
 「風が強く吹いている」は孤独な戦いを強いられていると思う時にとっても励まされる本です。人間の、本質的な人に対してやさしい部分とか、人と向き合い分け合うパワーだとか、それでも最後はやっぱり自分一人でがんばるしかない現実とか、ひとりひとりの山を超えた後にそれぞれが一緒に分かち合うしあわせとか、いろいろなやさしい感情が浮かんできます。
 一方の「一瞬の風になれ」の新二くんは、人としてなんてまっすぐなんだろうと感動させられる高校生の男の子。多分、ここ数年で読んだ本の中で一番好きな主人公かも。
 陸上にどこまでもまっすぐに取り組み、兄と親友というふたりの天才を身近で見て刺激を受け、時々コンプレックスにつぶれそうになりながらも、ひたすらまっすぐな努力で天才たちとの距離を次第に縮めていくその体力と強い精神力にとっても励まされます。
 コツコツ何かを積み上げようと思っているのに全然うまくいかなくて、くじけて投げ出しそうになっている時に読むと、がんばろう!というパワーが湧いてきます。結果が見えてくるのはもうちょっと後。まだまだ余力はいっぱいあると思える本です。何より新二という人が、陸上にも恋にも友情にも、何のためらいもなくまっすぐ前にあるものだけを信じていけるその精神力にあこがれます。
 なんにせよだんだん年を重ねるたびに人ってどんどんひねくれよじれてくるような気がして、イヤだなあと思います。
 物事の表面に出ている部分だけを見て「あーでもないこーでもない」よじくれた発想をして本質を見失ってしまうのは愚かだ…とわかっているのですが、そっちへ流れてしまうことも多いです。
 もう何十年と生きてきているんだから…何事にも惑わされない強さを、まっすぐに本質を見極められる賢さを…持っていられたらいいのだけれど(結局願望話で終わってしまった、笑)
 いい年の取り方をしたいです。